LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

「幸せなお便り」をご紹介します!!

2011年09月24日 | Weblog

☆今日はとってもうれしいお便りをいただきましたので、ご紹介させていただきます。あるレズビアンのカップルがWeddingPartyを行われたというご報告です。 

ブログへの掲載をお願いしたところ「読まれた方に少しでも踏み出す勇気を与えられる一助になれたら・・」ということで、ご承諾をいただきました。(お名前などは省いています)

その後のお便りにも・・・

「私たちは、それぞれが父親とバージンロードを歩き、両方ともが母親にベールダウンをしてもらいました。
かなりイレギュラーな式となりましたが、人生最高の思い出です。
鐘の音を聞きつつフラワーシャワーの中、手をつなぎながら2人で教会をあとにして歩いた思い出だけで、一生生きていけそうです!」

とありました。うれしいですね!!お二人の、そしてご両親やご家族のみなさんの幸せな笑顔が目に浮かぶようです。私たちこそ幸せを分けていただきました。本当にありがとうございました。

私は息子のWeddingPartyを秘かに楽しみにしているのですが、叶うでしょうか・・・?いつか叶うといいな・・・そうすれば安心して死ねるんだけどな・・・なんて、死ぬのはまだ早い!!(笑)

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こんばんは。
感謝の気持ちをお伝えしたく、突然ですがメールをさせていただきます。

私たちは女子同士のカップルで、5・6年前に2・3度ほど家族の会に参加させて頂いた者です。
当時の私たちは大学生で親にカミングアウトをしておらず、今後はお互いをパートナーとして紹介し合い家族ぐるみで付き合っていきたいという希望はあったものの、
どのように私たちの関係性を親に伝えていいかわからず悩んでおりました。

特に子どもにとって親というのは、近いようでとても遠い存在であり、大好きな親に嫌われたくないという思いからどう伝えていいのか分かっていませんでした。
当時の私たちは、同性の恋人がいるということを伝えると、今までの親子関係すべてが崩れてしまうかもしれない、という思いさえありました。

そんな時この会に参加し、神戸のお母さんや東京のお母さん方に出逢い、私たちの想いをありのまま相談をさせていただいたところ、「あなたたちが幸せに生きているという姿以上に、親が望むことは何もないよ」と温かい言葉で伝えていただきました。
親が子どものことをどう考えているのか分からなかった私たちにとって、その言葉には大変励まされ、とても勇気付けられました。

その後いろいろ二人で考えた後、親にありのままの私たちの想いを伝えました。
当時は、かなり涙ながらに、「こんな娘で本当にごめんなさい。。」と言いながら、
だけど「世界で一番大好きで大切にしたいと思えるパートナーに出逢い、今私はとても幸せで、これからも大切な人と人生を共に歩んで生きたい」と必死に言葉にして伝えました。

そして、その後色々とあったものの、昨年2010年に両親・兄弟・友人を呼んで念願の WeddingPartyを行うことができました。
両親にカミングアウトし、WeddingPartyに参加してほしいと言うまでにはわたしたち自身戸惑いや負い目がありましたが、「幸せに生きていこうとする姿こそ、、」という想いをもちながら両親に私たちの生き方を必死に伝えました。
WeddingParty
の中では、「もう一人娘が増えたと思うとうれしい」という言葉も両親から聞けたりし、戸惑いはあったものの自分の信じる道を隠さず伝えてよかったなぁとつくづく思っております。
現在はお互いの両親共にお中元を贈ったりする仲で、娘としてもうれしい限りです。また、先日には親戚にも会ったりし、二人だけの関係が「家族」として広がりをもって生きられていることに心底幸せを感じています。

最近は「LGBTの家族と友人をつなぐ会」からも遠ざかっており、ご無沙汰をしていて恐縮なのですが、
このように会の皆様に励まされ、勇気をいただき、こうやって何年か経ったあとも忘れず心の指針として生きている者もいるということをお伝えしたく、メールをいたしました。
特に両親へのカミングアウトというのは、友人にするものとはまた一段レベルが違っていると思っています。
誰しも両親を大切にしていきたい、両親から愛されたいという想いは一緒ですし、両親を大切に思えば思うからこそ自分の人生が生き辛く自分なりの幸せを見失うのではないかと思っています。
そんな中このような会があり、「LGBTの子をもつ親の立場から」と非常に身近で且つ普段接している年代とは違う皆様方からお話をいただけたのは、私たちにとってはとても貴重でした。

私たちがそうだったように、今後もきっとLGBT当事者およびLGBTの親の拠り所となる会だと思っていますので、
きっと続けていかれるには多々大変なこともあるかと思いますが、ぜひこれからも続けていっていただければと心より応援しております。

長々と取り留めなくなりましたが、5年越しのお礼の言葉とさせていただきたいと思っております。本当にありがとうございました。

 

 


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「つなぐ会in福岡 7月」のご報告

2011年09月12日 | ミーティング

つなぐ会in福岡 7月」の報告

7月30日福岡で第1回目のミーティングを開催しました。神戸から応援に来てくださった理事の方たちを含め、県外からの参加者も得て32名の出席でした。

会のはじめに、アメリカのPFLAGの会員の方からのメールを紹介しました。新しい地域拠点の出発を祝ってくださると同時に、性/民族/人種/階級/ジェンダーにおけるあらゆる差別を乗り越えるためにつながりましょうというメッセージを届けてくださいました。

 

初対面の方たちばかりで少し緊張した雰囲気の中始まりましたが、簡単な自己紹介のはずが、それぞれに「実は・・・」と参加するに至った思いを語ってくださり、一周したときには2時間が経っていました。永い期間溜めておられた思いも含めて、みなさんが心をこめて語ってくださったおかげで、とても充実した会になりました。

 

最後に、今回の参加者のお一人から寄せられた声をご紹介したいと思います。

「今回の会に出席したことで、少なくとも2人の家族がこの子を受けとめようという気持ちになってくれた。それは、『遠い誰かの話』ではなく、目の前の一人一人からの真剣な生の声が聴けたからだと思う。」

今回のミーティングが誰かの背中を押せたのだとしたら、これほど嬉しいことはありません。これからも息の長い活動を続けて、ひとりでも多くの人に「ほっと一息」と「きっかけ」を持って帰ってもらえる場所になれればと思っております。

                                  


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第42回神戸ミーティングのご報告です。

2011年09月03日 | ミーティング

724日(日)、第42回神戸ミーティングを行いました。参加者は34名。初めての参加者は3名。特に今回は当事者やその友人の若い方たちがたくさん来てくださって、明るく活気あるミーティングになりました。「若いみなさん・・」というと「いやあもう若くはありません・・」と20代後半の方に言われるのですが(笑)、親世代から見れば40代だってまだまだ若い!! セクシュアリティもそうですが、こんなにさまざまな年代が集まる会、あんまりないかもしれませんね。うれしいことです!!

 

今回初めて参加してくださった方のお話です。20代はオープンなレズビアン。友人はOKだったけれど、やはり親には言えないまま30代になり、「愛よりは信頼!」(笑)ということで一度結婚。結局はうまくコミュニケーションがとれなかったことから離婚されたそうです。「8月にカナダで結婚式を挙げます!」というレズビアンのカップルに、「コミュニケーションは大切に!」と、いいアドバイスをくださいました。私たち親世代も頷くことしきりでした(笑)。

 

もう一人の方も、大学の時は友人にカミングアウトできていたけれど、兄弟や親には言えないままだった。会社員になってからはパレードにも出ていない。自分の中にホモフォビアがあるのか・・?そんな状況の中、久しぶりに親戚が集まる機会があり、家族についてもう一度考えたいと思った、とのことでした。

 

親へのカミングアウト、やっぱりウェイトは大きいことでしょう。しなければいけない!というものではないけれど、できることならしたい・・という人はきっと多いのではないかとも思いました。以前スペインからの留学生に聞いたお話では、大切な人ができて親に紹介する、その時に同性であれば「ああ、あなたはそうだったんだね!おめでとう!」で終わるのだと、カミングアウトはその時でいいのだということでした。日本もそんな社会であればいいなあ、そんな社会に早くしなければなあと思った次第です。

 

後半は、それぞれが「ぶちあたった壁!」についての話し合いに。

・カミングアウトするときに、みんなが知らないことをすべて説明しなければわかってもらえない。セクシュアル・マイノリティはコミュニケーション能力が必要?エリートでなければならないのか・・?

・小さいときのいじめなどからできた壁。自分で作った心の壁・・

・就職差別の壁。

・行政の壁。

・好きな人のことを語るとき、やっぱり「カミングアウト」が必要になる・・

などなど、いろいろな経験や思いが語られました。

 

ミーティングの後日のお話。じつはこのテーマは、数日後にゲストとして呼ばれていたNPO法人SEANの「人権講座」のテーマでした。以前事務局長の遠矢さんをゲストにお迎えしたことから呼んでいただきました。つなぐ会からスタッフ2名で参加して、ここで出たみなさんの思いを伝えてきたのですが、アンケートの中に「性というとてもプライベートなことをカミングアウトすることが強要されてしまう社会に驚いた・・」という内容もありました。高校生も3名参加していて、「初めて聞いた・・」とうアンケートもありました。お話できてよかった!知ってもらえてよかった!!という一日になりました。

 

 


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