“大人”筋には評価高いようですが、
ワシにはしんどかった。
「グレート・ビューティ/追憶のローマ」29点★★
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現代のローマ。
初老の主人公ジェップ(トニ・セルヴィッロ)は
かつて作家として評価された人物。
65歳になったいまは、毎晩のようにローマの街を歩き、
パーティーで乱痴気騒ぎをする日々を送っていた。
華やかだが、無意味で空虚な日々を自覚する彼のもとに
ある知らせが届く。
それは、初恋の女性が亡くなったという
訃報だった――。
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いや~すみません
久々にかなりしんどい映画でした。
140分もあるのに、
“ローマな”美学に全然ハマれない。
ワシも好きだった
「きっと ここが帰る場所」(11年)の
パオロ・ソレンティーノ監督だと後から知って、驚きました。
・・・わからん!(笑)
そもそも
主人公が誰かも、なかなかわからないし
65歳の中年オヤジがそうらしいとわかってからも、
彼の現代のデカダン生活――享楽のパーティやら、美術鑑賞やら、
彼の、というよりも
イタリアの文化と国、そのものの栄枯衰退を嘆くような、
むなしい日々が描かれるだけの映画なので。
ちょい悪系、イタリアオヤジのファッションカタログなのかこれは?と
マジで思うような、わからなさでした(笑)
しかし第86回アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞作品だし
どこかによさを見いだせる方は多いのでしょうかね。
若者が全然出てこず、中年オヤジとおばさま、
果ては老女ばかりというのはシニカルでおかしく、
厚塗りの化粧に、香水と汗、
加齢臭がムンムン充満してそうな
パーティシーンには笑ったけどね(笑)
★8/23(土)からBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。
「グレート・ビューティー/追憶のローマ」公式サイト