かつて千日前は、流行の発祥地でした。どんなモノがここから誕生したのでしょう?
1つは「アルサロ」。正式にはアルバイト・サロンと言いましたが、アルサロの第1号は、この千日前でした。アルサロは、経験の浅い女性が素人のアルバイトという触れ込みで、客の飲食の相手をする店のこと。
大劇の地下にあり、開館当時は入るために行列が出来たと聞きました。大阪人の新しいモノ好きは、昔からです。写真は昭和60年(1985年)撮影。
アルサロが全国に広がって、未亡人サロン、ヤングサロン、ミニサロンと、次々と増殖蔓延しました。何かに似てると書いてしまえば不謹慎か?
もう1つは第1号ではありませんでしたが、宝塚の向こうをはって「少女歌劇、レビュー」が、千日前の大劇に本拠を置いていました。OSK(今は日本歌劇団)の「春の踊り」や「秋の踊り」は宝塚歌劇と並んで、2大歌劇と言われた時代もありました。現在はOSK日本歌劇団は、宝塚歌劇団、松竹歌劇団(SKD)と並び、3大少女歌劇と呼ばれることもあります。