韓国映画で、犯罪もので、
このタイプは確かに珍しいかも。
「依頼人」70点★★★★
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ある夜、ハン(チャン・ヒョク)は
妻の待つマンションに帰宅する。
が、そこに妻の姿はなく、
大量の血痕が残されていた。
そしてハンは待ち構えていた刑事たちに
妻殺しの容疑で
現行犯逮捕されてしまう。
無罪を訴えるハンを
弁護士のカン(ハ・ジョンウ)が弁護することになった。
カンは事件の不自然さに気づき、
独自に調査を始めるのだが――?!
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過激な流血シーンやアクションのない
“韓国初の本格法廷サスペンス”が売り文句。
確かに、このタイプの韓国映画は
あまり見たことがないな。
法廷劇というより、
謎を追う本格ミステリ系で
飾り気も過剰な盛り上げもなく、
簡潔な演出でありながら、
弁護士と検事のライバル関係を静かに匂わせたり、
白か黒かわからない無表情な被告人も、
白かグレーかわからない
ひょうひょうとした弁護士も
全員キャラがたっていて
けっこう見応えありました。
弁護士を手伝う相棒の探偵(ソン・ドンイル)も、
かなり印象に残るキャラだったな。
ただ
韓国の裁判事情に疎い分、
「死体不在のまま即逮捕ってアリなのか?」とか
「裁判員制度なんだ・・・」とか(2008年からだそうです)
基本的な疑問もいくつかありましたが、
まあそれは
後で調べていただいてもよいかと思います。
なんたって
「死体なし」はミステリを
盛り上げる要素として大いに有効ですからね。
差し入れのコーヒーとドーナツを前に
作戦会議をするカン弁護士に、
アメリカの刑事モノの影響を感じてクスリとしましたねえ(笑)
★7/21(土)からシネマート新宿ほか全国で公開。
「依頼人」公式サイト