青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

エアチェック ~FM STATIONの時代

2020-03-20 | 昭和・思い出は色褪せない

かつてFM雑誌と言えば、「FM fan」、隔週発売なのに「週刊FM」、そして「FMレコパル」という3誌が競い合っていました。その番組表をチェックし、買えないけれど聴きたい曲を調べ、「エアチェック」(今は死語となった和製英語。知らない人も多いと思います。)することが、日々の楽しみの1つだった時代がありました。

僕は70年代は記事で読ませる「FM fan」と、初心者向けのオーディオ記事が多かった「FMレコパル」を、毎号見比べて購入していました。

80年代のある日、そこに4番目の雑誌が競争に参入して来ました。「FM STATION」です。FM STATIONとは、FM放送局の英語ですが、当時はそういう呼び方も一般的ではありませんでした。サイズも他誌より大きな、A4より左右共に大きな変形A4。(他誌は全てB5)変わった雑誌だと思いましたし、内容も他誌のように音楽やステレオ機器に詳しいこともなく、一言で言えば「歌謡曲」まで大きく取り上げる、ミーハー雑誌に見えました。

ところが番組表の文字が大きく見やすいし、中綴じなので開いてそのまま置いておけて使いやすい。それで買い始めたら、表紙が「鈴木英人」さんの風景イラストになり、これが毎号鮮やか。しかも、その絵のカセットレーベルが付録に付いたので、僕はこの本を買い続けました。

FM雑誌の購入を止めたのは、FM放送自体、お喋りが多くなり、事前に番組でどんな曲が放送されるかが分からなくなり、しかも頭から終わりまで曲を流すことが無くなって来たからです。録音して曲をコレクションするには不向きになって行きました。それで、FMは卒業。レンタルレコード屋の台頭と時期が丁度重なります。

FM雑誌は何冊か今も持っているのですが、懐かしい。そのイラストレーベルを使った当時のカセットテープも、実家から出て来ました。こういう日々のささやかな楽しみも、昔は多かったと思います。今はもう、僕自身がいろいろなものへの興味を失ったのか、世の中が画一的で面白くないのか・・日々の楽しみがすっかり少なくなりました。皆さんは日々のちょっとした楽しみ、ありますか?

 


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