まだ、たった21年しか経っていないですね。もっと以前の出来事の様に思います。
最初に勤めた会社を退職し、Jフォンに転職。そして、シャープのカメラ付携帯電話「J-SH04」に出会いました。ドコモに追いつき追い越す為の切り札的なサービス、「写メール」が登場!責任者は高尾さん(だったと思う)。
この機能が無ければ、SNSは味気無かったし、インスタ等存在しなかったでしょう。技術開発はもとより、「写メする」という言葉が今も使われているように、このネーミングは1つの発明だったと思います。
パソコンを使える人たちの何割かが、やっと画像ファイルをメールに添付して送受信出来るようになって来たこの頃、高額なパソコンを持っていなくても、難しい知識を知らなくても写真を簡単に友人に送ることが出来る。画期的なことでした。
これは昨年の新聞ですが、写メールが世の中に及ぼした影響は計り知れないものがあります。Windowsが登場して誰も彼もが通勤・通学途中にパソコンの勉強を始めました。ウェブサイトの見方すら分からない、インターネットのつなぎ方も分からない・・それが21年前。ところが今では小学生でもネットを楽しみ、誰もが写真を送ることが出来る。iPhoneが当時のパソコンの半額ほどの高額商品になった。
電車の中で漫画雑誌や新聞を広げる人がいなくなり、みんながスマホを眺める時代になった。鞄片手に気ぜわしく歩くサラリーマンよりも、スマホ片手に前を見ないで歩く人々が増えた。21年前には、こんな酷い世の中になるとは思いませんでした。SF小説の教訓ではありませんが、便利になることと引き換えに失うものがある。あなたは何か大切なものを失っていませんか?
J-Phoneがボーダーフォンになり、そしてソフトバンクに変わって今日に至ります。僕はボーダーファン時代に転職しましたが、携帯電話の会社を辞めて良かったと思います。当時の携帯会社の裏側は理不尽なことだらけ。長期間使っているユーザーよりも、新規加入者ばかりを優遇することに代表されるような、消費者を馬鹿にしたようなサービスは当時から既に沢山ありました。