友人が貸してくれたビデオで尾辻かな子さんが出演された読売テレビの番組を見ました。数名の当事者の方たちの声も紹介されていました。みなさんはご覧になりましたか? 限られた時間の中でしたが、わかりやすく、また淡々と話されていました。司会者の大げさなリアクションにも動じることなく・・。さすがだなあ、と感心して見ていました。
若いコメンテーターの方々には、話を聞きながら理解しようという姿勢が表れていたように思いましたが、ある年配の方は頷くこともなく耳を傾けておられました。私は彼女を見識の高い人だと思っていたのですが、豈図らんや、最後に求められたコメントの内容は予想外のものでした。
「わからなくはないし・・、そういうマイノリティの方たちにも思いを馳せなければならないということはわかるんですが、世の中にはかわいそうな人はいっぱいいるんですよね。その中の優先順位というのを考えるとちょっとどうかなという・・申し訳ないけれども気がしなくもないですね・・。」
他の方たちはそこで頷くことはありませんでした。「うーん・・」という声が・・。たぶん私と同じくこの人のコメントとしては予想外・・と感じておられたかもしれません。それに対して尾辻さんは落ち着いて応えておられました。
「今、周りにたくさんのセクシュアルマイノリティがいることが見えていないせいで、たぶんどこか遠い人の話だとお感じになっているのかなと思いました。私たちは、カミングアウトすることすら怖いんですね、この社会で・・。自分の生き方を否定されるんじゃないか、最愛の親とも縁が切れてしまうんじゃないかというところで、隠し続けて生きています。なので、もしみなさんの周りの人がすべてカミングアウトしたときには、自分の身近な問題だと捉えていただけるんじゃないか、そして、なぜ、カミングアウトできないのかをちょっと考えていただけるとうれしく思います。」
「世の中にかわいそうな人はいっぱいいるんですよね」「優先順位を考えるとどうかな・・」この人にとって一番かわいそうな人とは誰なのでしょうか? 優先順位はどうやって決めるのでしょうか?
日本の社会で一応見識があると思われている人が(そう思っていたのは私だけでしょうか・・?)この程度の理解だとは・・。教育や家族についての著書がたくさんあるような方で、政府の「・・・審議会」のようなところにも入っておられたような記憶があるのですが・・。多様な生き方を認めようとする、そしてその人権を守ろうとする海外のさまざまな動きをどのように見ておられるのでしょうか?それともご存じないのでしょうか・・?
と、嘆いていると、「このような人でもこの程度の理解しかないんだということ、それほど日本の認識が遅れているということを社会に知らせたことに大きな意味があるよ」と家族に言われ、「なるほど・・」と落ち着いた私でした。
国政へのカミングアウトという勇気ある尾辻さんの行動が、きっと社会にまた一つの波紋を投じることになるでしょう。反応はさまざまでも、ここからすべてが始まっていくと確信します。じっとしていては何も始まらないのですから・・。
若いコメンテーターの方々には、話を聞きながら理解しようという姿勢が表れていたように思いましたが、ある年配の方は頷くこともなく耳を傾けておられました。私は彼女を見識の高い人だと思っていたのですが、豈図らんや、最後に求められたコメントの内容は予想外のものでした。
「わからなくはないし・・、そういうマイノリティの方たちにも思いを馳せなければならないということはわかるんですが、世の中にはかわいそうな人はいっぱいいるんですよね。その中の優先順位というのを考えるとちょっとどうかなという・・申し訳ないけれども気がしなくもないですね・・。」
他の方たちはそこで頷くことはありませんでした。「うーん・・」という声が・・。たぶん私と同じくこの人のコメントとしては予想外・・と感じておられたかもしれません。それに対して尾辻さんは落ち着いて応えておられました。
「今、周りにたくさんのセクシュアルマイノリティがいることが見えていないせいで、たぶんどこか遠い人の話だとお感じになっているのかなと思いました。私たちは、カミングアウトすることすら怖いんですね、この社会で・・。自分の生き方を否定されるんじゃないか、最愛の親とも縁が切れてしまうんじゃないかというところで、隠し続けて生きています。なので、もしみなさんの周りの人がすべてカミングアウトしたときには、自分の身近な問題だと捉えていただけるんじゃないか、そして、なぜ、カミングアウトできないのかをちょっと考えていただけるとうれしく思います。」
「世の中にかわいそうな人はいっぱいいるんですよね」「優先順位を考えるとどうかな・・」この人にとって一番かわいそうな人とは誰なのでしょうか? 優先順位はどうやって決めるのでしょうか?
日本の社会で一応見識があると思われている人が(そう思っていたのは私だけでしょうか・・?)この程度の理解だとは・・。教育や家族についての著書がたくさんあるような方で、政府の「・・・審議会」のようなところにも入っておられたような記憶があるのですが・・。多様な生き方を認めようとする、そしてその人権を守ろうとする海外のさまざまな動きをどのように見ておられるのでしょうか?それともご存じないのでしょうか・・?
と、嘆いていると、「このような人でもこの程度の理解しかないんだということ、それほど日本の認識が遅れているということを社会に知らせたことに大きな意味があるよ」と家族に言われ、「なるほど・・」と落ち着いた私でした。
国政へのカミングアウトという勇気ある尾辻さんの行動が、きっと社会にまた一つの波紋を投じることになるでしょう。反応はさまざまでも、ここからすべてが始まっていくと確信します。じっとしていては何も始まらないのですから・・。