青春タイムトラベル ~ 昭和の街角

昭和・平成 ~良き時代の「街の景色」がここにあります。

渋谷・西村フルーツパーラー ~東京のお気に入り②

2024-05-17 | 昭和の喫茶店

東京時代、コンサートや観劇、書店、そしてタワレコ、すみや、HMVやWAVEなどのCD店巡りで渋谷に行くことが多かった僕は、この店をいつも使っていました。スクランブル交差点前、渋谷西村2階の「西村フルーツパーラー」です。

ニュース等で渋谷のスクランブル交差点が写る度に、このお店が健在かどうか、いつも画面の中を探してしまいます。

いつ行っても満席近いので、エレベーターではなく階段を駆け上がって入り口に向かうのが常でした。

パフェを主体とした渋谷のお店。お客は若い人達ばかりですが、お年寄りや中年カップルも多いのがこのお店。僕がここを利用する時は、ミックスサンドとアイスラテをセットでオーダーしていました。これがセットで約1300円(2010年当時)なのですが、安い!お腹が美味しい味で満たされます。

僕がこの店で最も愛したものは、このお店の「サービス」でした。形の無いものに支払うサービスとはどういうものかが、このお店では実感出来ました。オーダーは誰にしてもいいのですが、食べ物を配膳してくれる人で、気分が変わり味は変わります。アルバイトの女の子は駄目!副店長も駄目!1人最高のちょっとハンサムないい男がいるのです。それがこのお店の店長でした!

写真が当時の店長で、コーヒーを置く時も、例えば2人で行くと、対角線もしくは前後対象に1ミリの狂いも無く、コースターから水、ストローまで全てを置いてくれます。そして問題のミックスサンド。ヨーグルトも付くのですが、フォーク、スプーンをナプキンの上に置く動作までが流れるように華麗なのです。パーフェクトにオーダーを置いていってくれました。

常に店内に目を配っており、厨房の方からモノを落とす音が聞こえて来るやいなや、「お騒がせして申し訳ございません。」店内に速攻でお詫び。出したものに粗相があれば「申し訳ございません。只今すぐにお取替えいたします。今暫くお待ち下さい」。何よりすごいのは、この店長だけは必ず

レディ・ファーストでテーブル・サービスを行うのです!コーヒーを出してからサンドを出すまでの時間まで、最適な時間で出してくれます。コーヒーの氷が溶けない内に。

2010年11月26日、オリビア・ニュートン・ジョンのオーチャードホールのコンサートに行く前に、ここで珈琲を飲んだことも思い出深い。写真はその一月後の12月24日。僕が最後にこのお店に行った日の渋谷の風景です。当時の携帯のカメラが、この程度の性能だったのも懐かしい。(笑)

ショートケーキがクリスマスのデコレーションに。

店の向かいのビルには有馬記念の宣伝が。この2日後に1着ビクトワールピサ、2着ブエナビスタ、3着トゥザグローリーの3連単で僕は6万円を獲得。この翌2011年3月に東日本大震災が起こり、それを契機に僕は大阪に戻りました。

それから10年ほど経過した2022年、僕は思いもしなかったことから、もう1度このお店を思い出すことになります。それは・・・

この映画の中に、このお店の内外が登場していたからです。

しっかり実名でお店の名前も見えています。渋谷の街が舞台になる作品でしたが、このお店を劇中に目にした時は物語そっちのけで驚きました。

 


浪花のモーツァルト、キダ・タローさん死去

2024-05-16 | 青春の音盤
浪花のモーツァルト、キダ・タロー氏が5月14日亡くなられました。93歳。先月も元気に「探偵!ナイトスクープ」に顧問で出演されていたのに。「かに道楽」の曲は忘れられない名曲です。
 
円ひろしさんによると、キダ・タロー氏は「老衰という言葉が嫌や。自分に何かあっても老衰やない。自然死や」と語られていたそうで、本当にこの言葉には僕も同感です。
 
昔、昔、キダ・タローさん作曲の楽曲を集めた2枚組CDを買って、この曲もあの曲もキダさんの曲だと友人たちと感心したのを覚えています。「東の小林亜星、西のキダ・タロー」などと、僕らは呼んでいました。
 
1983年には大阪の珈琲のお店についての本も出されていました。この本は面白かったです。
 
 
中学生の頃、ヤングリクエストで「ミキサー完備スタジオ貸します」のコーナーを持たれていて、そのコーナーで氏を初めて知りました。勿論「ヤンリク」の曲も、キダ・タロー氏の作曲です。合掌。
 
この懐かしい音楽に親しんだ関西の方々は、とても多いと思います。

キダ・タローさんのCD、現在廃盤なので追悼盤が出ればいいのにな~。


久能整くんに魅かれてドーナツ!

2024-05-15 | 日記
整くんがドーナツを美味しそうに眺めているので、つい同じドーナツを買ってしまった‼
 
祇園辻利とミスドの抹茶コラボ、結構美味しいんだよね😆
 
 
いきなり「整くん」等と書いてしまうと、ごく1部の人しか分からない。菅田将暉さんが「ミステリと言う勿れ」の中で演じているのが、主人公・久能整。そこから僕は、菅田将暉という名前は覚えられなくても、久能整という名前は忘れないので、彼を見ると整(ととのう)くんと呼んでしまいます。ちなみにミステリと言う勿れの最新刊が、6月10日発売です。
 
最近の有名人たちの名前は難しい。ヘタすると読めない覚えられない名前の方が多い。昔は人が覚えやすい名前を多くの有名人が使ったし、姓と名が良い並びになった名前を付けたものです。「美空+ひばり」のように。それが昭和~平成と時代が進む中でキラキラネーム等と言われる名前が増え、今では訳の分からない犯罪でも起こしそうな名前を持つ子供までいる。ペンネーム、芸名ではなく、本名だと言うから恐れ入ります。
 
たまにはドーナツでも食べて、頭を柔らかくしたいものです。歳を取ると小言が多くなります。 

 


“大阪万博” に夢はあるか?

2024-05-14 | 昭和・懐かしい北摂の風景

来年の大阪万博が何かと物議を醸していますが、今更何を言っても開催は中止になりません。それが分かっていて中止を叫ぶのは愚の骨頂。どんな万博にするのかを真剣に考えるべきです。また、どう考えてもロクでもないイベントであるなら、どうすれば少しでも利益が出るのかを考えるべきでしょう。

昭和45年(1970年)の「日本万国博覧会」は3月15日(日)~9月13日(日)の183日間。入場者は6421万8770人に上り、入場料は大人(23歳以上)は800円、青年(15~22歳)は600円、小人(4~14歳)は400円でした。

この写真のような混雑ぶりが開催期間中続いたのですが、それだけ夢があったのでしょう。僕はまず、肌の色の違う人々を目の前で見たのが初めて、いろんな国の聞いたことが無い言葉が耳に入って来たのも人生初の経験でした。目当ては「月の石」。他にも見るモノ全てが輝いていました。でも、その時キラキラ輝いていたものは、今では全部誰もが知っているものばかり。昔もテレビはあったけれど白黒で、洋画を見ても肌の色は分からなかった。セリフも吹替で英語は聞けなかったのです。

ネットで未成年でもヌードではなく、性行為すら見れてしまう今の世の中。わざわざ足を運んでまで子供たちがわくわくする夢が、今度の大阪万博にあるのでしょうか?だから子供たちを無料招待と言っても、ガス漏れが危ないので行くかどうか・・を理由にして学校側が喜びもしない。

万博会場内には電気自動車もあり、会場周囲を回る写真のモノレールにも子供たちの歓声が上がりました。

右から左に書くアラビア文字、暗号のような文字が沢山目に入ってくる中、このイギリス館は逆に新鮮でした。中央にある4本の柱からワイヤーで建物を吊り下げる構造が特徴で、空中に浮かんでいるように見えたのが凄かった。「英国」と書かれた漢字が和風で面白い。

この写真はカナダ館。鏡張りの建物で四方を囲まれていて、これも綺麗に輝いていました。そして、ここに行くとメープルリーフのピンバッジが貰えて、とても嬉しかった。サウジアラビア館で貰った、サハラ砂漠の砂も嬉しかったことを忘れません。

大人がいろいろ言っていますが、今度の万博、子供たちが見たいのか?楽しいのか?そこに夢が詰まっているのかどうかが1番大切だと思います。そういう視点でもっと次世代のことを考えて欲しい。育児手当とか、大人の懐具合のことばかり議論しても世の中は良くならないと思います。

 


“ザ・ダイニングルーム” ~東京のお気に入り①

2024-05-13 | 昭和の喫茶店

僕が東京で仕事をしていた時代、心から気に入った心休まる場所が2つありました。昭和の喫茶店ではなく今も営業しているお店ですので、東京の方にお勧めするのは勿論、他の地域から東京を訪れた際には足を伸ばしてみては如何かと思います。

ここは品川駅からすぐにある、品川イーストワンタワー26階。ストリングスホテル東京インターコンチネンタルのレストラン&バー「ザ・ダイニングルーム」です。夜は静かで人も少なく、最高の雰囲気を醸し出してくれます。

エレベーターを降り、綺麗な水面を眺めながら歩を進めると、フロアの真ん中がレストラン&バーになっています。騒がしい会話もなく、騒々しいBGMもない、静かで上品な空間があなたを待っています。

結構な高級感のお店ですが、ホテルのラウンジや喫茶だと思えば、さほど値段が高い訳でもありませんし、高級料理やワインを頼まないといけないお店でもありません。

僕は普通に珈琲を注文し、いろいろなことを考えながら時間の過行くのを、ここで楽しんでいました。時には人とここで語らうこともありましたが、最小限の会話で時間を一緒に共有したものです。

こういうケーキと珈琲で時間を過ごすことも。どの座席に着いても過ごしやすく、隣との空間も十分。とにかく心地よい場所でした。可能であれば夜の遅い時間ほど素敵な場所です。

ここに行く時の注意は1つだけです。騒がない、静かに過ごすこと。上品な振る舞いをお願いしたいと思います。僕が次に東京に行った時、安っぽい空間になっていないことを心から願っています。