2月11日の枚方市での講演会、予想以上の参加者で席がなくなるほどでした。
尾辻さんの講演はもとより、関西外大のジェフ教授のスピーチ、そして若い当事者の方々の体験と、どれもなかなか聞くことのできない内容の濃いお話でした。
特にアンケートで好評だったのが最後の座談会。8人ずつくらいでグループになり、30分ほど感想や意見を述べ合いました。私も進行役としてあるグループに入ったのですが、時間があればもっとみなさんのお考えを伺いたかったです。ある大学の先生がトランスジェンダーの生徒さんを誘って来て下さっていました。その先生は子どもさんを保育園に送っていったとき、ある子どもに「オカマや!」と言われたそうです。「なんで?」と聞くと耳にピアスをしていたから・・。「男がピアスしていたらオカマ・・?」いまの日本・・このような国ではいけませんね、とおっしゃっていました。またあるお母さまの発言です。大人は子どもに何についても否定的に伝えないようにしなければいけないと思う、と。たとえば小声で「あの人は離婚したんだって・・」と言えば子どもにはそれがいけないこと、大きな声では言えないこと、というふうに否定的に映る。親が家庭で知らない間に子どもにすり込んでいることは多いのです、とおっしゃっていました。なるほどそうですね。他にも市会議員さんも学んでいきたいと来られていましたし、「友人が当事者ですが、自分は彼は立派だと常々思っています。セクシュアリティで人が決まるわけではない・・」という方もいらっしゃいました。
この座談会、一般の方にとってこれほど多くのセクシュアルマイノリティ当事者の方と話せる機会はないでしょうし、また多くの当事者の方にとってもまったく知らない人の前で自分のセクシュアリティを明かして話ができる機会も少ないことと思います。貴重な場、になりました。一般参加者のみなさんにとって、多くの当事者の方々の話を聞いてこの話題について考えること、たくさんあったのでしょう。もっと話したい・・そんな雰囲気を感じました。実は、異性愛者の人達もみんなそれぞれに自分らしく生きたいと思っているのではないかと思いました。
今回の講演会は若い当事者の方々の行動力と熱意で、大成功を収めました。終了後ある中心メンバーからメールをいただきました。「自分の住んでいる市の広報に性的マイノリティの記事が載っていた。ここまで市の意識が進んでいたとは、『灯台もと暗し』ですね」ということでした。市で市民企画講座が募集されたら今度は地元でやってみたい、とも書いておられました。川西市(兵庫県にあります)の広報に載っていたというその記事、下記のアドレスから是非お読みください。この手記を市に送った当事者の方の勇気と、そしてそれを広報に取り上げた川西市の人権意識の高さに拍手を送りたいです。このような取り組みが全国に広がりますように・・。
(参考) 広報かわにし 平成19年11月20 日号(第1201号)
(p.2~3に性的マイノリティの記事があります)
http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/koho_k/2007/20071122/20071122.htm
尾辻さんの講演はもとより、関西外大のジェフ教授のスピーチ、そして若い当事者の方々の体験と、どれもなかなか聞くことのできない内容の濃いお話でした。
特にアンケートで好評だったのが最後の座談会。8人ずつくらいでグループになり、30分ほど感想や意見を述べ合いました。私も進行役としてあるグループに入ったのですが、時間があればもっとみなさんのお考えを伺いたかったです。ある大学の先生がトランスジェンダーの生徒さんを誘って来て下さっていました。その先生は子どもさんを保育園に送っていったとき、ある子どもに「オカマや!」と言われたそうです。「なんで?」と聞くと耳にピアスをしていたから・・。「男がピアスしていたらオカマ・・?」いまの日本・・このような国ではいけませんね、とおっしゃっていました。またあるお母さまの発言です。大人は子どもに何についても否定的に伝えないようにしなければいけないと思う、と。たとえば小声で「あの人は離婚したんだって・・」と言えば子どもにはそれがいけないこと、大きな声では言えないこと、というふうに否定的に映る。親が家庭で知らない間に子どもにすり込んでいることは多いのです、とおっしゃっていました。なるほどそうですね。他にも市会議員さんも学んでいきたいと来られていましたし、「友人が当事者ですが、自分は彼は立派だと常々思っています。セクシュアリティで人が決まるわけではない・・」という方もいらっしゃいました。
この座談会、一般の方にとってこれほど多くのセクシュアルマイノリティ当事者の方と話せる機会はないでしょうし、また多くの当事者の方にとってもまったく知らない人の前で自分のセクシュアリティを明かして話ができる機会も少ないことと思います。貴重な場、になりました。一般参加者のみなさんにとって、多くの当事者の方々の話を聞いてこの話題について考えること、たくさんあったのでしょう。もっと話したい・・そんな雰囲気を感じました。実は、異性愛者の人達もみんなそれぞれに自分らしく生きたいと思っているのではないかと思いました。
今回の講演会は若い当事者の方々の行動力と熱意で、大成功を収めました。終了後ある中心メンバーからメールをいただきました。「自分の住んでいる市の広報に性的マイノリティの記事が載っていた。ここまで市の意識が進んでいたとは、『灯台もと暗し』ですね」ということでした。市で市民企画講座が募集されたら今度は地元でやってみたい、とも書いておられました。川西市(兵庫県にあります)の広報に載っていたというその記事、下記のアドレスから是非お読みください。この手記を市に送った当事者の方の勇気と、そしてそれを広報に取り上げた川西市の人権意識の高さに拍手を送りたいです。このような取り組みが全国に広がりますように・・。
(参考) 広報かわにし 平成19年11月20 日号(第1201号)
(p.2~3に性的マイノリティの記事があります)
http://www.city.kawanishi.hyogo.jp/koho_k/2007/20071122/20071122.htm