朝日新聞出版、188頁。
朝日の「ザ・コラム」に月一で掲載された(アフロ写真入りの)エッセイを、都度興味深く拝見した記憶がある。
ただし、それは1年きりで終わってしまった。(何故なら、執筆者本人が退社してしまったから)
そこら辺の事情は前掲書でご紹介した通りだが、本書はその前後の内輪話をまとめたもの。
また、著者が10年もの間、大阪朝日の社会部のデスクを勤め、後輩記者からは剛腕デスクとして恐れられていたことを知る。
つまり、新米記者の原稿を一読するや、「何にも書けていないやん」と突き返す様が語られている。
新聞記者とはどうあるべきか、と常に自問自答して来た結果だと言う。著者の真骨頂を見た思いがした。