☆昨年12月、石原東京都知事の同性愛者差別発言に対する抗議文送付の2日後、つなぐ会の尾辻孝子理事長が東京FMラジオに生出演!!しました。理事長からの報告です。是非お読みください。
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12月21日(火)20時20分から10分間、東京FMラジオ「J-WAVE JAN THE WORLD」の「カッティング・エッジ」に生出演しました。
石原東京都知事の同性愛者差別発言に対して、つなぐ会と有志数団体の連名で12月19日に東京都庁など5か所に抗議文をFAXしました。それを知った東京FMラジオから12月21日に突然の出演依頼がありました。東京では最新のニュースや気になる話題を独自の切り口で伝えていくニュース&エンターテインメント・プログラムで、知る人ぞ知るFM局とのことでした。
相手の見えない生出演、わずか10分とはいえ、予想していない突然のことでしたので、かなり緊張したことは確かです。東京の理事さんやゲイやレズビアンの人たちも何人か聞いてくださいました。番組の内容と、私の応答を簡単に紹介させていただきます。
Q,今回、石原都知事の発言を聞いたとき、素直にどのように感じましたか?
A,性的マイノリティの子どもを持つ親として、啓発活動をしている会の一人として悲しみと怒りを感じました。日本を代表する知事の発言として信じられない思いでした。
Q,この発言が過激な性描写のある漫画やアニメを規制する条例の改正案に関連して出てきたことについて、どのように受け止めていますか?
A,知事自身の中で性描写と言えば同性愛者を発想するというそのことがおかしい。同性愛者に対して偏見を持っていることが露呈したと思います。
Q,都知事という「公人」が性的マイノリティの方々を蔑視する背景には何があるのだと思いますか?
A,知事の知識不足があると思います。また日本のテレビ等のマスコミ、もちろん今までの日本の教育にも問題があると思います。
Q,具体的に今回の発言のどのあたりが特に問題だと思いますか?
A,「どこか足りない」「遺伝のせいでしょう」「気の毒ですよ」と全く同性愛者に対する知識を持っておられないのに公人として発言されたこと。1993年にWHOで同性愛は病気ではないと明言されているし、世界中に人口の3%は存在すると言われています。
Q,「マイノリティで気の毒ですよ」など同情する気持ちも見せているようですが?
A,「気の毒」の意味の中に「異性愛者と違って」という含みを感じます。同情されるような存在ではないし、偏見にめげず、みなさん一生懸命に生きています。立派な仕事をしている人も多いです。
Q,今後の知事には発言撤回や謝罪があるまで抗議を続けていく予定ですか?
A,はい、もちろんです。1月14日夜7時から東京中野ゼロの小ホールで抗議イベントを予定しています。全国的にあちこちで抗議活動も起こっています。
まだまだ言いたかったのですが、時間が来て終了しました。ちなみに1月14日は300人余の人々が集まり、東京の理事夫妻がパネリストとして登壇、発言されました。3月には都庁への抗議集会も予定されているとのことです。つなぐ会も旗を持って参加したいと思います。
尾辻孝子