LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

晴子から伝えたいこと(パート21)

2011年07月18日 | Weblog

★MTFの女性として介護の現場で働く晴子さんからのエッセイです。

女性としての生活も楽しんでおられるようですが、夜勤も大変なことですね。生活のリズムも乱れがちになると思います。体調を整えて、次はケアクラークに挑戦!されるのですね。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

☆晴子から伝えたいこと(パート21)

 

 

私には髪を長く伸ばしたい想いが以前からありましたが、かつて運転手をやっていた頃、当時の勤務先から注意されて、仕方なく断念していました。しかし昨今はそのようなこともないため、少しずつ私の髪が長くなってきております。まだ十分に長くはないですが、の暑い夏でも色々な結び方をして涼しくなるだけでなく、色々なアクセサリーを使用してオシャレを楽しめております。

 

洋服は某ショッピングセンターで中国製のものを購入することが多いのですが、安価で手に入りますね。というのは常時割引を行っているのが実態でして、一律に割引実施のケースだけでなく、サービス券使用のケースや割引ワンデーパスポート使用のケースなど様々なケースがあります。時にはこれらを組み合わせて大幅な割引価格で購入できてしまうこともあり、商品の質の水準の割に、これほど安価に果たして購入してもいいのかと戸惑ったこともあります。ショッピングセンターでは洋服が売れないこともよくあるからではないだろうかと冷静に私は思えました。だがその半面、低所得で貧乏な私も色々なお気に入りのスカートを穿けています。

 

以上のように、MTF女性の自分を表現できることを嬉しく思います。

 

ところで、私は介護施設で月に8回以上ものペースで夜勤を数カ月続けてきましたが、段々と体調が崩れてきました。時間のリズムが乱れてきております。夜間は消化によくない理由で食事摂取したくなれないだけでなく、睡眠を取れないこと自体辛いです。また昼間は適正時間の睡眠を得られないだけでなく、食欲もあまりないです。それなのに夜勤明けの日を休み扱いにされてしまう職場であるため、二夜連続の夜勤になるように職場へ申し出ました。そうしないと毎月の休みのほとんどが夜勤明けとなってしまい、これでは実質休みなしとなってしまうためです。

 

このように介護職の労働条件がきつい例はざらにありますが、ケアマネジャー(介護支援専門員)職も、長時間勤務で労働条件がきつい話を私は耳にしたことがあります。

 

そのような最中、私はホームヘルパー2級講座修了してから介護保険事務(ケアクラーク)講座を受講しているのですが、益々介護保険事務職に就きたくなってきております。介護職とその延長のケアマネジャー職では、未来がないように思えてならないためです。また少しばかりの介護職経験を生かしやすいのではと思えるのもあります。

 

女性に人気のある事務職ではありますが、介護保険事務はケアマネジャーが担うケースばかりで、介護事業所等からの介護保険事務職としての募集が少ないです。このため諦めかけそうになっても、適宜求人情報を検索し、どこで数少ないチャンスがあるのかわからないと私は思って行動しております。

 

実はちょっと事情や理由あって夜勤に入らないことに私はなりましたが、ケアクラーク試験が来る8月下旬に迫っているため、体調を回復させて余裕持ってこの試験に備えるのに丁度よかったのではと私は思っているところです。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第41回ミーティングのご報告

2011年07月17日 | ミーティング

619日(日)、第41回神戸ミーティングを行いました。ゲストスピーカーに神戸市看護大学助産学専攻科教員の藤井ひろみさんをお招きして、「生まれてきたってこんなこと――LGBTと家族のはじまり」というテーマでお話していただきました。参加者は34人。今回は初めての参加者も多く、藤井さんのお話を是非聞きたいと東京から参加してくださった方もありました。

 

藤井さんご自身が「生殖は異性愛者のモノではない」と思うに至るまでのさまざまなご経験、出生・出産のメカニズムについてのお話、生殖補助医療の実際、最後にLGBTと家族について・・と、その内容はとても興味深く、これまでにはない視点からのお話でした。

 

「出産経験の有無はそれぞれでも出生は誰もが経験しているはず・・」というお話の後、赤ちゃんが長い時間をかけて自らの力で回転しながら生まれ、初めて肺呼吸をして産声を上げる、という出産シーンのビデオを見せていただきました。産む側の視点ではなく、生まれる側の視点でこのような映像を見ることで、「自分はこうして生まれてきたんだ・・」ということにみなさん感動されたようでした。中でも、胎盤や臍帯、羊水といったものは胎児自らが作り出し、その環境の中で育っていく、というお話には、つなぐ会の母一堂驚きを隠せませんでした。「母親が作ったんだとばかり思っていました・・」(笑)母が産んだというより、むしろ一つの生命が育ち力強く生まれてきた・・ということを改めて感じたシーンでした。

 

数ある卵子や精子の中で生き残ったものが受精し着床して育つ・・これは男女の愛とは別の問題として進んでいくこと、という藤井さんからのお話に、こうして生まれてくる生命を、血縁のあるなしにかかわらず大切に守り育てることが、先に生まれたものの使命であることを思いました。そう考えればアメリカなどで人口受精や代理母、そして養子という制度が進んでいることも頷けることだと思います。

 

後半の話合いの中で、当事者のみなさんからは、自分たちが家族を作ることは考えていなかった、また考えてはいけないことだと思っていた、という声もありました。そのようなモデルケースがなかったから・・と。多様な家族が存在すること、そしてそれぞれが幸せを追求する権利をもっていること。社会がこれを当然のこととして受け止めるのにどうしてこんなに長い時間がかかるのだろうと思います。

 

開会の前でしたが、理事長から「617日、国連人権理事会で同性愛者の人権を支持する決議案を可決した」という報告がありました。「米国務省も『歴史的一歩』と称賛・・」と。

ほんとうにうれしいニュースです。日本も賛成に投票したそうです。ならば!国内でしなければならないことがあるはずですね。大いに期待したいところです。詳しくは

http://www.cnn.co.jp/world/30003106.html でお読みください!!

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする