じゅんきーです
5月13日(土)に厚木市文化会館で、
扉座の「Kappa(河童)~中島敦の「わが西遊記」より~」の初演を観てきました。
西遊記の登場人物、河童の妖怪の沙悟浄の視点から、
三蔵法師との旅に加わるようになる顛末を描かれていて、
もちろん、とっても面白かったです。
沙悟浄は、「自分とは何か」を探求し続けている、哲学的な悩み深い河童のインテリ妖怪。
仏様の命で、ただ思索するのではなく行動しようと決め、
遠い天竺まで行くという三蔵法師を、孫悟空、猪八戒とともに、たくさんの悪い妖怪たちから守る旅に出る物語。
孫悟空役のベテラン俳優さんが、公演間近に急に出演できなくなったということで、
若い俳優さんが、悟空を演じていました。
エネルギーに満ちて純粋でひたむきで、スピーデイに動きまわり、悪い妖怪たちを倒していく悟空、
初々しく、すばらしかったです
登場人物一人一人が個性的で、
沙悟浄がほれこむ三蔵法師の人柄に、私も惹かれました。
いつもやまと塾と扉座のパイプ役になってくださっている鈴木利典さんは、
今回は、悪い妖怪を何役も務め、ドラムと太鼓の見事なソロ演奏で大活躍でした。
「西遊記」、実は、ちゃんと知らないことに気づきました。
まずは、今回の原作、中島敦の「わが西遊記」から読んでみようかと思います。
扉座の「Kappa(河童)~中島敦の「わが西遊記」より~」は、
5月28日(日)まで、座・高円寺で公演中です。
皆さんも、どうぞ。