アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

大雪止んで~

2014年01月25日 | 田舎暮らし
年末から降り続いていた雪が止んで、気温が上昇した昨日。

屋根に堆積していた雪が次々と轟音とともに落下して、今朝見ると、屋根はすっかりきれいになっていました。



この冬、従来、屋根に堆積する雪に懲りて、玄関の吹き抜けを取り払い雪を落ちやすくしたまでは良かったのですが、今度は、小屋根を跳躍して玄関前のステップに落ちて来る雪が心配になりました。

もし、訪ねて来た方がこの雪の下敷きになっても困るので、「落雪注意」の看板を出したり、臨時のポストをステップ下に設置するなどしました。

また、「今日は、まず間違いなく落雪しそうだ」という日には、前方に綱を張って、ステップに近づけないようにしたりしました。

ただ、こうした家主の心配をよそに、昨日も、何人かのお客様は、この「非常線」を突破して玄関まで上がって来られました。曰く、「雪の具合を見てね。これなら大丈夫だと思ってね」と。地元の方は、落雪しそうかどうかよくおわかりのようです。

というわけで、きれいになった屋根を見上げて、ホッと一息ついているところです。
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良質の学園ミステリー~東野圭吾著「同級生」

2014年01月25日 | 読書三昧
目下、人気絶頂の東野さんですが、これはデビュー間もない93年の作品。

本書のキャッチに、「筆者のターニングポイントとなった青春ミステリー」とあるので、当時、かなり話題となった作品と思われます。(10年版51刷の文庫)



物語~修文館高校3年の宮前由紀子が交通事故で亡くなった。彼女は、同級生・西原荘一の子を身ごもっていた。事故当時、現場には女性教師もいた・・・何故?。

それにしても、物語の構成力、トリックの確かさ、文章力ともに抜群で、この人のミステリー作家としての能力の高さが印象に残りました。

また、この小説は、学園ミステリーの草分け的作品と思われ、それが湊かなえさんの「告白」などにつながって行ったのではと思います。

加えて、この小説は、単に学園内のあれこれだけでなく、公害問題や学校管理の不合理さなどを背景に描いているのがとても良いと思いました。

ただ、前回のそれ(「ブルータスの心臓」)もそうなのですが、読んでいるときは良質のエンタメとして楽しめますが、それ以上でもそれ以下でもなく、すぐそのストーリーを忘れてしまいます。

勿論、著者としては、一度、手に取って楽しんでもらえばそれで良いのでしょうが、何か勿体ないですね。
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