3月11日(日)に行いました第47回神戸ミーティングのご報告です。参加者は22名。当事者の方が11名、親が10名、友人が1名で、初参加は4名でした。
MTFのお子さまをお持ちのあるお父さまから、いいお話がありました。お父さまは教員をしておられるのですが、その学校でお子さまの教育実習を受け入れたとき、トイレや更衣室などについて、快く配慮していただけたそうです。ある日、卒業査定が行われたときのこと。担任が「○年○組、女子○名、男子○名、計○名」と読み上げていくときに、あるクラスの先生だけが「○年○組、○名」と読み上げたそうです。その後お父さまが担任に男女別に読み上げなかった理由を聞くと「当たり前のことじゃないですか!」という返答が。後日、今度は進級査定があったときのこと。なんと1年から5年までの全クラスの先生が合計しか読み上げなかったそうです。一人の先生の行動と一言が、他の先生方の意識を変えた。「理解が広がるとはこういうことなんだなと感じた」と話してくださいました。
初参加のお一人は、聴覚に障害をお持ちのGIDの方でした。残念ながら手話通訳を用意できないミーティングにもかかわらず、雰囲気だけでも・・・とご参加くださったそうです。最初はどのようにして伝えれば・・・と戸惑いましたが、参加者のお一人がホワイトボードにみなさんの発言の内容をまとめながら書いてくださり、また横に座っておられた方が細かいことを筆談で伝えてくださる中で、ミーティングを進めていきました。最後にはご本人が書いてくださった思いを読み上げさせていただき、自分らしく生きたいという思いに共感しました。障害をお持ちの方でも同じく、様々な情報や、仲間とつながれる場が必要です。けれどもそれが等しく用意できていない社会であることも、改めて感じさせられました。そんな中で、参加者のみなさんの積極的な応援をいただいてそれぞれの思いを交換できたことは、また別の観点で違いを超えて人がつながれることを実感できた一日でした。
また2月に引き続き、高校生がお母さまと参加してくださり、あることをきっかけに不登校になったけれど、2月のミーティングに初参加して以来、何か行動したくなったと、笑顔で話してくださいました。人はいろいろなきっかけで沈みこんだり動き始めたりするものですが、若い高校生の笑顔は何よりの会へのプレゼントでした!
☆次回4月22日(日)は、ホームページにも掲載いたしましたが、新設Cチーム企画のメンバーをお迎えして、小学生向けDVD教材『「いろんな性別~LGBTに聞いてみよう」を見せていただきます。どうぞお楽しみに!!