☆ 尾辻さんのお母様から、韓国のフォーラムのご報告が届きましたのでご紹介いたします。親の思いは、どこの国もほんとに同じだなあと感じます。韓国への一人旅、ほんとうにお疲れ様でした!
報告が大変遅くなってすみません。9月1日と2日に、韓国性的少数者文化人権センター(2002年に作られ、現在までレズビアンやマイノリティの人権にかかわる活動をしてきたセンター)のフォーラムに出席してきました。なぜ突然に韓国からの誘いが来たのかびっくりしたのですが、ホームページやブログから日本の私たちの「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の情報を得たそうです。急に国際的になった感じがしたのですが・・今年のフォーラムのテーマ「韓国で性的少数者の家族として暮らすということ、同性愛とトランスジェンダーの家族たちのためのフォーラム」を聞いて、呼びかけてくださったことを納得できた次第です。
通訳がついての発表は生まれて初めての経験でしたが、今までの定例会でみなさんにお話していることをまとめ、先にセンターに送っておき、通訳しやすい方法をとりました。
一年間ソウル大学に留学していた娘、かな子を誘って行ったのですが、娘は東京から3泊4日、私は大阪から1泊2日でということで、隣国とはいえこの年で外国への初めての一人旅となり、ドキドキでした。飛行場には2年前に東京に語学留学していたという24歳のレズビアンの方が、日本語で書いた私の名前を持って出向かえてくださいました。会場までの1時間余りのバスの中、二人で話し続けました。家族にはまだカミングアウトしていないこと、パートナーが現在東京に留学していること、電話代が高くつくと言いながら楽しげに携帯で話しておられました。早く家族に認めてもらって二人で暮らしたいなど話してくださり、日本の若いレズビアンの方と重なって聞いていました。会場は美術館の5階で、70人入れる会場が満員で、10人ほど補助椅子を出していました。
1部は家族と友人の話で4人の発表者が順に話をしました。同性愛者のお母さん、お姉さん、トランスジェンダーの妹、同性愛者の友達ということで、それぞれの現状を話されました。通訳の方が新米でちょっとわかりにくかったのですが、母としてどうしてよいのかわからない、姉としてこれからどう応援していけばよいのか、また、友達として友情とこれからのこと等々、ほんとうに日本の現状と重なることばかりでした。
またスライドでレズビアンの娘とその母の話し合いの様子が紹介され、困惑する母の表情が印象的でした。
2部他の国の話で、私の発表。後半アメリカやヨーロッパの家族の会の現状をスライドで紹介していましたが、ほとんど通訳してもらえず、地図と家族の顔が映っているのを眺めていました。
最後に参加者からの質問で一番印象に残った発言を書きます。若い男性ですが「自分はゲイだと自認しているのですが、親を悲しませないためにカミングアウトしないほうがよいと思う。親を悲しませるより、自分を偽って生きていく方を選ぼうと思いますが、どうでしょうか?」との質問が私に向けられました。私は我が持論「親は一時ショックを受け悩みますが、最終的には受け入れると思います。あなたはあなたらしく生きてほしい」と答えて、会のシンボルの四つ葉のクローバーの詩を翻訳してもらいました。
2時から6時までの4時間でしたが、暖かい熱気につつまれた雰囲気の会場でした。美術館のある地域はレズビアンの方がよく集まられるそうです。ゲイの人たちが集まられるのはまた違う場所とのことで、そういえば会場も女性が多い感じでした。韓国語の飛び交う中で学生の通訳でしたので、ファーラムの内容が半分くらいしか理解できず、こんな報告しかできませんが、日本の現状と変わらないと感じました。キリスト教徒の多い国ですが、そこまで話は及びませんでした。発表されたお母さんとスライドに写ったお母さんも会場に来られていて「私たちで親の会を作っていきましょう」と声をかけ合っておられる様子を聞いてうれしくなりました。親の心に国境はないと思います。いいフォーラムに出席させていただけて感謝しています。
報告が大変遅くなってすみません。9月1日と2日に、韓国性的少数者文化人権センター(2002年に作られ、現在までレズビアンやマイノリティの人権にかかわる活動をしてきたセンター)のフォーラムに出席してきました。なぜ突然に韓国からの誘いが来たのかびっくりしたのですが、ホームページやブログから日本の私たちの「LGBTの家族と友人をつなぐ会」の情報を得たそうです。急に国際的になった感じがしたのですが・・今年のフォーラムのテーマ「韓国で性的少数者の家族として暮らすということ、同性愛とトランスジェンダーの家族たちのためのフォーラム」を聞いて、呼びかけてくださったことを納得できた次第です。
通訳がついての発表は生まれて初めての経験でしたが、今までの定例会でみなさんにお話していることをまとめ、先にセンターに送っておき、通訳しやすい方法をとりました。
一年間ソウル大学に留学していた娘、かな子を誘って行ったのですが、娘は東京から3泊4日、私は大阪から1泊2日でということで、隣国とはいえこの年で外国への初めての一人旅となり、ドキドキでした。飛行場には2年前に東京に語学留学していたという24歳のレズビアンの方が、日本語で書いた私の名前を持って出向かえてくださいました。会場までの1時間余りのバスの中、二人で話し続けました。家族にはまだカミングアウトしていないこと、パートナーが現在東京に留学していること、電話代が高くつくと言いながら楽しげに携帯で話しておられました。早く家族に認めてもらって二人で暮らしたいなど話してくださり、日本の若いレズビアンの方と重なって聞いていました。会場は美術館の5階で、70人入れる会場が満員で、10人ほど補助椅子を出していました。
1部は家族と友人の話で4人の発表者が順に話をしました。同性愛者のお母さん、お姉さん、トランスジェンダーの妹、同性愛者の友達ということで、それぞれの現状を話されました。通訳の方が新米でちょっとわかりにくかったのですが、母としてどうしてよいのかわからない、姉としてこれからどう応援していけばよいのか、また、友達として友情とこれからのこと等々、ほんとうに日本の現状と重なることばかりでした。
またスライドでレズビアンの娘とその母の話し合いの様子が紹介され、困惑する母の表情が印象的でした。
2部他の国の話で、私の発表。後半アメリカやヨーロッパの家族の会の現状をスライドで紹介していましたが、ほとんど通訳してもらえず、地図と家族の顔が映っているのを眺めていました。
最後に参加者からの質問で一番印象に残った発言を書きます。若い男性ですが「自分はゲイだと自認しているのですが、親を悲しませないためにカミングアウトしないほうがよいと思う。親を悲しませるより、自分を偽って生きていく方を選ぼうと思いますが、どうでしょうか?」との質問が私に向けられました。私は我が持論「親は一時ショックを受け悩みますが、最終的には受け入れると思います。あなたはあなたらしく生きてほしい」と答えて、会のシンボルの四つ葉のクローバーの詩を翻訳してもらいました。
2時から6時までの4時間でしたが、暖かい熱気につつまれた雰囲気の会場でした。美術館のある地域はレズビアンの方がよく集まられるそうです。ゲイの人たちが集まられるのはまた違う場所とのことで、そういえば会場も女性が多い感じでした。韓国語の飛び交う中で学生の通訳でしたので、ファーラムの内容が半分くらいしか理解できず、こんな報告しかできませんが、日本の現状と変わらないと感じました。キリスト教徒の多い国ですが、そこまで話は及びませんでした。発表されたお母さんとスライドに写ったお母さんも会場に来られていて「私たちで親の会を作っていきましょう」と声をかけ合っておられる様子を聞いてうれしくなりました。親の心に国境はないと思います。いいフォーラムに出席させていただけて感謝しています。