都度ご紹介して来た掲題のエッセイだが、4月末で最終回を迎えた。
今回のお題は、「自然治癒力」。
江戸期の名医貝原益軒は、その著書「養生訓」で、自然治癒力を信じ、安易に薬に頼ることをいさめているという。
曰く、「薬を飲まなくても、自然に治る病気も多い。これを知らずむやみに薬を使うと、薬のせいで病気をひどくし、食欲をなくして長く治らず死に至ることも多い」と。
また、帯津氏は、「自然治癒力はどこから生まれるのか?」と自問し、それは、「体内からの力だけでなく、環境から生まれる力との総合力と捉えるべきだ」としています。