平成28年6月5日㈰にミーティングを行いました。
参加者10名のうち、過半数の参加者がトランスジェンダーの当事者もしくは母親という構成でした。
「つなぐ会ミーティングに通うようになってちょうど一年です」と、感慨深げに言われたかたは、トランスのお子さんを持つお母さん。高校に通うお子さんは相変わらずがんばっている、落ち着いた学校生活を送っているとのお話でした。定期的に病院へも行っているとのこと。お母さんご自身も笑顔で話されていました。
初参加のあるお母さんは、ある日、唐突に娘から、「自分は性同一性障害で、手術をしたい」と言われ、受け入れられず、悩んだ末に「つなぐ会」にたどり着いたというかたでした。
将来を悲観して、一時は死ぬことを真剣に考えたといいます。
今は家族関係は前より良くなったものの、複雑な思いがまだあるそうです。
お子さんはホルモン治療を始め、変化していく姿を見るのがまた辛く感じる、親戚や近所付き合いの事など思うと不安や心配が募る、とのお話でした。
今現在悩んでいるお母さんが、当事者である方のお話を聞く機会になるのはミーティングのいい所だと思います。この日もFTM、MTFの当事者の方や、先輩の母親から自分の経験談や意見やアドバイスなどが出ました。
また初参加のYさんは、仕事上、セクシュアルマイノリティの方への対応をどうしたらよいかわからないことが多いので参加したというかたでした。
知らないことばかりだったので来てよかったです、という感想をいただきました。
ミーティングを重ねる中で、何回も顔を合わせるうちに暗かった表情に笑顔が見えるようになったかたもいます。そういう変化に気がつくと嬉しい気持ちになります。
逆にこちらも励まされたりも。
地道にこれからも回を重ねたいと思います。
ユウコ