ちょっとした“イイ恋の話”が
3本分。
「昼下がり、ローマの恋」69点★★★
イタリアのステキな景色をバックに
「青年の恋」「中年の恋」「熟年の恋」の3つを描く
オムニバス形式の恋物語です。
1話目はトスカーナの田舎町にやってきた
弁護士ロベルト(リッカルド・スカマルチョ)の恋。
2話目は中年ファビオ(カルロ・ヴェルドーネ)の恋と受難。
3話目は教授(ロバート・デ・ニーロ))と
友人の娘(モニカ・ベルッチ)が主人公です。
1エピソードがほぼ40分×3=126分の
明朗会計。
各話しっかり描かれており、見応えは十分。
反面、かなりボリュームがあって、
デ・ニーロ登場までに
かなりお腹いっぱいになってしまった。
1話目の
田舎町にやってきた都会の青年弁護士が、
村人たちに温かくからかわれる話も、
3話目の「熟年の恋」も味があるけど、
恐らく誰もの印象に一番残るのは
2話目の「中年の恋」だろうな。
ある女性の誘惑から始まる中年男の悲劇は、
一番ユーモラスでドタバタで、
イタリアン・ロマコメの真骨頂。
このキャラを主役に1本作れそうだ。
なにより
「ハゲ」をここまで気前よく笑えるのは
ハゲ=セクシー&カッコいいな気風のある
イタリアこそでしょうな。
まあかなりネタにされ、笑われてるので
一概に「カッコイイ」とも言えないみたいだけど……(笑)
★2/18(土)からシネスイッチ銀座ほか、全国順次公開。
「昼下がり、ローマの恋」公式サイト