LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

第96回神戸ミーティングレポート

2018年07月19日 | Weblog

7月15日(日)13時30分~16時30分、兵庫県勤労市民センターにて神戸ミーティングを行いました。
参加者は22名でした(当事者のご家族12名、バイセクシュアル(パンセクシュアル)の方2名、トランスジェンダーの方3名、アライ(理解者)の方5名)

今回のミーティングでは、学校での当事者や当事者をサポートする生徒さんや先生、職員の方が多く、当事者をテーマにした映像作品の報告やサークル活動の報告がありました。
これまでは、当事者のお子さんを持つご両親や家族の方が多く、比較的年齢層も高かったのですが、当事者と同年代のアライの立場にいる方も多く参加されたので、年代的にも幅が広がった印象を受けました。
7月に学生によるドキュメンタリー映像コンテストの全国大会が開催されるとの報告で、関西地区と東海地区からの代表としてLGBTをテーマにした映像作品が出展されるとの報告をいただきました。
いずれも、つなぐ会のメンバーや出席者が作品に大きくかかわっている事に大変驚いたと共に期待を高さを実感しました。
また、制作に携わった学生さんたちのアライ(理解者)としての熱意が伝わる力作でした。いずれの作品も全国大会で優秀な成績を収める事をお祈りしています。

久々にミーティングの後半、2つに分けてグループミーティングを行う事にしました。
1つは、主に若い当事者の方や学生さんを中心としたグループ、もう1つは、主に当事者のご両親を中心としてグループに分れて話し合いました。
若い当事者、学生さんを中心としたグループでは、学校での授業や学校生活での話題が中心になりました。参加者の方より、名簿だけでなく、体育も男女混合で授業を受けたとの報告や、ジェンダーに関する教育のやり方(「あって良い違い」と「あってはいけない違い」でのアプローチ)について、就活の事や就職後での職場で不自由を感じた事等、特に若い世代が直面する問題や経験をシェアする事ができました。
また、当事者のご両親を中心としたグループでは、自分の子どもの悩みについては、近所の「ママ友」に話す事の出来ない息苦しさがあり、その悩みや相談事はお金で解決する事はできない事。
そして、このミーティングが、そんな悩みや息苦しさを吐き出す事のできる場である事を再確認したとの事でした。

ジェンダーやセクシュアリティだけでなく年代や置かれている立場等もそれぞれ異なりますが、それは「あって良い違い」であり、そんな「違い」をみんなで共有する場であり続けたい。
そんな事を再認識した夏のミーティングでした。(あやか)


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第20回名古屋ミーティングレポート

2018年07月19日 | Weblog

名古屋のミーティングレポートです。

レズビアン当事者1名、FTM当事者2名、MTF当事者4名、親4名。計8名の参加。
自己紹介を兼ねて、近況報告として、三重県でダイバーシティ推進がスタートしたこと
寄り添いホットラインの年間報告書にセクシャルマイノリティのピックアップの事例があったこと
三重の高校でセクシャルマイノリティのドキュメント番組を作成され、その作品が全国大会に出場決まったこと
名古屋で新しい取り組みとして、40歳以上の交流会(にじいろフォーティーズ)を開催予定のこと
FTM当事者の母親から、地元の方に少しずつ話せるようになったこと
そのなかで、近所の方にカミングアウトしていない方、相手が知っているのか知っていないのか分からず複雑な心境になること
クラス会に出席したいが、当時の先生が偏見があり、気持ちが進まないこと
男性から女性にかわったが、戸籍が男性なので、説明困難な場所(医療現場)で周囲の反応が気になること
職場の恋愛話で嘘をつきたくないとカミングアウトしたこと
大阪市で同性パートナーシップが始まること等報告ありました。

職場のトイレ事情で、非常に困っているMTFの方の相談で多目的トイレを利用していて、障害をお持ちの方から、ご本人に「健常者が使っている」と言われ、その後、上司からも男性用トイレを利用するように言われて、誰でもトイレの名称に、変更したいと常常思っているが、現実はかなり難しいとの事。ご本人は精神科のお医者様からも、そろそろ女性用トイレを利用しては?とお墨付きを頂いているが、制服が男性用なので、多目的トイレを利用しているのに・・・との事でした。

コンビニのトイレ表示で、女性用と男女兼用のところがあるが、それは利用しやすいとの意見が多かったです。
ハード面だけでなく、心のバリアフリーが必要です。
一人で戦うのは大変。仲間を増やすとストレスは減る。勇気がいることだが、伝えることが大切。自分の勇気が誰かの勇気になることもある。との意見がありました。

ほかのMTFの方の体験談として、男性として雇われましたが、自分らしく働くため事業所や職種を変えることを考えたとの事。雇われる前に、カミングアウトしておくことで、対応はしやすくなる。変わろうと思うのならある程度のリスクは必要では。(あくまで、参考程度とのことです。)
終わりに、溜め込まず、はきだしたり、情報交換したり、雑談は大切で、つなぐ会がそんな場所になればいいと思いました。


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東京ミーティング(6月17日)の報告

2018年07月14日 | Weblog

 新宿アクタにて、6月東京ミーテイングが開かれました。 

今回は子どもも含めて20名の参加でした。親御さんの参加が多かったです。 

親の思いはそれぞれ。幼少期当事者のお子さんを持つ親御さんなら、小学校は受け入れてくれるだろうかという心配、小中学生当事者の親なら、学校側の対応への要望、思春期の当事者を抱える親御さんは暴走気味の子どもに困惑、成人した子どもに対しても独り立ちするまで不安で仕方ありません。いずれにしても、世のパターンにそぐわないセクシュアルマイノリティの子どもを持つ親の心配は絶えません。

そんな親御さんの不安、悩みに寄り添いながら10年余り、つなぐ会は歩んできました。その間世相は緩やかに好転してきたようです。なんといっても、悩みながらも受け入れ態勢ができている親御さんが少しずつではありますが増えてきたように思います。更に嬉しいのは、数年間悩みながら紆余曲折してきた親子が久しぶりに姿を現し、とりわけ晴れ晴れとした当事者を目の当たりにすると、本当に良かったねと、抱きしめたくなります。まだまだ半人前、ようやく前を見て歩き始めたばかりでこれから先は長いけれども、クローズの世界から飛び出すことができただけでも大きな進歩、喜びです。

長年、そんな出会いを繰り返し、沢山の涙と同じくらいの笑顔を見てきました。

だから、今、悩みの渦中にある親も子も、いつか悩みを乗り越えて、誰かの相談に乗れる日が来るのではないでしょうか。その日まで一緒に、目の前のハードルをひとつづつ乗り越えていきましょう。

 

未来に向かって

M


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