LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

東京プライドパレードのご報告

2010年09月23日 | Weblog
☆朝夕は秋を感じる今日この頃となりましたね。みなさんの記憶は薄れ始めているかもしれませんが、今日はあの記録的な猛暑の8月に行われた東京プライドパレードのご報告です(遅―い!!・・・汗)。やっと涼しくなったのに、再びあの暑かった夏を思い出させてすみません・・。
8月14日(土)、あの日はつなぐ会のシニア親軍団に天が味方してくれたのか(笑)、奇跡的に涼しい一日でしたね。神戸から持って行った帽子や腕カバー、日焼け止めも使わずじまい(笑)。2年ぶりの東京パレード、ほんとに楽しい一日でした。
今年はNHKをはじめ、ソフトバンクやビッグイシューなどの各種企業のブースも出され、そう言えばグーグルのレインボウうちわももらいました。ソフトバンクもレインボウグッズを出していましたよ。うれしかったですね!いよいよ日本のパレードにも企業が参加してくれるようになったんだ~!!と。久しぶりに東京のメンバーとお会いして、夜は交流会で盛り上がりました。お世話してくださる新しいお母さま方も増えて、少しずつだけれど、つなぐ会も大きく強く育っているな~とこれまた感激!の一日でした。
東京の3人のお父さま、お母さまからもご報告をいただきましたので、お読みください。交流会ではみなさん、カミングアウトされてよかった!と話しておられましたよ!!


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■第7回東京プライドパレードに初めて参加しました。
初めてということで、ちょっぴり不安はありましたが、あまりの楽しさに舞い上がってしまいました。
参加する前に、「パレードは楽しいよ!」と聞かされていましたが、ピンときませんでした。しかし、実際に参加することでその意味がわかりました。
私たちのささやかなアピールに対して、沿道の応援者が笑顔で答えてくれる。沿道の応援者との一体感がとても気持ちがよかったのです。こんなに大勢の方が、LGBTに関心を持ち、おおむね好意を持って、受け入れてくれることには正直、非常に感動しました。
自分たちがやっている活動についても、「やっててよかった、これからもがんばるぞ!」という新たなファイトが湧いた一日でした。
これからもご支援をよろしくお願いします。(父・K)


■沿道の皆さんの笑顔と応援に感激しました。ひとりでも多くの人にLGBTのことを知って貰えて、ひとりの人にでも「Be Yourself!」のメッセージが届いてたら嬉しいです。参加して良かったです。ありがとうございました。(母・ M)


■去年の秋に‘つなぐ会'のミーティングに顔を出して以来、継続的に参加しています。
3年前の冬、子供にGID(FTM)だとカミングアウトされた時は青天の霹靂でしたが、以来、GID関連の本を読んだり、様々なセクシュアリティの方々にお会いしてお話を伺っているうちに、自分の無知、社会の閉塞状況を思い知らされ、精神が矯正されるような経験を重ねてきました。
今では、視野を広げ、価値観を創り直すきっかけを与えてくれた子供に感謝しています。
その子供と、今年、初めてパレードに参加しました。‘東京プライドパレード'という、今まで見たことも聞いたこともないイベントは、私には未知の世界で、来る前からワクワク&ドキドキものでしたが、‘つなぐ会'のリーフレットを素直に受け取ってくれる若者達の姿、各ブースを歩き回っている異形(仮装大会か、ここは!?と見紛うばかり)ながらも明るく溌剌とした表情に、心和む思いがしました。
パレードでは、子供とは別のグループでしたが、沢山の仲間に囲まれ、沿道からも温かい支援もあって、私は緊張しながらも晴れやかな気分で歩きました。
アジテーションするまでもなく、どんなセクシュアリティの人々も、自由にのびのびと過ごせる社会になってほしいものだと思います。(母・H)




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晴子から伝えたいこと(パート16)

2010年09月22日 | Weblog
☆晴子さんからのエッセイです。MTFの女性として介護の現場で頑張っておられます。
労働条件などが厳しい状況下で、頼り頼られる人間関係の温かさは大きな支えになるものですね。認知症高齢者介護というお仕事は、単なる技術だけでやり抜けるものではないと思いますが、そんな中でも、安定した仕事だからと色々なことを割り切って、努力を続けておられる晴子さんです。


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☆晴子から伝えたいこと(パート16)

この8月から私は、二つ目のグループホーム(認知症高齢者共同生活介護)の職場で常勤として勤務開始しました。職場が変わると方針等異なるのは承知しておりましたが、前職場でやっていた介護の方法が時には通用しないこともあり、時には先輩から叱られることもありました。その後の私は意識して改善するようにはしております。また重度の利用者の方が多い職場であるため、前職場では経験したことがない場面に遭遇しております。例えば利用者の方が意識を失う場面や、急に暴れて職員へ暴力を振るおうとする場面などです。慣れないことばかり続いております。更にシフト人数からして毎日1時間以上は残業を要することから、疲れることばかりです。また更には、休暇日数は月当たり8~9日でまずまずではあるものの、2連休があるのは月1回で、しかも安月給です。
以上のように労働条件がきついと、職員同士で言葉遣いがきつくなりやすいのも無理はないものではないだろうかと私には痛感させられております。しかし昨今では業種・職種問わず、労働条件のよい職場はあまりないのが現実ではないでしょうか?!ですから仕事だからと割り切っていることが、私の中では色々とあります。また安定した職業に就いているのは何よりと想うようにしております。更に今の職場での業務に、私もどうにか慣れるように努めることを第一に考えておりますね。
ところでMtF女性として生きている私も、低所得だからなのか息の合うパートナーと出会って、一緒に暮らしたいと想う気持ちが強まってきました。そんな矢先に起きたことがあり、それは、私が職業訓練先(介護系専門学校)で出会った友達(Mさん)から、最近になって離婚相談を受けたことです。その女性Mさんは職業訓練先では最も仲の良い私の友達でしたが、いざ離婚相談を受けて私が気付いたのは、道理でMさんは私に対して「晴ちゃん、晴ちゃん」と言って頼りたがる行動を今までによく見受けられたのかということです。私からは言い難くても、去る2月に事情あって私が訓練を中退しなくてはならないことをMさんに伝えたら、Mさんが「1年生の間は勉強のことで私は晴ちゃんに助けてもらってばかりだったのに、2年生になって晴ちゃんがいなくなっちゃったら・・・」と言いながら泣かれたことについても同様です。後になって振り返るとよくわかりました。私自身も、Mさんに頼られると気持ちを満たされる面が多分にあったのではないだとうかと思いました。
しかし冷静に考えると、私としては今後のMさんの様子を見守りながら、Mさんご自身が離婚問題を夫婦間で解消した上で、経済的には完全に(Mさんの)夫への依存状態から、いずれはどこかの職場に常勤勤務するようになれたらと期待したい気持ちになれました。
この私の気持ちは、当面の間は私の腹の中に留めておき、何よりも今の職場での業務に慣れることを第一に考えて努めるようにして行きたいですね。




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シンデレラ「もうひとつの物語」

2010年09月22日 | Weblog
☆桑島さんのエッセイです。オードリー・ヘップバーンの「シンデレラ」ストーリーのもう一つの意味とは・・?でしたね。
なるほどシンデレラも、オードリーが演じた『マイフェアレディ』のイライザも、『ローマの休日』のアン王女も、本当の自分を隠さなければならない役柄でした・・・人はマジョリティの部分は隠す必要はないけれど、マイノリティの部分は隠したくなるもの。誰しもそんな部分を抱えているのではないかと思います。あのオードリーでさえも!? つぎは『赤毛のアン』へとお話は移っていくそうです。桑島論の展開は意外な方向へ・・この意外性こそが、私が桑島ファンである所以です(笑)次が待ち遠しい!!

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虹色の皆さん、シンデレラは女性にとってのサクセスストーリーに〈光〉が当たりがちです。意地悪な継母と継姉さん?にいじめられていた(泣)シンデレラが親切な魔法使いに助けられて美しく〈変身〉します。舞踏会で王子が一目惚れするものの魔法が解けて「本当のシンデレラ」に戻ってしまう前に名前も告げずに王子の前から姿を消します。「ガラスの靴」を残して…
めでたしめでたしの結末は虹色の皆さんもご存じだと思うので割愛しますね。
美しく〈変身〉したシンデレラの〈外見〉=〈光〉では無く〈内面〉=〈影〉の世界を想像してみて下さい。たった一人で招待状を持たず誰も本当の自分を知らない世界にいるシンデレラ。もし「嘘」が皆に知られてしまったら彼女は舞踏会から追い出されてしまう?
シンデレラ〈内面〉=〈影〉の「もう1つの物語」は孤独と不安に満ちたサスペンスドラマかも知れません。
オードリー・ヘップバーンの『マイフェアレディ』は下町なまりがスゴい花売り娘のイライザが言語学者のヒギンズ教授の猛特訓を受けて貴婦人に〈変身〉するお話です。
イライザは正にシンデレラです。上流階級が出入りする舞踏会では某国の王子とダンスをしますがばれませんでした。大成功です。でも「本当のイライザ」はどこに行ったのでしょうか?
『ローマの休日』は某国の王女アンがローマにやって来た普通の女の子に〈変身〉をして王子の様なアメリカのジャーナリストと冒険をしてそして恋に落ちる〈逆シンデレラ〉とでも呼べるお話でした。
でもイライザもアンも「嘘」をついている点で、もっと言えば「嘘」をつき続けなければ行けない点でよく似ています。これはカミングアウトが出来ずにクローゼットのままに生きねばならないセクシャルマイノリティとよく似ていないでしょうか?
虹色の皆さん、次回はアン王女つながりでもう1人のアン『赤毛のアン』のお話をします。意外に思われるかも知れませんが、オードリー・ヘップバーンは『赤毛のアン』とよく似ているのです。自らの容姿と境遇に強いコンプレックスを抱いていた点で。


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第35回ミーティングのご報告

2010年09月08日 | ミーティング
もうすぐ次のミーティングだというのに、前回のご報告が遅くなりました(汗)
7月25日、第35回ミーティングを行いました。参加者は30名。遠方からご参加くださった方もあり、ハワイから帰国中という方も。初めての方がなんと10名、当事者の方、そしてご家族が二組、友人としてのご参加もありました。さまざまな話題やご相談がありました。

始めてきてくださったご家族からは「いったいこの会はどんなところだろう?」「自分たちの疑問に答えてくれるところだろうか・・?」「ひょっとして入り口にカメラがあったら・・」などなど、初参加の不安な思いが率直に語られました。会場はどっと笑いに包まれましたが、初めてLGBTの世界に足を運ばれる(笑)親御さんの気持ちを改めて認識できました。
人間とのかかわりが苦しそうだった・・というお子さんから2年前にカミングアウトを受けたときには、むしろ「ようやく言えたんだ・・・」と思ったと。親としてどうすべきか、すべきことがあるのか・・と考えながらも、他の兄弟のこともあり、仕事も忙しい、そして自分の親のことと、三重苦の毎日(ここでも大爆笑)。やっとこの日の参加となったそうです。このようなご家族はきっと多いのだろうな・・・と思いながらお話を伺いました。お子さんを思う気持ち、将来の不安を語られながらも、当事者の方からのご相談には「堂々としておられたらいいですよ!」と励ましの言葉も掛けてくださいました。こうしてまた新しい親の仲間に出会え、その方々がLGBT支援者へと変わっていかれるのを見るたびに、ミーティングをしていてよかったなと思います。ミーティングの醍醐味ですね。

またいつも参加してくださっているお母さまのご紹介で、「アルバトロス」という不登校の子を持つ親の会からお二人が来てくださいました。不登校の原因にセクシュアリティが関わっていることもあるかもしれないというお母さまの指摘に、参加してくださったとのことでした。お二人は、やはり「不登校生」という少数者に関わっておられるだけに、声をあげていかなければ社会は変わらない、学校にも改善する力がないから不登校を生んでいる、積極的に教育に働きかけたり、教員を会に呼んではどうか・・という力強いご意見をいただき、また海外でのご経験なども話してくださいました。

はじめてご参加の当事者の高校生の方。最初に相談した友人から瞬く間にうわさが広まり、小・中学校時代は死んだ目をしていたけれど、高校生になって自分らしく過ごせるようになり、今は弾けています!!と元気なご報告がありました。「あの時はふてくされていたよね・・」と今では小学校時代の友人から言われると。誰に遠慮もなく、ただ自分らしく存在できる、そんな時間が取り戻せてよかったと、若い元気な笑顔を見せていただいてつくづく思いました。。

参加してくださる皆さんのお話は深くて重くて、また温かくて、いつもブログには表現しきれず、もどかしさが残ります。でも参加していただければわかります。緊張の面持ちの初参加のみなさんも、帰るときには笑顔です。カメラなどありませんので(笑)、どうぞ安心してご参加くださいね!!




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関西クィア映画祭

2010年09月02日 | Weblog
☆今週末のお知らせが続きます。すでにご存知の方も多いかもしれませんが、関西クィア映画祭からです。今年は京都でも!!(すみません・・ご紹介が遅くなり、前売り券はもう締め切りです・汗)


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■ 性をテーマにした映画祭
■ 関西クィア映画祭2010 は
■ 9月に 大阪と京都で開催!
http://kansai-qff.org/

■前売券は29日まで!

 「クィア」をキーワードに、「性」をテーマにした映像作品を上映する関西で最大規模のお祭り「関西クィア映画祭 2010」。同性愛作品に留まらず、トランスジェンダーやバイセクシュアル、インターセックスなどを扱った映画を日本で最も多く上映して来た 映画祭でもあります。昨年は約1500名の来場を頂きました。
 5回目となる今年は9月に開催です。会場は、これまでの大阪梅田のヘップホールに加え、表現の可能性を追求し続けてきた京都大学西部講堂でも行います。

■日程と会場:
【大阪】
2010/9/3(金)4(土)5(日)
HEP HALL (大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F)
※阪急梅田駅下車すぐ・赤い観覧車が目印のHEP FIVE 8F
【京都】
2010/9/10(金)11(土)12(日)
京都大学西部講堂(京都市左京区吉田泉殿町 京都大学構内)
※百万遍下がる西側、広場の奥の木造の建物。
※9月11日(土)にはオールナイト上映あり

■上映作品:全21プログラム
 12の国・地域から全56作品
 (英国・カナダ・韓国・タイ・中国・ドイツ・南アフリカ・日本・ノルウェー・フランス・米国・香港)
※例年通り、関西クィア映画祭でしか見ることができないトランスジェンダー作品や、性やセックスについて主体的に行動する女子を描いた作品も、多数用意しています。見たら元気が出ます!
 詳しくはウェブ、もしくはパンフレットをご覧下さい。

■チケットについて【現在絶賛発売中】
・前売券の発売は8/29(日)まで。
・関西フリーパス/大阪パス/京都パス/3回券/
1回券 があります。
【購入】
○映画祭ウェブサイト(ペイパル)
http://kansai-qff.org/2010/j/ticket.html
○チケットぴあ
http://t.pia.co.jp/
電話 0570-02-9999
Pコード
 関西フリーパス/1回券/3回券:462-021
 大阪パス:462-022
 京都パス:462-023

■当日スタッフ募集中!
映画祭当日のスタッフも、募集しています。
無報酬ですが、みんなで映画祭を盛り上げましょう!
ご希望の方はスタッフ説明会にご出席下さい。
http://bit.ly/bHaE5s

主 催:関西クィア映画祭 実行委員会
共 催:HEP FIVE
協 力:西部講堂連絡協議会
助 成:ドイツ文化センター
後 援:カナダ大使館
問合せ:ウェブ http://kansai-qff.org/
    メール info★kansai-qff.org
    電 話 080-3820-2731
    FAX 020-4624-4707

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岡山大学病院ジェンダークリニック受診者の会のお知らせ

2010年09月02日 | Weblog
☆岡山大学病院ジェンダークリニック受診者の会が2日目の茶話会を開きます。今週の4日(土)です。1回目は多くの方が参加されたのですね。きっと待ち望まれていた方も多かったのでしょう。こうして当事者自らが呼びかけて、ピアのつながりができていくことはすばらしいことですね。この動きが社会を動かしていくのだと思います。次もいい会になりますように!詳しくは下記のブログのアドレスへ。


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受診者の会では、初めての茶話会を6月26日に開催いたしました。
当日は、当事者24人、家族・友人4人などが参加してくださり、ほとんどが初対面の方でしたが、暖かい雰囲気の中でお話をすることができ、また、参加者同士の交流を深めることができました。

必ずしも充分な告知ができないままの開催でしたが、これだけのかたに参加していただくことができ、受診者・家族が集い、自由に話のできる場が求められていたのだなぁと、再認識させられました。

今後しばらくの間は、2ヶ月に1回程度の頻度で茶話会を開いていこうと予定しています。
次回茶話会は9月4日(土)午後に岡山大学病院内で開催する予定です。
(詳細は会のブログ http://ougccircle.blog27.fc2.com/ に掲載しています)




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彼女を選んだその理由は

2010年09月02日 | Weblog
☆桑島さんのエッセイ、いよいよオードリー・ヘップバーンのお話へと移っていきます。私も大好きな女優さんでした。さてどんな理由で彼女がアライさんなのでしょうか・・?


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虹色の皆さん、〈マイノリティ〉と聞いた瞬間に思い浮かぶのは「どんな人」ですか?
食べる物や着る物が無い人ですか?帰る家が無い人ですか?
怪我や病気の人ですか?体のどこかが不自由な人ですか?
〈外見〉から「どんな人」がマイノリティか決めてしまうことを普段は何故か疑問に思いません。
〈外見〉から分かる何かが無い人や何かが不自由な人にマジョリティは優しいと思います。手をさしのべてくれて温かい目差しを投げかけてくれます。
では何かが有る人はどうでしょうか?例えば収入や財産が有る人です。名門の家柄が有る人です。才能や美貌を持つ(有る)人です。
大したお金も無く名門の出でも無く才能と呼べる物も無く容姿も人並みが実は多数派マジョリティだったりします。マジョリティの方がむしろ無い人の側にいることがわかります。
もしも今ここに他の人よりも何かが有るマイノリティがいたとします。自分が無い人の側であるマジョリティは〈外見〉から(この場合は経歴や地位それに収入・財産・家柄・才能など〈外から見える〉ものも含めます)何かが有るマイノリティと分かった瞬間、そのマイノリティに対して優しさを失ってしまいがちです。反って厳しく冷たくなるかも知れません。
虹色の皆さん、僕がオードリー・ヘップバーンをアライさんとして選んだ理由をお話ししたいと思います。
彼女は24歳の時に『ローマの休日』のアン王女役で華々しくデビューします。アカデミー賞を獲得し、世界中が彼女に恋をします。まさに「シンデレラ」ストーリーです。しかもオードリーはオランダの貴族の血を引いてます。まさに有る人の代表です。有り余る女性です。
でも彼女は〈内面〉のマイノリティだったと僕は思うのです。多くのセクシャルマイノリティが〈外見〉からは分からない〈内面〉のマイノリティである様に。
虹色の皆さん、シンデレラのお話を思い出して下さい。彼女は舞踏会への招待状をもらえなかった女性です。オドーリーの「シンデレラ」ストーリーにはもう1つの意味があるのです。




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