青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

駄菓子屋で売っていた「謎の」紙テープ!

2025-02-14 | こんな「モノ」ありました!

今では街の商店街は廃れ、繁華街のデパートなども生き残りに必死。モノを買うならネット通販が安くて便利、品数も揃っている・・という時代になりましたが、僕が子供の頃に無くてはならなかったお店は、「駄菓子屋」でした。すなわち子供にとっての萬屋。僕が未就学児だった頃は、駄菓子屋と同じものを販売しているお店は、プラモデルを主力商品としていたので、僕や近所の子供たちは「プラモデル屋」と呼んでいました。

ゴジラのプラモデルから戦艦大和や戦車のプラモデル。それらを動かすモーター、ゴム動力で飛ぶ飛行機。チクロ入り(笑)のお菓子、くじ、ブロマイド、コマ、スーパーボール、ワンバンボール、昆虫採集セット、がちゃがちゃ・・・いろんなものが売っていて、扱い商品も季節ごとに替わるので、子供はいくら出入りしても飽きないし、お金はいくらあっても足りませんでした。当時「鍵っ子」と呼ばれた、親が共働きの家の子供たちは留守番のお小遣いというか、おやつ代と称して、普通の母親がいる家よりも高額のお小遣いをもらっており、駄菓子屋でいろんな新しい物を買うことが出来たので、放課後の遊びの場では中心的な存在になっていました。

さて、今日ご紹介するのは、そんな駄菓子屋で売っていた謎の紙テープです。

テープの幅などは、普通の紙テープと変わらないのですが、紙テープのように何かを書き込んだりは出来ません。写真のように穴が開いているからです。それも不規則な穴が初めから終わりまで入っています。子供たちは何に使うのかは分からないのですが、TVや漫画に出て来るコンピュータの記録媒体のように見えたので、面白がって買ったものです。

昭和30年代(1955年~1964年)の子供の頃は、これが一体何であるか分からなかったし、親に訊いても学校の先生に訊いても、その答えは得られませんでした。でも、確かに僕が子供の頃は駄菓子屋で売っていました。

これ、実は子供たちが思った通りのもので、「鑽孔テープ」(さんこうテープ)や「穿孔テープ」(せんこうテープ)とも呼ばれるコンピュータの情報を記録するために使われた紙媒体。そのものズバリだったのです。パンチカード(統計機カード)などと共に、初期の情報用紙の一種とされるものです。若い人は見たことも聞いた事もないかも知れませんね。パチンコ屋で球数の計数機の出力としても使われていました。

こういった使用済みの鑽孔テープが駄菓子屋で商品として売られており、「スパイごっこ」などで活用されていたのですが、どういう流通経路・販売経路で子供たちに販売されるに至ったのかは、僕にとっては今も謎のままです。

因みにこちらは「火薬鉄砲」で使う、紙巻の火薬です。撃鉄がこれを叩き、「パン!」と大きな音が出ました。しかし、音がするだけなので、撃ち合いの出来る「銀玉鉄砲」ほどの長期政権を敷くことは出来ませんでした。

この火薬をそのまま使って遊んだのがこちら。

頭の部分に火薬を挟み、これを頭上に向かって思い切り投げます。落ちて来て先端が地面に当たれば「パン!」と大きな音が。ただし、舗装されていない道路では上手く鳴らないこともあり、学校や公園のコンクリートの上や舗装道路で遊んだものです。しかし、そういう場所は人通りの多い場所だということもあり、この手の玩具はすぐに学校から「禁止」となりました。

 



最新の画像もっと見る