20年に1本の恐怖作品――!と話題のホラー。
確かに・・・怖っ!

「ドント・ブリーズ」71点★★★★




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ティーンエイジャーのロッキー(ジェーン・レヴィ)は

生活能力のない母親と、すさんだ街から
幼い妹を連れて逃げ出すために


友人2人と組んで
留守宅に忍び込み、小さな強盗を繰り返していた。


あるとき3人は、
盲目の老人が一人で暮らす家に強盗に入る。

だが、その老人は
どんな音も聞き逃さない
超人的な能力を持っていた――!

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オープニングからして後を引くうまさ。


「ブレアウィッチ」系はさすがにもうダメなワシですが
(へっぴりですみません・・・

これはあの系統というより
バイオハザード的怖さというか

なので“幽霊もの”が苦手でも
大丈夫です。


なにがバイオハザードかって
盲目の主人公オヤジの
ゾンビのような不死身っぷり。

そして家の中の狭い通路を曲がると
そこに・・・!

そこから逃げ出そうとするヒロインは
まるでミラ・ジョヴォヴィッチ・・・。

おっかない犬も出てくるし。

でも
こうした作品がホラーエリアを越えて話題になるのは
やっぱり中身の濃さにある。

本作では
強盗に押し入る側であるヒロインの家庭事情などをしっかり描き
犯行の必然性をアピールし(そんなものあっちゃいけないんだけどさ

さらに押し入った先の老人が超ヤバかった!

どっちが被害者で加害者か

見る人の心理を逆転させ、巧みに操るんですね。

タール(コールタールっていうのかしら)を使うなど
古典ミステリー小説を思わせる要素があったりするところも
ちょっとニヤリでした。


★12/16(金)からTOHOシネマズ みゆき座ほか全国で公開。
「ドント・ブリーズ」公式サイト