演劇やまと塾公式ブログ

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煩わしさのプレゼント

2011年10月20日 18時53分50秒 | Weblog

こんばんは、あっきーです。 

 

義父宅の庭で実った柿。わざわざ持ってきてくれて、果物好きな娘はまるごと食べようと

くるくるむいて、その場でパクッとやったら経験のない味。 

中の方は美味しいかもしれない、と歯形をみると相当思いっきりかぶりついたらしい。 

「この柿・・・変」パラグライダーのような形をしていた。 

 

「若いの?渋いの?」鼻の前で既にえぐそうな匂いがしてる。

「この匂い気がつかなかったの?」パラグライダーの内側をちょっとだけ舐めてみた。

水分があるだけに、口の中の隅々まで一瞬にして苦味が沁み渡った。

我が娘18歳にして生まれて初めての渋柿。

その無防備さには笑ってしまった。

おじいちゃんの柿ということも油断を生んだかもしれないが。

 

果物も改良され、種なしや渋みを抜いたものが当たり前のように手に入る。

その昔わたしたちの祖先は、食べられる実か、食べられない実か命を掛けて確かめてきた。

採集し食べ尽くしてしまうと栽培することを考えた。保存する方法を考え出した。

それは皆生きる為の知恵。

今日では外食産業の繁栄で、いつでもどこでも食べたい物を口にすることが出来る。

煩わしさを取除いた食生活。

 

用心深さが必要なくなったのは、はたして人間にとって良いことなのだろうか。

危機管理にも甘くなり、問題意識を持たないというより、問題に気付かなくなるかもしれない。

感も鍛えられない。知恵は育つのだろうか。

 

私も毎週ブログを書くのにこうしてパソコンを使い、検索もするが、依存はしていないだろうか。

そういえば一か月前台風で停電した時、

息子は「パソコンだめ、テレビも、DVDも、CDもみ~んなダメだぁ!!!!」とパニック状態。

娘に「電磁波依存症」と言われていた。

それでも1時間もたつと暗闇や静けさにも慣れて、ロウソクの灯りで食事。運が良かったのは

全員が揃っていたこと。電気機器にも邪魔されずにおしゃべりしながらの candle  dinner

 

不自由と引き換えに得るモノもある。

煩わしさも一種の風情・・・・それはそれで面白味がある。

要するに心の持ち様だってこと、子供たちは気付いてくれたかな。

 

道具については、振り回されないように何の為に使うのかよく考えて欲しい。

  

 

・・・たまには種のあるものを食べさせようかな。