渋谷区勤労福祉会館にて開かれた今回の親の会は、参加者13名。
こじんまり、和気藹々としたミーテイングとなりました。
カップルで参加された方もいらっしゃいました。積極的にお話するのはもっぱら母親。子どもの実情を受け止め応援しようとされていて、子どもより先走っていないかと心配するほどの安定感。父親たちも、寡黙でありながらも子どもの現実をしっかりと受け止めているご様子で心強い。母親は、子ども本人がセクシュアル・マイノリティ当事者として生きていくためのノウハウをサポートしようとするのに対して、父親は、社会人として生きていく姿勢を問うているのが印象的でした。どちらの面も重要ですが、母親と父親の子どもを見つめる視点の違いというのでしょうか。つなぐ会はどちらかというと母親参加の傾向が強いですが、こんな点からも、もっと父親の会員が増えてほしいと願うところです。
積極的な応援態勢の親もいれば、なかなかその域に達せない親もいます。こればかりは仕方のないこと、親は情報皆無の中で何十年と生きてきて、セクシュアル・マイノリティの認知も受容もない社会の中で子育てしてきたんですから、即理解せよと言われても・・・。
セクシュアル・マイノリティの子どもとヘテロセクシュアルでありシスジェンダーの親との関係は、理解できないまま平行線を辿るのか、あるいは理解努力をして子どもの現実に歩み寄るのか。これは他人が指示してできるものではなく、親と子がお互いに見つめあい模索しながら、心地よい関係性を探っていくしかありません。時間はかかるでしょう。でも、子どもとの関係をこのままで終わらせたくないと思うからこそつなぐ会にやってきたのだと思います。
今、その時がターニングポイント!
その気持ちを忘れずに、つなぐ会に来続けるとどうなるか? 他人との出会いによって、その言葉によって少しづつ自分の何かが変わる。自分が変われば子供も変わる。親子関係の空気感が変わります。そして気がつくと、子どもも自分なりのスタンスで未来に立ち向かおうとしているでしょう。その時、人生の色合いが変わって見えてくると思います。
つなぐ会は、そんな親子の変わり様を何組も見てきました。
これからも引き続き、そのような場でありたいと思います。
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