正月明けから見様見真似で句作を行っているが、やはりこれがなくっちゃと軽便な(文庫版)「歳時記」を購入した。
「今はじめる人のための~」との副題がついていて、春夏秋冬+新年に分類された、概ね1,000個の季語とそれらを使った俳人の名句から成ってい る。
これを手に取って思ったことは、俳句は、日本の美しい自然とそこに暮らす人々の日常を写した近代文芸であるということだ。
逆に言えば、現代は何と多くの自然と風習をなくしてしまったかということでもある。
例えば、春の季語である「風光る」とか「満作」などはもはや死語となりつつあるのではないか。
・「黒猫の伸び縮みして風光る」・・・小垣東人
・「谷間谷間に満作が咲く荒凡夫」・・・金子兜太
蛇足:小生の今日の習作
・「流氷の接岸せりとラジオ言う」
・「名残り雪楽聖の”春”に励まされ」
・「草餅の柔らかければ頬和む」・・・エゾフクロウ