3月4日㊐ イーブルなごや 第1研修室にて行いました。
参加者 14名 うち初参加者 4名
(当事者の親6名・当事者7名・ほか1名)
二組の親子のかたが初参加でした。
一組は、トランスのお子さんとその母親、もう一組は、トランスの当事者のきょうだいのかたと母親でした。
各自自己紹介する中で、大阪市がもうすぐパートナーシップ制度を取り入れる方向だという情報や、トランスの方からは、手術をして今は性別と名前変更の申請をして認定を待っているという話、またその母親からは、子どもからカミングアウトされたときは「受け入れなくちゃ」と仮面をかぶった、2週間くらい悩んだという話、手術の時は「本当に取って大丈夫か」と思ったが、本人は「もともといらないものだから取ったほうがすっきりする」といった母と子の見解の相違もじかに聞くことができました。
子どもがトランスで胸の手術を済ませているほかの母親からは、数年前のカミングアウトのとき、「頭がどうかしている」などとひどいことを子どもに言った。そのときは自分の人生が止まったように感じた。この先子どもは幸せになれない、と思い込んだ。子どもからは「親のせいだ」と責められ、親子げんかになり子どもは家を出て行ったが、今は少しずつ関係修復ができつつあるという話がありました。
初参加のひと組の親子さんは、お子さんから半年前にカミングアウトされたという事でしたが、母親はミーティングの場で話そうと思っても涙で言葉が出てこなくて、「私もそうだった」という母親も。
ちょうど同じセクシュアリティの当事者や母親がいたので、性別に違和感を感じた時期、カミングアウトの話や病院選び、手術に至るまでの過程など、それぞれの立場で話をしていただくことができました。
言葉に対する意見も出され、ネガティブな感じでなく、「トランス・チャレンジャー」「リターナー」
「ダブルハピネス」「ジェンダー・クリエイティブ」という言葉で表現するのもいいという話も出ました。
ある当事者からは、「LGBTの人と一般の人とどちらが幸せか?」という話で、自分はお酒が好きなので飲めない人はかわいそう、と自分を基準に考えるとそう思うが、飲めない人が必ずしもそうかと言うとそうではない。要するに、自分のものさしを他人にあてないこと、という言葉に一同、「なるほど」。
ほかに、なぜタイが手術国なのか、と言う話、自分が性別違和を感じてかかった病院の先生から性別を変えた時のメリット・デメリットを書き出しなさいと言われ書いたが、メリットはひとつも書けなかったという話、同性愛の当事者からは、職場で年配の人から結婚や恋愛のことなどを聞かれたときには臨機応変に答えているが、すぐ噂が広がるので気を付けているとのことで、やはり当事者ならではの苦労があると感じました。
(最後に初参加者のアンケートから抜粋)
皆様からとても貴重な情報や経験談が聞けて、何故か自然と泣いてしまいました。
あたたかい雰囲気の中で、こころが軽くなりました。まだまだ心の整理がつかず分からない事だらけですが、今後ともよろしくお願いします。
「個性」が認め合える社会になりますように・・・
以上です。 (榊原)