青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

祖父と見た「水戸黄門・劇場版」

2021-01-20 | 青春・名画劇場
突然ですが「水戸黄門」です。
 
岡江久美子さん→大和田獏さん→兄の「格さん」はもっと男前だった・・という話から、大和田伸也の画像を探していて、このチラシに行き着きました。
 
これは劇場版「水戸黄門」で、1978年の暮れに公開になった、いわゆるお正月映画の1本でした。1978年は「スター・ウォーズ」が6月30日に公開された年。水戸黄門と興行収入を争った作品は、「グリース」「ファールプレイ」「男はつらいよ(大原麗子がマドンナ)」がありました。これらは僕が全部観に行った作品です。(全て試写会)
 
この「水戸黄門」だけは、高知から大阪に出て来たお爺さんと親父と3人で観に行きました。僕のお爺さんは海軍大尉で戦艦ヤマトにも乗艦したことがあり、戦友会に出掛けた時や、町のお年寄りに敬礼されることがあり、苦笑いをしていたものです。この時の洋画が今いちだったし、テキ屋もヤクザも嫌いな爺さんは寅さんも嫌で、鶴の一言で「水戸黄門」に決定したのですが、この映画が面白くなかった。
 
 
「ニセ」黄門様にハナ肇、「ニセ」助さんに植木等、「ニセ」格さんに谷啓を起用、お家乗っ取りというストーリーの主軸には「三船敏郎」、竹脇無我、栗原小巻を配したのですが、この三船の貫禄が、東野英治郎の黄門様を完全に食ってしまったのです。2人が城内で話をするシーンでは、三船が殿様なら、黄門様は天下の副将軍と言うより、寺の坊主。どっちが偉いか?三船でしょうという絵になっていました。
 
僕の祖父が怒ったのは、印籠がなかなか出ない事!(笑)テレビであれば45分枠で最後に出るのに、映画ではその倍の88分の最後にしか出ない!爺さん面白くない映画を我慢しながら、印籠シーンを待っているのに、日頃の時間を遥かに過ぎても出ないことにイライラ!
 
遂に印籠が出た瞬間、
 
 
館内に響く声で「遅い!」 😱😱😱
 
 
ところが他にも同じセリフを怒鳴った爺さんたちが、記憶では他にも5~6人はいました。(笑)
 
そんな出来事を思い出しました。