アーバンライフの愉しみ

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司馬遼太郎著「項羽と劉邦」

2020年10月10日 | 読書三昧

 

同氏晩年の傑作長編。文庫版(上中下)1,205頁。

紀元前221年、始皇帝によって統一され成立した「秦」は、その統治の厳しさから始皇帝の死と共に崩壊の道をたどる。

群雄割拠する中、秦を滅ぼし全国に覇を唱えるのは誰か?
次第に、江南出の「項羽」と「劉邦」が勢力を伸ばし、血を血で洗う抗争が繰り返される・・・。

結果、7年余の抗争の末、劉邦に凱歌があがり、「(前)韓」が成立する。
「史記」を舞台にいろいろなタイプの英雄が群がり出る中、何故「劉邦」が頂点を極めたのか、後は読んでのお楽しみである。

また、全編同氏独特の「そもそも話」と「(ズッコケ)たとえ話」満載の「司馬ワールド」が堪能できる。読了まで1ヶ月を要するロングランであった。それにしても疲れた。

蛇足:当初、市の図書館から同氏の全集を借りてきて読み始めたのだが、何せ字が細かく、且つ、本それ自体もかなり重量があり、とても読了できそうにないと思った。

そこで、AMAZONの古本市で文庫版を探し、上中下巻合わせ42円(送料700円)で購入して読んだ。

 

 

 

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