青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

80年代キャラクター・ホラー ~ジェイソン&フレディ

2021-01-27 | 青春・名画劇場

さて70年代までのホラーの歴史について書いて来ましたが、この大人の「お化け屋敷」とも言えるホラー映画が80年代に入り、どう変わって行ったかを今日は書いてみましょう。

80年代に入り、一時鳴りを潜めていたホラー映画が復活して、再度ブームを呼ぼうというムードが高まって来ました。トビー・フーパー監督作品や、スティーブン・キング原作の作品が封切られるようになったからです。

そして80年の夏、ホラー映画ブームに火をつけたのが、ご存知「13日の金曜日」でした!サマーキャンプ場に集まった男女が次々と殺されていく・・・。この頃から血まみれ映画への方向性が模索されながらも、ジェイソンというキャラクターを造り上げ、古き時代のホラー要素も融合させようとしているようでした。しつこいとは言え、このシリーズは11作もの続編が作られています。そして「エルム街の悪夢」ではフレディというキャラクターを確立し、8作品も作られている。昔のドラキュラのようにキャラクターも重要視されて来たのです。

ともあれ、次々と大量殺人を犯す殺人鬼が主役になるというホラーは、館内を悲鳴で埋めるには十分で、「バーニング」などもヒット!「地獄のモーテル」のように、面白くもないホラーを、宣伝により面白く見せてヒットさせる手法も、配給会社は手馴れたものとしてこなして行きました。実際「予告編」の素晴らしい出来を見て、映画館に足を運び、何度騙されたことか・・・・・

ちなみに僕がこの「地獄のモーテル」を見たのは、梅田の阪急ファイブ横にあったニューOS劇場でした。80年の秋の公開初日で、ナビオ阪急オープンの日でもありました。上映が開始されても館内の照明が落ちないというハプニングもあり、全く悲鳴の1つも上がらない映画でした。

そういう映画が今では逆に、テレビ放送も無くロングランもしなかったため、逆にカルト作品化してDVD化されては人気を博するようです。(続く)