講演会「日本の同性婚を考える」(『ジェンダー・マリアージュ』同時上映)の報告
(10月22日(土)plug078にて)
昨年、渋谷区を皮切りに幾つかの自治体が同性パートナーシップ制度を始めましたが、「同性婚」にはまだ遠いようです。今回上映した映画『ジェンダーマリア―ジュ』は、アメリカ・カリフォルニア州の同性婚をめぐる歴史的な裁判を描いたドキュメンタリー映画です。カリフォルニア州は、2008年5月に全米で2番目の同性婚合法州となります。ところが成立からわずか6カ月後の11月に、同性婚を禁止する「提案 8 号」が出され、住民投票によって可決されます。同性同士の結婚は禁止され、再び結婚は男女に限られることとなりました。
この「提案8号」に法的手段で挑もうとする大規模な計画によって、同性婚の問題が初めて専門家の証言や反対尋問などを通じ、最善の議論を尽くす連邦裁判にかけられることになったのです。勝訴を勝ち取る2013年までの5 年間、多くの困難を切り抜け、「同性婚」を否定する根拠ある理由はない、つまり万人に結婚を選択する権利があるとの結論にたどり着きました。
ここに至るまでの道のりを描いたこの作品は、強く私たちの胸を打ちました。当たり前のことが認められない理不尽さに怒りつつも、勝訴を勝ち取るまでの人々の真摯な態度、お互いを信頼する愛情に感動しました。
また二部は、同性パートナーを持つ当事者であり、法律の専門家でもある南弁護士に「日本の同性婚を考える」をテーマに講義いただきました。パートナーシップ制度等で認められた「社会的な結婚」と「法律的な結婚」にはどのような違いがあるのか、結婚とは何か、家族とは何か、そして一人ひとりが大切にされる社会とは何かを、参加者と共に考える機会となりました。人が人を愛すること、ともに暮らすことに対して国が規制や差別をするのは納得できないですし、一部の権力をもつ人の考えで、差別が生まれるのは許しがたいおかしなことだと思いました。
(10月22日(土)plug078にて)
昨年、渋谷区を皮切りに幾つかの自治体が同性パートナーシップ制度を始めましたが、「同性婚」にはまだ遠いようです。今回上映した映画『ジェンダーマリア―ジュ』は、アメリカ・カリフォルニア州の同性婚をめぐる歴史的な裁判を描いたドキュメンタリー映画です。カリフォルニア州は、2008年5月に全米で2番目の同性婚合法州となります。ところが成立からわずか6カ月後の11月に、同性婚を禁止する「提案 8 号」が出され、住民投票によって可決されます。同性同士の結婚は禁止され、再び結婚は男女に限られることとなりました。
この「提案8号」に法的手段で挑もうとする大規模な計画によって、同性婚の問題が初めて専門家の証言や反対尋問などを通じ、最善の議論を尽くす連邦裁判にかけられることになったのです。勝訴を勝ち取る2013年までの5 年間、多くの困難を切り抜け、「同性婚」を否定する根拠ある理由はない、つまり万人に結婚を選択する権利があるとの結論にたどり着きました。
ここに至るまでの道のりを描いたこの作品は、強く私たちの胸を打ちました。当たり前のことが認められない理不尽さに怒りつつも、勝訴を勝ち取るまでの人々の真摯な態度、お互いを信頼する愛情に感動しました。
また二部は、同性パートナーを持つ当事者であり、法律の専門家でもある南弁護士に「日本の同性婚を考える」をテーマに講義いただきました。パートナーシップ制度等で認められた「社会的な結婚」と「法律的な結婚」にはどのような違いがあるのか、結婚とは何か、家族とは何か、そして一人ひとりが大切にされる社会とは何かを、参加者と共に考える機会となりました。人が人を愛すること、ともに暮らすことに対して国が規制や差別をするのは納得できないですし、一部の権力をもつ人の考えで、差別が生まれるのは許しがたいおかしなことだと思いました。