輝かしい昭和の80年代、大阪は北摂の「ロマンチック街道」は喫茶店銀座でしたが、新御堂筋沿の、緑地公園から江坂にかけての一帯も、喫茶店銀座でした。懐かし過ぎる喫茶店、ご存知の方は大勢いらっしゃると思います。
こちらは緑地公園にあったカフェ・バーの「ペーパームーン」。午前11時から朝の5時まで営業をしていました。こういう営業時間のお店、今ではどこにもありません。24時間営業のファミレスがどこにでもあったのが80年代。「眠らない街」とか「情報の発信局」というような名称で、あちこちが呼ばれていました。
このお店は営業時間よりも、マスコミや音楽関係者が多いということが「ウリ」のお店でした。いわゆる業界の人に憧れる大学生が、コネを付けようと通い詰めていました。
Boo Ze Roo (ブーズルー)はド派手なネオンと看板で、物凄く目につくお店は、「ちょっと小粋」という意味の、かなり粋なカフェバーでした。
1階が蔦屋書店で、レンタルビデオもしていました。マニアックな作品も多く置いていて、そんな中には字幕の無い輸入ビデオもありました。すなわちホラー映画。日本未公開作品でもあり、直輸入なのでヘアもバッチリ写っていました。ホラーなんて字幕が無くても分かるので、この手のビデオ作品は人気でした。
こちらが上の白黒写真の屋根の下、ド派手なネオン看板です。夜はバーになるブーズルーは2階部分で、夜中は夜中の2時まで、土曜は3時まで営業していました。1階の半分が白黒写真に「PARKING」という文字があるように、駐車場になっていて40台くらい注射可能でしたので、毎夜賑わっていました。
これがカウンター部分の昼間に撮影した写真。お酒がズラリと並ぶ窓の向こうに見えるのは、新御堂筋で、右が北で千里中央。左が南で新大阪~大阪へ通じていました。お店の北側の道を名神高速沿いに3分も走れば関西大学。
この当時のオシャレなお店は、どこも車でドライブがてら寄るような場所にありました。お店の帰りはお酒を飲んで、お客はみんな酒気帯運転だったと思うのですが、この辺りで飲酒検問をしているのを見たことがありませんでした。この時代、自動車が無ければ彼女が出来ない、デートが出来ない。だから大学生は車を買う為にバイトに精を出し、カーステレオを付け、ドライブで聴くロマンチックなカセットテープを編集する。その為にレンタルレコード店に行く。
若者が学業は押さえながらも、アルバイトに精を出し、友人同士やカップルで思い切り遊んだ時代が昭和の特に80年代!懐かしく思います。人生において、その時にしか出来ないことが沢山あります。今の若者、遊んでいますか?