LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第26回ミーティングのご報告

2009年07月05日 | ミーティング
6月21日(日)第25回ミーティングを行ないました。午前中は総会でしたので、東京から理事のお父さまとお母さまも来てくださり、参加者は24名でした。

うれしいことに愛媛から新しいお母さまが当事者のお子さんと一緒に参加してくださいました。「カミングアウトされ混乱していたときにつなぐ会のホームページに随分助けられたので、今日はそのお礼に伺いました・・」と言ってくださいましたが、今ではもう混乱した時期があったとは思えないほど元気なお母さまでした。後半、ドキュメンタリーの「ハーヴェイ・ミルク」をみんなで見たのですが、すでに見ておられたお母さまはナビゲーターになって感動的な場面などを紹介してくださったほどです。私たちアライ軍団の強力な仲間がまた一人増えて、こんなにうれしいことはありませんでした。「来年は愛媛でつなぐ会を!」とただ今計画中です!!

もう一人新しくお母さまが参加してくださったのですが、学校時代にお子さんが友だちにカミングアウトしたことでいじめが始まり、今も引きこもっている・・とのこと。「いつか本人が参加できればと思いますが・・今日は私が代わりに来ました・・」というお話を伺い、「ああ・・また一人悩んでいる若者がいる・・ほかにも孤独の中で苦しんでいる青年がどれほどいるのだろう。本来なら希望にあふれているはずの青春時代なのに・・」と思うと心が痛みます。「そんなこと悩まなくたっていいんだよ!!」と誰かがその時に言ってあげられたら・・と。子どものそばにいる先生方にはしっかりと勉強していただいて、子どもを支えられる仕組みづくりを一日も早く!!と思います。

ここで一つご報告を!神戸市の教育委員会が大阪医大のジェンダークリニックの先生を呼んで講演会を行ったそうです。この講演会には神戸市の幼稚園から高校までの園長、校長が集まったとのこと。ある中学校では早速職員会議で全員に資料が配布され、先日の「ハートをつなごう」も今後見ていただけるとのことです。このような取り組みが全国へと広がることを期待したいですね!!

もう一つのご報告。5月にフェミニストカウンセリング学会の全国大会が名古屋で開催され、会の理事をしてくださっているお母さまが昨年に引き続きワークショップを開いてくださいました。GIDのお子さんに昨年暮れにカミングアウトされたばかりのお母さまがスピーカーとしてお話してくださったのですが、まだまだ心の整理の途中ではあったけれど話せてよかった、勉強になりました・・とご報告してくださいました。このワークショップは「カミングアウトされた親がどのような経緯を経て受容にいたるのか・・」ということをテーマとして行われたのですが、開いてくださったお母さまからは「受け入れには正しい知識が不可欠であり、当事者の子ども以上に親は孤立しがちなので話せる人が必要、つなぐ会をもっと多くのところで持てれば・・と思います」というお話がありました。今年もさらに頑張らなくてはなりません!!

後半の「ハーヴェイ・ミルク」。映画の「ミルク」はとてもよかったですが、名優ショーン・ペンも本物のミルクには敵いませんね(笑)ミルクと関わった人たちがみんな彼のよき友となり、理解者となっていったという彼の魅力がよくわかりました。あれから40年近くたった今、アメリカでは未だ「同性婚」という形は認められていませんが、状況は一変しています。彼の存在が多くの人たちに勇気を与えたのですね。「声をあげること」はいつの時代も何事においても大切ですね。日本ももうすぐです!!よね?

他にもGIDの中学生の弟をサポートしたいとあるお姉さまが参加してくださり、またあるお父さまからは「カミングアウトされて数ヶ月たったが、今7番目の感覚が育ちつつあります」というお話がありました。7番目、六感の次の感覚・・・わかるような気がします。今までは存在しなかった感覚・・ですね。知るということはどこまでも人を変えていきます。もっともっと多くの人に伝えていかなくては!!と思わずにはいられない会でした。

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「晴子から伝えたいこと パート9」

2009年07月05日 | Weblog
★先日ご投稿いただきました伊東晴子さんは、性教協(人間と性教育研究協議会)の愛知サークルの会報に「晴子から伝えたいこと」というタイトルでエッセイを連載されているとのことです。つなぐ会にも送ってくださいましたので、これから順次ご紹介したいと思います。会報ではすでに「パート9」なのですね。


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☆晴子から伝えたいこと(パート9)

この4月から私はMTFの女性として職業訓練を受講し、その生活にも慣れてきました。しかし今年度から厚労省の指針により、介護科ではカリキュラムが増加して、学習での課題等に追われる状況と化しております。このため、自宅と学校との往復がほとんどの生活が続いており、週末の休みもどこにも行っていないです。ちょっと羽を伸ばしたいと思っていて、夏休みが恋しいところです。

ところでMTFの女性としてほぼ完全に生活するようになると、以前のように男性として勤めていた頃には気付けなかったことが色々とありました。

第一に、洋服や化粧品などが以前よりも量的に必要になってきたことです。
私は煙草を吸いませんし、お酒も飲みませんし、ギャンブルもやりませんし、なるべく自家用車にコストをかけませんので、結構貯金しているのではないのかと他の人から言われたことがよくありました。だが実際はそうではなく、ブランド品の洋服を購入することが多かったのです。しかし務めていた頃より3割少ない雇用保険での収入で生活するようになると、考え直さなければならないと悟りました。おしゃれをしたい女性の気持ちは残しつつも、時々ならともかく、今までのペースでブランド品の洋服を購入できないことを思い知りました。昨今では高級リサイクルブティック店を見つけて質の高い洋服を割安で購入しています。また以前ならショッピングセンターで購入するのは嫌でしたが、できるだけ私の好みに合った洋服をショッピングセンターで購入するようにしております。いずれの場合も、ブランド品を新品購入していた値段のたった一割程度の値段なのは、今の収入から考えるとありがたいです。私がブランド品に固執する度合いが下がったのは、ほぼ完全にMTFの女性として生活できるようになったからではないかと私は思いました。

第二に、学校生活において女性社会にいることでの嫌な一面が見えたことです。
以前なら、どちらかというと気の合った女性同士が集まるところに私も一緒にいることが多かったので、それは私にとっても大変居心地がいいと思っておりました。しかし職場同様に学校は、当たり前といえばそうですが、必ずしも気の合った同士が集まるわけではないです。どうしても気の合う同士で幾つかのグループができてしまいます。それ故に人の噂話や悪口を他の女性の人から聞かされることも少なくないのですが、それはそれで仕方ないと割り切ると同時に、私自身は人の噂話をすることには消極的な姿勢でいようと思っております。

第三に、私の恋愛対象はレズビアンの一般女性と思っておりましたが、ひょっとするとFTMの男性(私のようにホルモン療法やSRS療法を望まないTGに限る)も私の恋愛対象かもしれないと思うようになったことです。私の友達で、女性として看護師勤務しているFTMの男性がおりますが、私は彼に恋してはいないにしても、同じTGであるが故に共感できる面があるのです。このように思えたのは、学校で私と気の合う女性の人から(その人の)夫の話を聞くことがあるからではないだろうかと思いました。




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AGP関西からのお知らせです!

2009年07月05日 | Weblog
★AGP関西から8月の「ビアン、ゲイである自分を語る会」のお知らせが届きました。こちらでは月に2回、電話相談も行っているそうです。誰かに話すことで楽になったり、またそれまではわからなかった自分自身を知ることもありますよね。

これまで「つなぐ会」には「子どもが自分のセクシャリティと対人関係に悩んで引きこもっています・・」という悩みを抱えた親御さんが何人か来られました。引きこもってしまう前に相談できる場所があることを知っていれば・・とつくづく思います。本当なら親や学校の先生や身近な友人に相談できれば一番なのですが、正しい知識を持って受け止めたり答えられる人はまだまだ少ないのが現状です。むしろ相談したことで返っていじめにあって・・というケースもありました。AGPのような相談窓口があることを学校から生徒や保護者に伝えていってほしいと思います。もちろん「」つなぐ会」の存在もです!そんなパンフレットを今年は作りたいと思っています!!



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☆☆第40回「ビアン・ゲイである自分を語る会」のお知らせ☆☆

AGP関西では、8月9日(日)に第40回「ビアン・ゲイである自分を語る会」を開催します。

「昼間にお酒のない場で、ざっくばらんにゲイとして日常生活の事柄やセクシュアリティについて話し合えたら」
とのコンセプトで、3ヵ月に1度、語り合いの場を持っています。

今回は特にテーマ設定はせず、堅い話・柔かい話・興味のある事を気軽に話し合って、楽しく交流する場にしたいと思います。

日時:8月9日(日)午後1時から午後5時まで
会場:大阪市内の公共施設の会議室
参加費:2,000円(定期的収入のない方は1,000円です)

参加を希望される方は、AGP関西(agpkansai07@yahoo.co.jp)までメールでお申し込みください。
(お手数ですが、文中のアドレスの@マークを小文字に変えて下さい)

その際、以下の4点をご記入ください。

・お名前(ニックネームで結構です)
・自認している性別・セクシュアリティ
・年齢
・メールアドレス

折り返し、こちらより連絡致します。

http://agp-kansai.seesaa.net/

http://www007.upp.so-net.ne.jp/west-katari/

また、AGP関西では月に2回、こころの電話相談を行っています。

同性愛に理解のある相談員が担当していますので、セクシュアリティに関連する人間関係や日常生活などに悩みがある方は、お電話下さい。

詳しくは、以下のURLからご覧下さい。

http://agp-kansai.seesaa.net/category/3338076-1.html

では、皆様のご参加をお待ちしています。

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