フラメンコって
こんなにいろんな種類があるんですねえ。知らなかった。

「フラメンコ・フラメンコ」60点★★★☆



名匠カルロス・サウラ監督が
1995年の「フラメンコ」の続編として
“いまのフラメンコ”を描いた作品です。

解説やナレーションはナシ。
新旧のフラメンコの舞台を
見どころを中心に21幕(!)つないだ仕様になっております。

フラメンコって踊りだけじゃなく、
歌やギター演奏を含めた総称なので、



ダンスだけじゃなく
歌やバンドのステージもある。
印象は
「スペイン芸能大全集」のような感じ。

まず驚いたのは
古典的なフラメンコのイメージと違って、
振り付けや衣装が、とてもモダンなこと。


装飾を廃し、身体にピッタリ吸い付くような
シンプルな深紅のドレスで踊るサラ・バラスがステキだった。


筋肉質でカッコイイしねえ。
ほかにも群踊があったり、
意外にお腹の出た男性ダンサーがいたり(笑)

フラメンコ知識ほぼゼロな番長にとって
「へえ~」と魅入るものありました。

それに映像が美しい。

舞台を映すだけだと単調になるんで、
光と影を工夫した撮影や、
鏡を使った演出、シルエットの使い方など
工夫が多々感じられました。


見応えありすぎるほどの映画ですが
ただやはり


よほどのファンじゃないと、
もったいないクオリティとボリューム。

延々と続くダンスと音楽の洪水に身を任せているうちに
どうも睡魔が……(笑)

★2/11(土)からBunkamura ル・シネマで公開。ほか全国順次公開。
「フラメンコ・フラメンコ」公式サイト