新型コロナ・ウイルスのせいで、飲食店の閉店が増えていますが、京都の老舗がまた1点、閉店を決めました。
そのお店は幕末京都にあって有名な、あの「池田屋」があった場所のすぐ近くにある、料理旅館「幾松」です。店は、「逃げの小五郎」と異名を取った桂小五郎(木戸孝允)の寓居跡で、妻・幾松の名前を取ったもの。
1980年に創業、新選組の不意の攻撃に備えた「抜け穴」や「隠し部屋」を保存しており、2004年に本館が、国の登録有形文化財に指定されました。
僕も何年も前に、新選組ファン数名と一緒に行ったことがあります。目当ては「幾松の間」などの見学。食事で利用しても、歴史的な貴重なものを見せて頂けるという事だったので、高額な夜の食事を避けて、昼のランチを利用しました。(笑)
上の写真の真ん中は、新選組から桂小五郎を救うために使われた大きな長持ちです。新選組が屋敷に踏み込んだ際、桂小五郎はこの中に身を隠し、幾松は長持の前で三味線を弾いていたそうです。写真下段右の掛け軸は小五郎直筆のものです。
10月20日閉店予定。とても残念です。1人でも多くの歴史好きの方に、残りの時間に訪ねて頂きたいと思います。