☆晴子さんからのエッセイです。
トラック運転職からMTFの女性として介護職へと、新しい人生を歩まれている晴子さん。雇用する側にもいろいろな戸惑いがあるでしょうが、そのやり取りの中で晴子さんの生き方が少しずつ理解され、また次の方へと必ず道が開かれていくことでしょう。困難を乗り越えて歩まれる晴子さんに心からエールを送ります!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆晴子から伝えたいこと(パート15)
幸いにも私は、大規模とは方針の異なる小規模の入所型(グループホーム)への就職が去る3月上旬に決まりました。また採用担当者の方から、私がMtFであることの理解を得られ、介護職未経験且つ介護系資格無でも採用されて嬉しかったです(笑)。なので、勤務当初に生じた遠距離通勤を解消すべく、仕事に慣れたら引っ越ししたいと思いながら毎日の仕事に取り組んでおりました。しかし毎日の日々を積み重ねていく間に段々と、引っ越ししてまで今の勤務先で続ける気には、どうしてもなれませんでした。
3か月の試用期間後に常勤希望で入社させていただいたのですが、その期間中に夜勤をマスターできずに失敗したのを理由に、常勤になれませんでした。それでも私は失敗にめげずに、夜勤をできるようになるまで真剣に取り組んできました。それなのに採用担当者の方から、私を直ぐに常勤にしようという対応は残念ながらなく、本当に当てにならない事業所だと思うしかなかったのです。
その一方で、入社して短期間の私に対して役職になるように圧力をかけられました。役職になれば常勤になれるとは限らないのが実態であるだけでなく、入社して短期間の私では新人を教育できるだけの余裕が心身共にないのです。これでは落ち着いた気持ちで働けないと私は思いました。結局、従業員への介護の資質や専門性を高める対応に消極的な事業所でしたので、中堅従業員の定着率はあまりよくないからだという真因があるのではないだろうかと私には思わずにはいられなかったのです。
以上のような背景から、私は介護職員としての日中勤務、遅番勤務、早番勤務、夜間勤務を一通り経験してできるようになれるように取り組んできました。そしてこれをベースにしてというか踏み台にして、他所のグループホームで介護職員として介護への資質や専門性をより高められる職場を探し求めました。昨今は、書類選考が第一関門となっている事業所が主になってきているほど就職難の中にあっても、どうにか面接に辿り着いた事業所がありました。けれども、その事業所の役職者の方によって、私がMtFであることを理由に採用するか否かで意見が分かれたため、私に1日仕事体験してもらい、職員の方々とMtFの私とが馴染めるのかどうかを試されることになりました。だが幸いにも、私を採用して下さることになりました。8月からの予定です。そのことがあってか、以前よりも少しばかりですが、私は介護をより好きになれたような気がしています。
ところで介護職は他職種に比して概ね低所得です。そのため前職はトラック運転職であったことも相まってか、雇用保険(いわゆる失業保険)を受給して介護系専門学校で職業訓練を受講していた当時よりも収入が低いのです。ですが、介護職として第一にその資質を高めることを考え、そして第二にその専門性を高めることを考えて推進していくためのスタート地点にようやく立てました。MtF女性としての私の職業人生は、まさにこれからではないのだろうかと痛感させられております。介護職の道で誇りを持ち、常に向上心を抱いて取り組んで行きたいです。
トラック運転職からMTFの女性として介護職へと、新しい人生を歩まれている晴子さん。雇用する側にもいろいろな戸惑いがあるでしょうが、そのやり取りの中で晴子さんの生き方が少しずつ理解され、また次の方へと必ず道が開かれていくことでしょう。困難を乗り越えて歩まれる晴子さんに心からエールを送ります!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆晴子から伝えたいこと(パート15)
幸いにも私は、大規模とは方針の異なる小規模の入所型(グループホーム)への就職が去る3月上旬に決まりました。また採用担当者の方から、私がMtFであることの理解を得られ、介護職未経験且つ介護系資格無でも採用されて嬉しかったです(笑)。なので、勤務当初に生じた遠距離通勤を解消すべく、仕事に慣れたら引っ越ししたいと思いながら毎日の仕事に取り組んでおりました。しかし毎日の日々を積み重ねていく間に段々と、引っ越ししてまで今の勤務先で続ける気には、どうしてもなれませんでした。
3か月の試用期間後に常勤希望で入社させていただいたのですが、その期間中に夜勤をマスターできずに失敗したのを理由に、常勤になれませんでした。それでも私は失敗にめげずに、夜勤をできるようになるまで真剣に取り組んできました。それなのに採用担当者の方から、私を直ぐに常勤にしようという対応は残念ながらなく、本当に当てにならない事業所だと思うしかなかったのです。
その一方で、入社して短期間の私に対して役職になるように圧力をかけられました。役職になれば常勤になれるとは限らないのが実態であるだけでなく、入社して短期間の私では新人を教育できるだけの余裕が心身共にないのです。これでは落ち着いた気持ちで働けないと私は思いました。結局、従業員への介護の資質や専門性を高める対応に消極的な事業所でしたので、中堅従業員の定着率はあまりよくないからだという真因があるのではないだろうかと私には思わずにはいられなかったのです。
以上のような背景から、私は介護職員としての日中勤務、遅番勤務、早番勤務、夜間勤務を一通り経験してできるようになれるように取り組んできました。そしてこれをベースにしてというか踏み台にして、他所のグループホームで介護職員として介護への資質や専門性をより高められる職場を探し求めました。昨今は、書類選考が第一関門となっている事業所が主になってきているほど就職難の中にあっても、どうにか面接に辿り着いた事業所がありました。けれども、その事業所の役職者の方によって、私がMtFであることを理由に採用するか否かで意見が分かれたため、私に1日仕事体験してもらい、職員の方々とMtFの私とが馴染めるのかどうかを試されることになりました。だが幸いにも、私を採用して下さることになりました。8月からの予定です。そのことがあってか、以前よりも少しばかりですが、私は介護をより好きになれたような気がしています。
ところで介護職は他職種に比して概ね低所得です。そのため前職はトラック運転職であったことも相まってか、雇用保険(いわゆる失業保険)を受給して介護系専門学校で職業訓練を受講していた当時よりも収入が低いのです。ですが、介護職として第一にその資質を高めることを考え、そして第二にその専門性を高めることを考えて推進していくためのスタート地点にようやく立てました。MtF女性としての私の職業人生は、まさにこれからではないのだろうかと痛感させられております。介護職の道で誇りを持ち、常に向上心を抱いて取り組んで行きたいです。