アーバンライフの愉しみ

北海道札幌近郊の暮らしの様子をお伝えしています。

いやはやの~吉田修一著「愛に乱暴」

2014年01月17日 | 読書三昧
芥川賞作家の吉田修一氏は、たしかに有能な才能の持ち主だと思う。

先に読んだ「悪人」や「路(ルー)」など、特に、現代の若者を取り巻く環境やかれらへのシンパシーなどに共感するものがあるのだが、他方、才能にまかせて、あれこれ書き散らす傾向もあるようだ。



この物語もそのひとつで、人生、種々の困難に遭遇しながらも、それらと闘って成長する人間には共感を覚えるが、この小説のように、どんどん壊れて行ってしまう人生を読むのは辛い。

現実は、あるいは、その方に近いのだろうが、どんどん壊れて行く人生に、読者はどう寄り添えば良いのであろうか。

また、小説の技工に酔ったような造りになっているのもどうかと思った。
この本のキャッチが、「本当に騙したのは、妻か夫か? やがて、読者も騙される」というのだから驚く。

蛇足:第150回直木賞は、朝井まかてさんの「恋歌(れんか)」(講談社)と、姫野カオルコさんの「昭和の犬」(幻冬舎)の受賞が決まった。芥川賞は、小山田浩子さんの「穴」(新潮9月号)が受賞した由。

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世界で最もすばらしい憲法を、日本は捨てるのでしょうか。

2014年01月17日 | ドラミング
拙宅の紙(髪)切り虫は、その後も健在だ。
国会で、「特定秘密情報保護法案」の審議が始まって以来、あれこれ気になる新聞記事を切り抜いてスクラップし出して以来、そのあれこれが今も続いている。

つまり、それだけ世の中に問題が多いということだろう。
また、こうして切り抜いた記事を、ブログを通して毎日100人を超える方々にお読みいただいているのも励みになっている。

本日、お届けする記事はこれ。
日本に帰化したドナルド・キーンさんが、昨今の日本社会をどのようにご覧になっておられるのか、ご一読いただければ幸いです。



この記事は、15日付け朝日新聞に掲載されました。
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