待望の「カミングアウト・レターズ」読みました。すばらしい本です。
あるお母様から次のような感想をいただきました。
「カミングアウトレターズ」の本、届きました・・・
装丁も美しく紙質も優しく、いい本に仕上がって何よりでしたね
内容も、なんとも、心の温まる、おひとりおひとりのご家族の物語で・・
感じ入っております
素晴らしい本ができましたね
セクシャリティーの問題だからこそのデリケートさ・傷つきやすさが
理解のない横暴さや無責任な軽さを力強く押し返し・・
ここに、言葉を寄せて下さった方々のゆるぎない優しさを感じて
おおいに勇気をもらえました」
本当に心温まる本です。傷ついたことがかえって人への優しさになっていく、人生に無駄はないという気持ちになりました。お子さんの親を思う気持ち、そして何があろうとわが子なのだから・・という親の気持ち。カミングアウトされた側の先生からは、カミングアウトされたことを大切にしよう、理解しようと歩み寄ってくださる温かさが感じられました。
話は変わりますが、今年はいわゆる「おねえ系」のタレントさんが大活躍だったようで、こちら関西でもそのようなタレントさんが出ている朝の番組があり、先日もおもしろいトークが繰り広げられていました。カミングアウトしたとかしていないとか、そんな話題も出ていました。お互いに笑いあいながら、最後は司会者の「僕には理解できませんわ・・」などという言葉で閉めくくられていました。ああここまでオープンにテレビで話せるようになったんだなあと思いつつも、でも他方では今も傷ついた心が癒せなくて引きこもったままの若者がいることも事実。誰にも言えないで悩み続けている親がいることも事実。今テレビに出ている人達にも、かつて悩んだ時期はあったようでした。彼らも過去のことと笑い飛ばしているように見えても、じつはそんな簡単な問題ではない・・。彼らの笑いと司会進行側の笑いの間にある大きな隔たりが、なぜか私には感じられました。番組の制作者にはそれがわかっていて、あえてこの番組を作っているのだろうかという疑問も残りました。明るく笑いながら社会に対してオープンにしていくこともある意味では有効なのかもしれませんが、テレビというメディアの持つ横暴さが感じられてなりませんでした。
そんな時期にこの本が発刊されたことは、私にとっては大きな救いのような気がしました。ここに登場する当事者の子どもたちも親も、そして先生も、人間が持つデリケートさをカミングアウトを通じて知り、そこに心を通わせようと語りかけています。思いやりが感じられます。人間が生まれ持っている個性が乱暴に扱われてしまうその前に、このような本が社会に広く読まれるようになり、教育がその襟を正して、これからの子どもたちを心豊かに育ててほしいものです。
もっともっと感想文を書こうと思ったのですが、やはりこの本の全てを伝えることなどできません。それよりもひとりでも多くの人に読んでいただきたいです。ある方が感想をトラックバックしてくださっていますので、ぜひお読みください。
あるお母様から次のような感想をいただきました。
「カミングアウトレターズ」の本、届きました・・・
装丁も美しく紙質も優しく、いい本に仕上がって何よりでしたね
内容も、なんとも、心の温まる、おひとりおひとりのご家族の物語で・・
感じ入っております
素晴らしい本ができましたね
セクシャリティーの問題だからこそのデリケートさ・傷つきやすさが
理解のない横暴さや無責任な軽さを力強く押し返し・・
ここに、言葉を寄せて下さった方々のゆるぎない優しさを感じて
おおいに勇気をもらえました」
本当に心温まる本です。傷ついたことがかえって人への優しさになっていく、人生に無駄はないという気持ちになりました。お子さんの親を思う気持ち、そして何があろうとわが子なのだから・・という親の気持ち。カミングアウトされた側の先生からは、カミングアウトされたことを大切にしよう、理解しようと歩み寄ってくださる温かさが感じられました。
話は変わりますが、今年はいわゆる「おねえ系」のタレントさんが大活躍だったようで、こちら関西でもそのようなタレントさんが出ている朝の番組があり、先日もおもしろいトークが繰り広げられていました。カミングアウトしたとかしていないとか、そんな話題も出ていました。お互いに笑いあいながら、最後は司会者の「僕には理解できませんわ・・」などという言葉で閉めくくられていました。ああここまでオープンにテレビで話せるようになったんだなあと思いつつも、でも他方では今も傷ついた心が癒せなくて引きこもったままの若者がいることも事実。誰にも言えないで悩み続けている親がいることも事実。今テレビに出ている人達にも、かつて悩んだ時期はあったようでした。彼らも過去のことと笑い飛ばしているように見えても、じつはそんな簡単な問題ではない・・。彼らの笑いと司会進行側の笑いの間にある大きな隔たりが、なぜか私には感じられました。番組の制作者にはそれがわかっていて、あえてこの番組を作っているのだろうかという疑問も残りました。明るく笑いながら社会に対してオープンにしていくこともある意味では有効なのかもしれませんが、テレビというメディアの持つ横暴さが感じられてなりませんでした。
そんな時期にこの本が発刊されたことは、私にとっては大きな救いのような気がしました。ここに登場する当事者の子どもたちも親も、そして先生も、人間が持つデリケートさをカミングアウトを通じて知り、そこに心を通わせようと語りかけています。思いやりが感じられます。人間が生まれ持っている個性が乱暴に扱われてしまうその前に、このような本が社会に広く読まれるようになり、教育がその襟を正して、これからの子どもたちを心豊かに育ててほしいものです。
もっともっと感想文を書こうと思ったのですが、やはりこの本の全てを伝えることなどできません。それよりもひとりでも多くの人に読んでいただきたいです。ある方が感想をトラックバックしてくださっていますので、ぜひお読みください。