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LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

4月素自ミーティング(いなべ市)報告

2025年04月06日 | Weblog

2025.4.6 大安公民館2F(今年度より変わりました!)

 

当事者の親・親戚4名

当事者2名  計6名

 

今年度から、いなべ市で行っていたミーティング(旧:名古屋ミーティング)は、

「素自ミーティング」として、大安公民館で第一日曜開催に変わりました。

今回のミーティングでは、窓から見える桜を眺めながら近況報告をしました。

 

〈近況報告〉

・進路や就職活動の動き

・近年の社会や世間の変化について

・LGBTQが出てくるドラマや映画の感想

・当事者は親に「ごめんなさい」となぜ謝るのか。親、子それぞれの立場から意見交換。

・病院やホルモンについての情報共有

 

5月はゴールデンウィークでお休みです。

次回は6月1日(日)13:00~15:00 ※第一日曜日になります


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1月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2025年01月06日 | Weblog

2025.1.6 シビックコア棟会議室

 

当事者の親・親戚3名

当事者2名

アライ2名  計7名

 

あけましておめでとうございます。

今回のミーティングでは、自己紹介から近況報告を中心にお話しをしました。

 

〈近況報告〉

・教育現場での取り組みをどう地域に広げていくか考えている。

 色んな取り組みをしているが、子どもたちは柔軟と感じる。

 学校で変えられることから少しずつ。でもすぐには変えらないこともある。

 親世代はなかなか難しいと感じることも。

・最近の自分の子どもの様子に、親としては複雑な思いがある。

・LGBTQに関して、テレビなどでも取り上げられるようになり、周囲の関心も変わってきた。

 身近に触れることで慣れてくることもあり、不安だったことも少しずつ安心に変わることも。

 とはいえ、やはり社会的な偏見があるのを感じている。

・カミングアウトされたとき、された側(親)はなぜ泣くのか。

 →「ごめんね」と自分を責める自責の念から。また、子どもの将来への不安が大きい。

 

次回は2月3日(月)13:00~16:00

※特別版で、子育て講座「子育てはオーダーメイド」を開催します。


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10月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年10月08日 | Weblog

2024.10.7 シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー・同性愛当事者の親5名

当事者4名

LGBTQを学びたい方1名  計 10名

 

今回のミーティングでは、近況報告からそれぞれの家庭、自分(親御さん)が育てられた環境などをお話しする会となりました。

 

〈近況報告や気づき〉

・子どもがひきこもっている。ゲームをやっているときは楽しそうな声が聞こえてくる。

・子どもと共通の話題を持とうと思い、自分の場合は子どもの興味のあるアニメを見ることから始めた。

 内容がどうというより、共通の話題を通してキャッチボールすることを大事にしている。

・子育ては毎日が一年生。迷うのは当然。子育ても人生も、自分が楽しむことが大事だと気づいた。

 自分がご機嫌でいるように、自分がしたいことをするように心がけている。

・心配なこともあるけれど、自分が笑っていたら、いつの間にか子どもも笑っていた。

・つなぐ会に参加すると、色んな親御さんにあえてお話しができるので学びになる。

・つなぐ会では当事者側の話だけでなく、親側の声もきくことができ、多様な性だけでなく色んな方、色んな考えに触れることができ、自分の楽しみになってきている。

 

次回は11月11日(月)※第二月曜日になります


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9月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年09月03日 | Weblog

2024.9.2シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー・同性愛当事者の親・親戚6名

トランスジェンダー当事者2名

同性愛当事者1名

LGBTQを学びたい方1名  計 10名

 

今回のミーティングでは、近況報告を中心に話をしました。

 

〈近況報告〉

・カミングアウトを受けてから気を遣って本人に聞けないことがある。自分が傷つけることを言っているのではないかと心配。

・子どもが仕事をしないのではないかと不安。ホルモンによる体調の変化も大きいようで、なかなか外へ出られない。

・トランス男性とトランス女性では風当たりが違う。就労の壁、社会生活の困難がある。

・親は親の人生、子は子の人生がある。自分の人生を楽しむことが大切。         等

 

次回は10月7日(月)


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7月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年07月02日 | Weblog

2024.7.1シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー・同性愛当事者の親4名

トランスジェンダー当事者2名

同性愛当事者1名

産婦人科医1名  計 8名

 

今回のミーティングでは、最近のLGBTQに関する考え方の変化や社会の動きについて話して交流しました。幅広い年代の参加者が医療や教育、社会など色んな視点で話をしました。

 

〈話題になったトピック〉

・様々な年代の居場所の必要性

・同性婚の法制化への動き(参考:マリフォー国会)

・性分化疾患(参考:ネクスDSDジャパン)

・LGBTQに関する講演会の内容

・性別欄や性別で分けることへの違和感

・職場や病院で理解と対応         等

 

次回は8月5日(月)


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6月東京セミナー「LGBTと家族と友人がAllyと語る集い」の報告

2024年06月18日 | イベント

6月ミーティングはパネルディスカッション+フリートークセッション

パネラーは、専門職の方、当事者、家族、Allyの4名。定員50名のところ申し込みはほぼ埋まり、活況の対話交流会となりました。

 

キーワードは、

「対話」による相互理解こそ、多様な社会のための揺るぎない幹

 

パートナーシップ宣誓制度の導入は、徐々に進んではいる。法的な権利保障がない分、制度の役割への期待や認識は様々だ。

今回、LGBT当事者とその家族とAllyが認識の壁を越えて「対話」する中で、パートナーシップ宣誓制度導入がもたらす社会的な影響について考えた。

どうすることがダイバーシティ社会につながるのか?

 

自らが描くダイバーシティ社会について、様々な立場から考えたパネラーからのコメントは重い。

💛現行のパートナーシップ宣誓制度は十分とは言えない。だが、LGBTの存在を認知し考えてもらえるきっかけにはなっている。制度の定着よりも行政の実務が、より現実的な対応になって来ているが、家族を形成したいと願う当事者パートナー同士には、最終的には法改正が待たれる。

💛結婚そのものに拘らない。パートナーとの生活のための制度利用は考えていない。                           言葉のキャッチボールから、LGBTと云うくくりを超え、一人の人として受け止める関わりが普通となる、当事者との共生が可能な社会に早くなって欲しい。

💛親は子の幸せを思うが故に、当事者の子のあるがままでありたい生き方を受け止め切れずに苦悩するケースがある。 子が自分らしくあるがままであれることの幸せを受け止め、応援する一番身近なAllyでありたい。ダイバーシティな家族関係の延長にダイバーシティな社会が実現する。

💛非当事者Allyとしてできることをシンプルに考えるようにしている。Allyであることを、臆せず表現すること。ダイバーシティ社会を創ることに繋がる関わりや行動に、できる限り参加すること。ダイバーシティ社会の実現には「対話」による認知の広がりと相互理解が不可欠。「対話」推進の機会に参加できることは、Allyとして誇り。

 

次回8月ミーティング(8/4)は、通常の対話集会の開催となります。

親もまた、ありのままの自分を見つめる時間が必要です。                                       安心、安全な場での語りの輪の中で、自分が納得行く道を見つけてください。

 


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5月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年05月25日 | Weblog

2024.5.13シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー当事者の親4名

同性愛当事者の親1名

トランスジェンダー当事者2名

同性愛当事者1名

Xジェンダー当事者1名

 

今回のミーティングでは初めての参加者の方もおられたため、現在の状況や悩んでいること等ざっくばらんに交流していきました。

 

〈カミングアウトについて〉

・子どもからカミングアウトを受けた時は、夢であってほしいというくらい悩んだ。でも今では、手術も終え、あきらめというより覚悟しているという感じ。名前を変えたが、前の名前で呼んでしまって言い直したりしている、でも少しさみしいなと思ってしまうこともある。

 

・私は、子どもからカミングアウトを受けた時は、幼少期からの子どもを見ていて、それほどびっくりすることはなかった。将来的には体を本来の性別に戻したいと言っている。親としてはガイドラインに沿った形で治療を進めてほしいので、それだけはお願いして一緒に進めている。カミングアウトを受けた後にしたのは映画を観ること。でもどちらも当事者が亡くなってしまう話でこわくなってしまった。もっと知りたいと思ってSNSで調べたりしたけどもっと分からなくなってしまった。自殺率が高いというのも読んでこわくなった。人を好きになってそのパートナーに出会えるのかなど、先のことを心配してしまう。うすうす、この子恋愛対象はどっちなんだろうと思うこともあったけど、もっと早く気づくべきだった。

→お母さんが胸を張っていら、お子さんは悲劇の方にはいかない。先のこと不安になるのはものすごくあるけど、子どもは心配されるのが一番嫌。子どもが結婚するか子ども持てないかはその子が決める。その夢よりも自分が幸せになることが大事。子どもの幸せを自分の幸せと勘違いしてないですかって言われたこともある。

 

・私の子どもは赤いランドセル嫌がって1週間でやめた。小学校はスカート履かずに野球帽を被ってお兄ちゃんのお古の服を着ていた。お兄ちゃんの友だちと遊んでいた。カミングアウトを受けた時に、「好きになるのは同性」と聞いて、「話してくれてありがとう」と言って。手術したいのではとまず思った。よくよく聞いてみると、性自認というのはあいまいとのこと。

 

・私の父母は70代。10年前ぐらいにカミングアウトして、いろいろあった上で受け入れてくれたので。診断書をぽとっと置いておいて、オペのお金も貯めながら、カミングアウトしてここで縁を切られても仕方がないと思って置手紙で伝えた。ひと悶着あったけど受け入れてくれた。

 

・10年ぐらい活動しているけど、「私はあととりを産んだはずなのに。ここの会で反対してください。」と言う親もいた。当時だいぶきつかったのでは?

→すんなりとはいかなかったけど、伝える前からちらつかせていたし、昔から姉の服を着ていたりしていたので、「やっぱりな」というのがあったみたいです。

 

・職場へのカミングアウトなどはどうでしたか。

→数カ月前に転職した。転職する時には伏せてた。ある程度自分ができるということを見せてから、「実は…」と言って見せて。「名札だけ仮名でさせてください。」と伝えたら、福祉系という会社というのもあって、割と間口が広いので大丈夫だった。

 

・お子さんからカミングアウトされてどうだったかが知りたい。

→けっこう嫌な顔してたので。さっきの最終的には生きててくれたらそれでいいという感じだったので。

 

・大学3年の春休みに「急に帰ってくる」と言って帰ってきて、「母さんあのね…」が何度も繰り返されて。「お風呂行く?」と聞いたら「行く」と言ったので、温泉の寝風呂に入りながらカミングアウトを受けた。言うまで待とうと思っていた。「なんかこの子あるだろうな」というのは思っていて、「あ、そういうことだったのね」と思った。その時に「〇〇は〇〇だよ。ありがとう」と返せた。でも消化酵素がなくて、刷り込みもあったし、結婚どうすればいいんだろう、どうなるんだろうとか、私が他の家族や親戚に伝えないといけないのかなとかいろいろ思った。そうしたら、子どもの方からこの会を紹介してくれて。でも行けたのはその2,3か月後とか。友だちにも夫にも言えなかった。でも友だちに言えた時に、 「逃げても倍返しのようにその問題はあなたの前に立ちふさがるよ。向き合いなさい。」と言われた。その後は本をたくさん読んで100人いれば100通りの性があることや性はグラデーションであることを知った。家族にもし受け入れられなかったら最後。だから死ぬか生きるかのカミングアウトだったんだと思う。

 

・私の子どもは、中3の時、明日履歴書を出さないといけないという状況で「お母さんごめんなさい」と泣いて。「性別に〇ができやん」と言った。男の気持ちがあると。でも、その時「謝らなあかんことじゃない」と言えた。高校は男子生徒として受け入れてくれる学校を探した、県外の大学病院にも毎月通った。胸の手術をしてからは、戸籍変更まではのぞまないということで、戸籍は変えずに生きている。

 

・私の子どもは13歳の時。部屋で仕事をしていると、急に入ってきて。ずっと黙って座って横に座っていて、言いたいことあるのは分かるけど、何もしゃべらないから、「いじめがあった?」とか、あれか?これか?といろいろ聞いて、最後の最後に出たのは、「あんた女の子になりたいの?」だった。そう聞くと「うん」と言った。当たったけどその時はうれしくなくて、それか…と思った。その後は、「マツコさんみたいなタイプ?はるな愛さんタイプ?」と聞いた。そしたら、「はるな愛さん」と言った。でも正直この子のちょっとした思い込みと思いたかった。そこからインターネットで調べたりYoutubeをたくさん見た。1度そういうのを見るとそれに付随して出てくるから、見たくないサイトとかも見てしまった。

→私が病気をした時にすごい落ち込んだ。いろいろ調べたけど、「調べてもだめ」と病院の先生に言われた。1人ひとり違うし、調べてもどれが正しいかもあてはまるかもわからないから見ない方がいいと。だから、性別のことも、薬の名前とかは調べたりはするけど、学校のカウンセリングの先生がここを紹介してもらって、ここで実際に話聞いたり、来てもらっているお医者さんの話を聞いたり、かかっている病院の先生に聞いたり、直接聞くのが大事だと思う。

 

・私は、カミングアウトを受けた時は「自分しっかりしてる。なんて強いの?私すてき」と思った。泣きじゃくっている子どもに「泣かないでいいんだよ」とも言えた。それまでも、この子はゲイなのか、女の子なのか、カテゴリが分からずもやもやしていたところ、そのカミングアウトではっきりした。

 

・今子どもは手術の話で局部の話ばかりする。普通だったら親が聞かないようなことをが一番の重要なところに来ている。そういう会話はどうしてますか。術式のこととか子どもに聞かないですか。

→ちは自分のお金でやってるので口出しする権利もなかったし、本人が勝手に決めたけど、4つぐらい術式があるとかそういう話もはすごくした。全部あからさまにしていた。

→10年前ぐらいは性の話を混同してやらしい話と思っていた風潮がある。私も子どもからカミングアウトを受けてLGBT=やらしいと思っていた自分がやらしいと思うようになった。セックスがからむ商売などと混同していたけど、全く別の問題だと自分の中で区別できた。

→医療用語だったら全然聞けるし話せると思う。

→子どもの手術なのに、これでいいかな、これすてきとか、自分がするかのように調べてる。

→GID学会では、手術が見れるしダイレーションの説明も聞ける。医者から、親に向けての説明も医療者に向けての説明もある。

→外的の手術しなくても戸籍変更ができるらしいとか、でも子宮があるのが嫌やからそれは取りたいとか、自分は戸籍だけもらっても嫌とか、卵子凍結することもできるらしいよとか、自分の遺伝子は残したくないから全部取るとか、そんな会話、意見交換が大事だと思う。

 

・子どもを心配してしまう気持ちは大きいけど、大事なことだけに絞って「これは大事なことだから」と言って1回だけ話をする。その後は「困ったらいつでもサポートできるから」と言ってあとは放っておく、そしたら「お母さん心配してないよ」というのが見せられるから本人も安心する。でも、裏では、仕事のミスはするし交通事故はするしで2年泣き続けてた。朝昼晩晩晩と泣いて、布団で泣いてトイレで泣いてお風呂で泣いた。

→カミングアウトを受けて、食べれているから自分強いと思ってた。でも10kg太って更年期障害もひどくて。実はきてるんだなっていうのを感じて。

 

次回6月3日(月)


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4月葛飾LGBTQ+💛家族の会の報告

2024年05月09日 | Weblog

4月度、2回目の交流会は4月27日(土)に葛飾区にて

今回は、当事者の子を持つ家族の交流会というかたちクローズで開催。                                 参加者は当事者のお子さんを持つ親6名。                                              お子さんの年齢も小学生~成人と様々でした。

今日はご家族の方の会でしたので、セクシャリティに関する色々なテーマ(LGBTの子どもに寄り添うための本、アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)・マイクロアグレッション(無自覚な差別的言動)を顕している映画などもご紹介しました。    

 

以下、交流会での話題です。

 

【トランスジェンダーの性の揺らぎについて】

 カミングアウト時に伝えられた性が、数年後に変わった、揺らいだ、と言う例もある。

 性は揺らぐこともあるのだ、ということを知っておいたほうが良い。

 性別違和を感じるタイミングについても、未就学~定年後など、人それぞれ。

 恋愛などの人間関係によって自分のジェンダーアイデンティティが揺れることもある。

 

【Xジェンダーやノンバイナリーについて】

 Xジェンダーやノンバイナリーは、男女どちらにも属さない。

 当事者の中でも、男女どちらに寄っているか、どのような振る舞い・服装を選ぶかなど、感覚がかなり違う。

 トランスジェンダーの中でも理解されにくいこともある。

 だからこそ、その子の感覚を親くらい分かってあげたいと思う。

 

【ホルモン治療やSRS(性別適合手術)について】

 本人の希望でホルモン治療やSRSまでスピーディに進んだ例もあれば、

「体に余計な負担をかけてしまうのではないか心配。」

「本人が希望しているからといって10代で手術まで進んでいいのだろうか。」

「選択した道が間違っているかもしれない。親として、本当に治療を進めて良いのか。

 心から子どもに勧められない。」

 と、親だからこそ心配をする意見も出ました。

まずは、安易に診断を出して治療を進めてしまう病院より、しっかり子どもの話を聞いてくれるお医者さんを探すことも大切。先生によっては18歳までは治療は待ちましょうという人もいる。

 ただ、その子一人ひとり望んでいることで対応は変わってくる。

 トランスジェンダーでも自分の体にそこまで違和感なく過ごせる子もいれば、思春期以降の体の変化で自分の体に対して強烈に違和感を持ち、自殺念慮を持つ子もいる。

 そのような命の危険がある場合は、リスクも理解した上で治療のスピード感についても考えていかなければならない。

 また、なるべく多くの当事者の人と会う、知ることが必要。

 本人の意思が一番だけれども、親こそ情報を取ってよく話し合っていくべきと思う。

 

【学校への伝え方について】

 ニュースでもLGBTQ+について目にすることが増え、世の中の理解が深まっているのかと思うが、学校生活では本人が辛い思いをすることも沢山ある。また、学校でそのような問題に具体的に取り組んでいることは少ない。

 先生たちにどのように我が子の困りごとや学校への要望を伝えれば良いか?

 言い方に気を付けて伝えたいけれど、しっかり理解してほしいところもあるし、

 モンスターペアレントとも思われたくない…。

 

「私の場合は、まず、"子供がこういう風に言っています"と伝えるようにした。

  子どもを主語にして言って、子供がこれで困っているんです。と伝えた。

  「名前のタグがピンクなのが辛い」

  「移動教室の時になんで男女で分かれなくてはいけないんだ」と言っているなど、

  一つ一つ伝えていくようにした。

  先生が、子どもたちのためにLGBTQ+に関する授業をします、と言ってくださったこともあった   けれど、"誰かのために理解する、ではなく、まずは先生たちに一般的な知識を入れて欲しい" と伝   えた。都度、先生との歩幅を合わせて少しずつ伝えるようにした。」

 

【子どものカミングアウトについてどう思ったか】

 親の会に初めて参加された親御さんからは、親からの気持ちについても質問がありました。

 「今回初めてこのような会に参加し、自分が想像していたより子供のカミングアウトについてポジティブに捉えている親御さんばかりで驚いた。皆さんはどういう気持ちで子どものカミングアウトを受け止めたのか?

 すぐに肯定的に受け入れられたのか?」

「その時々で、本人が良ければそれでいいと思って過ごしてきた。」

 「そもそも、小さいころから子どもを男女として考えていない。」

 「未就学児の時に違和を訴えたので、驚いたが、違和感なく受け入れられた。

  ただ、二次成長以降のお子さんからカミングアウトを受けた親は衝撃を受けてしまう人もいるのではないかと私自身は思った。」

 「"君が君なら、男でも女でもその他でも何でもいいんだよ"と声をかけた。」

 

 

最後に、こんなシェアもありました。

電車に乗っているときにこんな広告を見た。

「分からないから、世界は楽しい。

 新しい世界を前にした時、あなたはワクワクしていますか?」

とあった。

私自身は子どもからカミングアウトを受けたのは子どもが成人してからで、子育てもひと段落ついたと思っていた頃だったので衝撃を受けた。

今のようにLGBTQ+についての情報もない頃で、何それ!?と戸惑った。

でも、心のどこかで自分の知らない新しい世界を知ったようなワクワク感もあった。

子どものおかげで、私は新しい世界を知ることができた。

本当に、新しいことを学ぶきっかけをくれた子どもに感謝している。

                        (軽井沢高原協会のメッセージ広告でした)🍀

    


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4月東京・渋谷ミーテイング報告

2024年04月24日 | Weblog

 4月はイレギュラーで2回の相談・交流会を実施。

 先ずは、日本で最大のLGBTQ+イベント:東京レインボープライド(TRP)に合わせて

 4/20()に渋谷で実施した相談・交流会についてご報告します。

 

 参加者は親御さん7名、当事者2名、Ally 1名、ASTA*メンバー2名。

*行政、学校、会社組織など社会に向けてLGBTQ+に関する啓発活動を行っている団体。

 LGBTQ+の子どもを抱える保護者向けのオンライン交流会【みんなで保護者会】をつなぐ会/東海と共同で実施している

 

 先ずは参加者から簡単な自己紹介と今回の参加理由をお話しいただきました。

お子さんの年代は中学生から30才までと幅広く、セクシャリティも様々。

親御さんの状況は、カミングアウトから長いことお子さんとわだかまりが続いている、頭では理解していて子どもの困りごとに対応はしていても心が付いていかない、相談する人がいなくて孤独、など、苦しさを抱えていらっしゃり、積もり積もった思いが涙と一緒に溢れ出てしまう方も。

   今回参加されて、行き場のない気持ちを吐き出すことが出来、同じ様に悩んでいる親御さん達と共感し合えたことで心の重荷が少しでも軽くなったり、当事者・経験の長い親・Allyの参加者のコメントから、何かしらのヒントやキッカケを見つけていただけていたら嬉しく思います。

 

 当事者の子を持つ親として、私自身、今回とりわけ考えさせられたことを幾つかお伝えします。

 先ずは、「世代間ギャップ」と「将来への希望」。

 当事者の参加者から、「当事者である子ども世代は学校教育やネットなどから情報が豊富にインプットされているのに対し、親世代は年代にもよりますがアップデートが追いついていなくて子どもとのギャップが激しい。これでは相互理解は難しい。」とのお話があり、深く納得しました。LGBTQ+は身近に必ず存在し(約10人に1人、左利きと同じくらいの割合)、様々な生きづらさを抱えながらも活躍できる機会は広がってきています。こういった状況を知らずに昔ながらのイメージから抜け出せず、子どもの将来に希望が持てないと思い込んで足がすくんでしまうのかも?

  午後、TRPで幾つかの企業ブースを巡り、各企業におけるLGBTQ+の状況についてお話を伺ってみたところ...

  経営トップが当事者への差別や偏見を断固として禁止し、セクシャリティにかかわらず全員が安心して働けるよう社員に通達。人事制度や施設(トイレや更衣室など)を整備、ステッカーやストラップなどを利用して、Allyが周囲に沢山いることが目に見えるようにしている。Ally社員が考えたセクシャル・マイノリティの困難を解決するような活動に、会社として予算を付け実行している。社内にとどまらず、関連企業や団体と連携して世の中を変えていこうと行動している。

...などなど。

このようなイベントにブース出展しているので意識が高いことは前提かもしれませんが、幾つもの企業から本気度が伝わってきました。海外に比べて日本は大分遅れを取っていることは否めませんし、大企業が中心で中小企業の動きはこれからです。また、動き始めていても隅々まで浸透するには未だ未だ時間がかかるでしょう。ですが、こうした流れがこれから更に広がっていくことは間違いないと思います。

(参考:国内企業の取り組み)

  LGBT-Allyプロジェクト https://www.outjapan.co.jp/service/ally_project/

  work with Pride       https://workwithpride.jp/

加えて、数々の支援団体がそれぞれに工夫を凝らした様々な活動を行っていることも大変心強く、ここ5年ほど急速に進んできた社会のLGBTQ+理解のスピードは、この先さらに加速していくと肌で感じることが出来たので、「将来への希望」は「ある!」とお伝えしたいです。

 

   もう1つは「社会のメガネ」。

   お子さんから「偏見あるから付き合えない」「差別の塊」などと激しい言葉を浴びせられて、傷つき、途方に暮れながらも、「心の底から『どうってことないよ!』と言えるようになりたい」と思っていらっしゃる。

 これって、親御さんの心や頭が「差別の塊」であるはずもなく、「愛する我が子を受け入れて応援したいのに難しいのは、古くから世の中にはびこる差別や偏見の分厚いレンズが入ったメガネを通して社会や子どもの将来を見ているから」と、薄っすら気づいていらっしゃるのでは?  メガネをかけていることをはっきり認識して試しに外してみたら、子どもの本当の幸せって何なのかが、これまでと違った形で見えてくるのではないでしょうか。

  人は誰しも幾つもの「社会のメガネ」をかけていて、メガネのお陰でスムーズな社会生活が成り立っている部分も沢山あるのでしょう。でも、レンズが古くなって曇ったり歪んだりしているメガネは、もう使わない方がいいですよね。親御さん自身の温かく澄んだ眼で直接お子さんを見つめながら、少しずつでも会話を重ねていけば、気持ちはいつかきっとお子さんに届くはずだと信じています。    Y

                                                                                                                                                                                                                                

 --------------------🍀


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ドキュメンタリー映画【 i am アイアム】感想

2024年04月14日 | 雑記

2024/4/6  フェミニスト・アクティブドキュメンタリー・ビデオフェスタ 連連影展                               @hako gallery(代々木上原)

ビデオフェスタの中の1作品 【 i am 】ソナリ・グラ‐ティ監督 2011年 71分
インド出身のレズビアン映像作家が、かつて暮らしたデリーを再訪し、同性愛が犯罪だった時代、ゲイやレズビアンの子どもを持つ親との対話を通して「家族」の真の意味を紡ぎ出しながら、「カムアウト」する前に亡くなった母との対峙と和解への道を模索するドキュメンタリー映画。

セクシャルマイノリティーを描くドキュメンタリーを見るたびに、様々な当事者と家族のそれぞれの困難に胸が潰れます。
私自身は子どもから当事者であることを告げられたその場で、親として何が出来るか、どうやって応援していこうか即座に考えましたが、同性愛が犯罪だったインドのこの時代に子どもからカミングアウトされていたら、同じように受け入れられたか全く自信はありません。
生まれ育った時代、場所、法律、宗教、価値観、子どもへの期待や役割、世間体など、多くの障害によって子どものセクシャリティをなかなか受け入れられない家族が大多数なのが現実。社会の中で苦悩している当事者である子どもを、世界で一番愛している親こそ支えていけたら・・・。そのためにも、子どもを受け入れられずに葛藤している親御さんに、この映画のような当事者のリアルが届きますように。子どもに向き合うきっかけを持てたら、対話や学びによって理解を進めることにより当事者が救われることはもとより、親御さん自身の気持ちも穏やかになるのでは。作品の中で、受け入れている母親の一人が「神様は存在してはいけないものをお造りにならない」と語っていた柔らかな表情がとりわけ印象的でした。

インドの同性愛に関する法律の歴史にも思いを馳せることが出来ました。
この映画の締めくくりに、2009年、同性愛を非合法=刑法上の犯罪とする法律がデリー高等裁判所により違憲とされ多くの当事者達が喜びに涙するシーンがありましたが、2013年には最高裁にて有効と覆され、2018年に再度の違憲判決が出るまで長い闘いがあったと、映画をきっかけに調べたことから知りました。
世界で法的に同性婚が認められている国・地域は欧米を中心に38。アジアでは台湾とネパールに、この3月タイが加わりましたが、インドも日本も未だ認められていません。

上映会の後には日米同性カップル在留資格訴訟をテーマに交流会がありました。
同性婚の二人がいずれも外国人であれば定住が認められるのに、一方が日本人だと認められないのは不公正として最高裁へ訴訟を行っている原告のお二人と弁護団の方のお話を伺い大変勉強になるとともに、お二人の揺るぎない想いと活動の継続、周囲で支えていらっしゃる皆さんの温かさに感銘を受けました。
我が子も外国籍のパートナーと結婚が出来ない状況にあるため、今後の進め方についてアドバイスをいただくことが出来、大変ありがたかったです。

誰もがありのままで安心して暮らせる、幸せな将来を思い描ける日が一日も早く来ることを願ってやみません。

Y----------


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