昭和の梅田と言えば、心に残るのはこの場所。いつも当たり前のようにここを歩いていました。本当に何度も通っているのに、それでも1番懐かしい景色はここです。今は綺麗になりましたが、全くこの写真の当時の面影がありません。
写真には写っていませんが、左手前の地下鉄への階段前には「タバコセンター」があり、そこでキューバ産の葉巻を買ったものです。ここを歩いていると、まず誰もがキャッチセールスに声を掛けられた経験があるのではないでしょうか?そんな時代もありましたし、怪しげなモデルや芸能界のスカウトと名乗る人もいました。忘れられないのは、この柱の陰で刃物を用意し、人を次々に刺した通り魔事件もありました。
でも、ここに僕は嫌な思い出はありません。
グランドビルに入ったところは、デートの待ち合わせの定番でした。
グランドビルに入ったところは、デートの待ち合わせの定番でした。
また、この場所は昭和30年代は阪急電車・梅田駅のホームがあった場所です。そう、今の阪急・大阪梅田駅のホームは、ここから移転したのです。写真を見て分かるように、現在の阪急ビルの真ん中にホームがありました。JR線よりも南に、阪急梅田駅のホームがビルに囲まれて存在しているのが分かると思います。
阪急梅田駅ターミナルビル 1階コンコース、この場所の写真が残っていて、見ることが出来るだけでも嬉しいのですが、この写真の中に入って、ここを歩くことが出来たらどんなに楽しいでしょう。
そんな気分を少し満たしてくれる、この場所をいろんな角度から綺麗に撮影している映画があります。1989年に撮影されたアメリカ映画「ブラック・レイン」です。マイケル・ダグラスとアンディ・ガルシアがここを歩くシーンを劇中で、たっぷり観ることが出来ます。ぜひ。