今ではこんな光景、滅多なことでは見ることが出来なくなりました。昔は虫退治でも、農薬散布でも横を通るのが怖いくらい薬を撒いていました。この写真でもそうですが、水ではなく薬なのに、散布している本人はマスクも着用していません。この方の死因が何だったのか気になるところです。
昭和40年(1965年)当時、全国的に松の木の立ち枯れ被害が広がり、あの頃はその原因が松の木に飛来する「キクイムシ」や「ゾウムシ」「カミキリムシ」によるものだと思われており、松の木を守るために全国的に殺虫剤散布による駆除が行われていました。
写真は宝塚市内の、その様子です。
現在では立ち枯れの原因は、明治以降に外国から輸入された木材によって運ばれて来た外来の「マツノザイセンチュウ」であることが判明し、駆除の方法は変化しました。何でも突き詰めないと、やっていること全てが無駄になりますね。