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LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

「つなぐ会in東京 2月」のご報告

2011年02月13日 | ミーティング

 今回のつなぐ会は、文化人類学者で2010年度の東京プライドパレード代表の砂川秀樹さんをゲストスピーカーにお迎えし、『カミングアウト・レターズ』のこと、東京プライドのこと、セクシュアルマイノリティのこと、ご家族のこと、文化人類学のことなど、貴重なお話を盛りだくさんにしていただきました。休憩を挟み、砂川さんへの質問、フリートークに移りましたが、やはり「カミングアウト」が、話題の中心になりました。
 カミングアウトをする、しないの選択、決断、しないことの悔悟、したことの後悔、カミングアウトされた側の拒絶、動揺・・・。今回初めてご出席されたお母様が、お子さんからカミングアウトされた時の拒絶、苦悩、受容を涙ながらにお話されました。あらためて、本人も家族(親)も、カミングアウトが、おおきな、高いハードルなのだなと思い知らされました。会でお話されたお母様が、「今日は出席して本当に良かったです。」と、はればれとしたお顔で、帰られたお姿をみて、つなぐ会を続けてきてよかったと思いました。

 さて、3月12日(土)昼に石原都知事の同性愛者差別発言に抗議するデモがありますが、つなぐ会も積極的にデモに参加する予定です。ご都合のつく方は、ご参加ください。
(詳細は、http://ishiharakougi.blog137.fc2.com/ を見てください。)

 また、次回のミーティングは、4月3日(日)に渋谷区勤労福祉会館で開催します。
ふるって、ご参加ください。
(詳細は、つなぐ会のホームページhttp://lgbt-family.or.jp/ を見てください。)

 


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第38回神戸ミーティングのご報告

2011年02月05日 | ミーティング

1月23日(日)、第38回神戸ミーティングを行いました。参加者は25名。初参加は2名の友人と当事者の方。新年初のミーティングということで、みなさんとゆっくりと意見や情報の交換をすることができました。いくつかご紹介します。

 

あるMTFの方からのお話です。トランスジェンダーの方々の就職や職場環境が問題になることが多い中で、この方は休職して男性から女性に変わられ、同じ職場に復帰して以前と同じ仕事をしておられるそうです。最近上司から「心配したこともあったけれど、外見は変わっても本質的には何も変わっていないので大変安心したよ」と言われたとのこと。この上司の言葉には、周囲の人たちが抱える心配と共に、その解決の糸口が見えるように思いました。私たちはともすれば外見に惑わされるものですが、本質を見る、そして長い目で見ることが、やがては理解につながるということです。でもこんな理想的な職場でお勤めのこの方も、親には未だに理解してもらえないとのこと。まだまだ難しい現実もあります。 

 

友人として参加してくださったお二人の青年。お一人は親が外国人であることによって小・中学校時代いじめに合い、また貧困の問題にも関心を持つようになって、現在はある労働組合で活動しているとのこと。さまざまな問題の当事者や関心のある若者を集めて交流会を持つなど、自分の周辺から社会を変えていきたいということで参加してくださいました。この方に誘われて参加してくださったもう一人の青年は、音楽を通して差別や偏見に向き合いたいと。親が耳に障害を持っていたことでいじめにあい、その経験から自分は偏見を持ちたくないと思うようになったとのことでした。障害がある・・親が外国籍だから・・・・そしてLGBT・・さまざまな理由でいじめは繰り返されているのですね。悲しいことです。それでも自分の苦しみを乗り越えて社会を変えていきたいという意志を持つに至ったお二人の若者のお話に、希望を感じました。

 

後半は、あるお母さまから「当事者のみなさんが親に何を望んでいるか、教えてほしい」という質問が出て、当事者のみなさんからいろいろなお話を伺いました。あるレズビアンの方のお話です。17歳のとき彼女ができたけれど、家はパニックに陥った。その時から28歳までは男性と付き合った。その後カナダに行って彼女ができ、自分の幸せを伝えたい、そして認めてほしいと思い、電話で話した。17年前のクッションもあってか「よかったね」と言ってくれた。帰国後彼女を招待したとき、母は友人として彼女を迎えた。その後母がクローゼットに入っているかどうかわからないけれど、母には彼女ができたことを残念に思ってほしくない・・とのことでした。

また別のMTFの方からは自分が女性になって職場では理解されているものの、家ではまだ「兄」という存在のまま。家に帰るときは服装にも気をつけているとのこと。また別の方からはカミングアウトはしたものの、親はカミングアウトされた時のままかもしれない・・というお話がありました。

 

みなさんのお話を伺っているとやはり親に理解してほしいと願いつつも、そこから話が進めにくい、親の側も聞きにくい、などの「遠慮」にも似た壁があるようにも思えました。

相手を傷つけたくない、だからこそ言葉を選びつつ、話が進まない・・というのが現実かもしれませんね。カミングアウトしたときに「人間は多様な性を持って生まれてくるんだよ・・」などと言わなくても親が「うちの子はそうだったのか・・」と理解できる社会であるべきなのですが、偏見に満ちた社会で育ってきた親世代。なかなかそう理解は早くありません。カミングアウトと同時に性に関する正しい知識を渡してあげることも、まだまだ必要だと思います。そんな時は「カミングアウト・レターズ」や「つなぐ会」を、どうぞご利用くださいね!!(笑)

 

この日初参加の当事者の方は70代とのこと。とてもおしゃれで若々しいステキな方で、せつない恋のお話を聞かせてくださいました。このように年代もセクシュアリティも立場もさまざまな「つなぐ会」。どうぞ今年もよろしくお願いいたします!

 

 


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東京FMラジオ出演のご報告

2011年02月01日 | Weblog

昨年12月、石原東京都知事の同性愛者差別発言に対する抗議文送付の2日後、つなぐ会の尾辻孝子理事長が東京FMラジオに生出演!!しました。理事長からの報告です。是非お読みください。

 

 

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12月21日()20時20分から10分間、東京FMラジオ「J-WAVE JAN THE WORLD」の「カッティング・エッジ」に生出演しました。

 

石原東京都知事の同性愛者差別発言に対して、つなぐ会と有志数団体の連名で12月19日に東京都庁など5か所に抗議文をFAXしました。それを知った東京FMラジオから12月21日に突然の出演依頼がありました。東京では最新のニュースや気になる話題を独自の切り口で伝えていくニュース&エンターテインメント・プログラムで、知る人ぞ知るFM局とのことでした。

 

相手の見えない生出演、わずか10分とはいえ、予想していない突然のことでしたので、かなり緊張したことは確かです。東京の理事さんやゲイやレズビアンの人たちも何人か聞いてくださいました。番組の内容と、私の応答を簡単に紹介させていただきます。

  


  

Q,今回、石原都知事の発言を聞いたとき、素直にどのように感じましたか?

A,性的マイノリティの子どもを持つ親として、啓発活動をしている会の一人として悲しみと怒りを感じました。日本を代表する知事の発言として信じられない思いでした。

 

Q,この発言が過激な性描写のある漫画やアニメを規制する条例の改正案に関連して出てきたことについて、どのように受け止めていますか?

A,知事自身の中で性描写と言えば同性愛者を発想するというそのことがおかしい。同性愛者に対して偏見を持っていることが露呈したと思います。

 

Q,都知事という「公人」が性的マイノリティの方々を蔑視する背景には何があるのだと思いますか?

A,知事の知識不足があると思います。また日本のテレビ等のマスコミ、もちろん今までの日本の教育にも問題があると思います。

 

Q,具体的に今回の発言のどのあたりが特に問題だと思いますか?

A,「どこか足りない」「遺伝のせいでしょう」「気の毒ですよ」と全く同性愛者に対する知識を持っておられないのに公人として発言されたこと。1993年にWHOで同性愛は病気ではないと明言されているし、世界中に人口の3%は存在すると言われています。

 

Q,「マイノリティで気の毒ですよ」など同情する気持ちも見せているようですが?

A,「気の毒」の意味の中に「異性愛者と違って」という含みを感じます。同情されるような存在ではないし、偏見にめげず、みなさん一生懸命に生きています。立派な仕事をしている人も多いです。

 

Q,今後の知事には発言撤回や謝罪があるまで抗議を続けていく予定ですか?

A,はい、もちろんです。1月14日夜7時から東京中野ゼロの小ホールで抗議イベントを予定しています。全国的にあちこちで抗議活動も起こっています。

 


 

 まだまだ言いたかったのですが、時間が来て終了しました。ちなみに1月14日は300人余の人々が集まり、東京の理事夫妻がパネリストとして登壇、発言されました。3月には都庁への抗議集会も予定されているとのことです。つなぐ会も旗を持って参加したいと思います。

尾辻孝子

 

 

 

 

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