LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

1月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2024年01月19日 | Weblog

2024年1月15日(月)名古屋ミーティング シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー当事者 3名

Xジェンダー当事者 1名

同性愛当事者 1名

性別が定まっていない当事者 1名

当事者の親 6名

アライ 2名

産婦人科医 1名       計 15名

 

今回のミーティングは、自己紹介の後、近況報告をしました。

 

・トランス女性の子ども。成人式に参加はしなかったが、夜に友達の集まりに参加し、楽しそうな様子を見て、本当に嬉しく思った。

・高校のときから不登校になり、通信制の高校へ転入。自認の性の治療が始まり、アルバイトをしながら、自分の将来に希望を持てるようになった。親として見守るだけだったが、この報告ができてよかった。

・小学生で、自認の性はまだわからない。スクールカウンセラーと一緒に参加。当事者に会ったりして、孤独にならないようにしていきたい。

・中学生、トランス女性。学校で教員研修も実施しているが、学校の中では男女分けがあり、学校に行きづらい。

・社会人で今回は職場の方と参加。職場に多様性を広く取り入れ、誰もが働きやすい職場の構築のために学びに来た。当事者の生きづらさを目の当たりにした。企業も変わっていかなければならないと感じた。

 

次回2月5日(月)


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12月亀山(三重県)ミーティング報告

2023年12月19日 | Weblog

2023年12月17日(土)亀山ミーティング ひのめ

 

トランスジェンダーの子を持つ親 1名

支援団体メンバー 1名

              計 2名

 

最近の活動を報告し合い、今後の協力についてお互いのできることをすり合わせた。


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第3回「カラフルサプリなにわ(大阪)」ワークショップの報告(2023年12月2日)

2023年12月11日 | Weblog

 12月の「カラフルサプリなにわ」は、初めての試みとして、リサイクル靴下を活用した「ジェンダーレスぬいぐるみ」を作ってみようと言うテーマで、ミズエシカリンクジャパン様との共催で実施しました。

 ミズエシカリンクジャパンは、靴下メーカーやバッグ等の製造販売会社等のファッション関連会社等、関西の地元企業が協賛する女性(トランス女性含む)の方々による社会貢献活動チームです。環境保全や社会貢献を意味する【エシカル】と笑顔あふれる社会にしたいと願う思いを繋ぎ【リンク】合わせてチーム名を【エシカリンク】と名付けられました。

 今回は、靴下工場で検品結果、不良品として出荷できずに廃棄されてしまう生地を使ってぬいぐるみを作りました。不良品と言っても、素人の目ではそのまま履けそうな品質の良い靴下ばかりで驚きながら、ミズエシカリンクジャパンのメンバーの方々のていねいなご指導でぬいぐるみを作っていきました。
 作ったぬいぐるみは、クリスマスプレゼントとして神戸市内の乳児院へ贈られます。今年は、合計30体のぬいぐるみを作るとの事です。このぬいぐるみはジェンダーレス。名前は乳児院の小さな子供たちで自由に付ける事ができますし、着せ替えも自由です。
     
 ぬいぐるみの製作は、靴下のくるぶしの部分やかかとの部分等を無駄なく転用して、脚や胴体、腕などのパーツを切り出して行き、中に綿を詰めて行く作業でした。ほぼ形になるまでに4時間位掛かりますが、参加者のみなさんとワイワイと雑談しながら作って行くとアッと言う間に時間が過ぎて行きました。
 おサルさんの形をしたぬいぐるみのモコモコした靴下の優しい肌触りが気持ち良く、小さな子どもたちにとっても良いプレゼントとなると思います。
 参加者のみなさまからも「世界に1つだけの温もりのこもったぬいぐるみを作る事ができて良かった。」「最初は難しそうに思えたが、だんだんと形になって行くプロセスが楽しかった」等のご感想もいただきました。
 所々未完成の部分もありますが、引き続きエシカリンクジャパンのみなさまに仕上げて頂いた上で神戸市内の乳児院へクリスマスプレゼントされる予定です。

 新年以降も、試行錯誤しながら新しい企画を考えて行きたいと思います。
なお、新年は1月13日(土)18時より新年の抱負をテーマにミーティングを行う予定です。

<申込み要領>
1.対象者:社会人(成人)・大学生のLGBTQ支援者の方、ご家族、友人の方、LGBTQ当事者の方。
2.日時:2024年1月13日(土) 18:00~20:30
3.場所:大阪市北区民センター・第4会議室 
    JR大阪環状線・天満駅または大阪メトロ堺筋線・扇町駅から徒歩3分(キッズプラザ大阪(カンテレ)隣り)
4.参加費:500円
5.注意事項:飲み物につきましては、各自で持参願います。水分補給用のドリンクのみ会議室への持ち込みOKです。
6.申し込み先:LGBTの家族と友人をつなぐ会・大阪
        携帯電話 090-6055-2424
        E-mail  family2006@goo.jp

今後ともよろしくお願いします。


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12月東京ミーティングの報告

2023年12月10日 | Weblog

 今年最後の交流会。参加12名中親御さんは7名。当事者の世代は中学生から30代、親御さんの世代も幅広く、教育問題から就職問題、ジェンダークリニックの選び方までテーマも拡がりました。Allyの参加もあり、一歩引いた視点からの意見に親御さんの既存の価値観も揺さぶられたようでした。

 LGBTQ+の報道も増え認知度も高まり、ニュースとして聞く分には受け入れられるけれども、我が子が⁉となると感情がついていかないという親御さんは多いです。ニュースは他人事、現実は自分事の差ですね。自分事になって初めて真剣にSexual minorityについて考える。ここで理解しようとするか、思考停止に陥るか、境目に立ちます。LGBTQ+とは何か理解しなければ、我が子の気持ちも語る言葉も判りえません。親の既成概念では理解できない事柄です。

 カミングアウトを受けてその場で立ち止まってしまう親が多いですが、「他の親はどう思うんだろう」、とつなぐ会に足を運ぶ親は、交流会の2時間で表情が一変します。仲間を見つけ、我が子には聞けなかった当事者の思いを聴き、先輩の親からジェンダークリニックや社会状況の変容について教えられ、Sexualityの問題を抱える子供の将来が決して暗闇ではないと知ることで不安が軽減するのでしょう。ここからSexuality理解を進め、子どもに寄り添ってサポートしていけば、子どもも安心して自分の道を切り開いていくと思います。

 

 就活世代の子どもを持つ親の心配は就職に尽きます。就活の性別欄で足止めを食らい、面接でジェンダーロールの洗礼を受け、就職できたとしても内部の人間関係に悩まされ、アウティング不安に苛まれる。当事者のストレスは半端じゃありません。日本社会は9割が中小企業、LGBT+理解と取り組みの評価指標を顕すPRIDE指標を得ているのはほぼ大企業です。この流れが大企業からすそ野を広げていくのに何年かかるでしょうか。数年もかかっていたら日本は世界から完全に後れを取ってしまいます。

 ほとんどの親が中小企業で働いており旧態依然とした職場環境しか知りません。Sexual minorityの居心地の悪さを想像できるので心配するのです。そんな家族の思いを受け止めて、社内の支援や環境づくりに一層励みたいと仰ったAllyの方の言葉が心強かったです。就活生や働く社員だけでなく、彼らの背後にいる家族も安心できるように、企業側もPRIDE指標の中身をどんどん社会に発信してほしいものです。 Allyにはそのような役割が期待されていると思った交流会でした。                            M

 

 


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12月名古屋ミーティング(いなべ市)報告

2023年12月08日 | Weblog

2023年12月4日(月)名古屋ミーティング シビックコア棟会議室

 

トランスジェンダー当事者 3名

Xジェンダー当事者 1名

性別が定まっていない当事者 1名

当事者の親 5名

産婦人科医 1名       計 11名

 

今回のミーティングは、自己紹介の後、当事者グループと親&アライグループに分かれて様々な話題について話し合うことができました。

 

【親&アライグループ】

・小さいころから、親子でいつも話していたので、子どものことを信頼していた。「この相談会に連れてってほしい」と言われた時に、信頼していたので、子どもだけで行って思いっきり話してきたらいいと思っていたが、親の交流もあったので、参加した。「子どもが親不孝している」と考えていると思うと涙が出る。親は子どもを授かったこと、今までかかわりの中でたくさんの幸せをもらった。自分の人生を歩いてほしい。

 

・子どもの気持ちを受け止めたいが、理解しがたいところもある、今のままでいてほしい。母と息子の関係には説明できないつながりがあると思う。

 

・自立してほしい。

 

【当事者チーム】

〈学校生活・学校での人間関係について〉

・高校で、体育とか、保健の授業とかは男女で分けられる。「体育は出なきゃいけない回数だけ出て。」と言われるけど出ていない。学校の方が気づいてくれて、「男の子の方に行っていい。」と言われたけど。友だちがいるわけでもないし、能力が高いわけでもないから男子の方にも行けない。

 

・体育は、苦手チームと得意チームで分けられることもあったけど、バスケとかは男女で分けられた。音楽は、そもそも席が男女で分けられる。英語も、友だちを紹介する活動で、「He」と呼ばれるのが嫌。昔は技術と家庭で男女分かれてたと聞いて最悪だと思った。

 

・中学校までの人間関係は、卒業したらきっぱり切るつもり。別の自分として生きていく。

(→当事者がそのようにしないといけない現実を、私たち大人や学校はどうとらえるのか。まわりの人間がこの現実を受け止めて、その子たちがそうしなくてもいい社会を作っていかなければならない。)

 

・体育祭で、競技によって女子何人、男子何人というのが決められている。学校に言って、男女混合で競技するようにしてもらったら、「女の子がけがする」など、保護者からクレームがあったらしい。

 

・私服登校の中学校だった。制服でもよかった。みんな割と普通の格好で来ていた。

 

〈性表現や自覚について〉

・手術をして、戸籍も女性に変わったけど、男っぽいところもある。自分が気にしてるけど、人はあまり見てないということに気づいた。当時、女性の格好で病院以外にご飯食べたりとかしたけど意外と大丈夫だった。父親は、元々の性別が男だと分かってバレた時にいじめられてほしくないという考えを持っている。

 

・人のことを気にして、「いい子」を演じなくてもいいと思う。したい格好をしたらいい。

 

・小学校4年生の時に、テレビでLGBTのことをやっていて、「あ、これだ」と思った。

 

・自分の場合は性別で型にはめられるのが嫌で。自分が男性であるという抵抗感を感じてて、かといって女性になりたいかと言うとそうじゃない。まわりに女の子が多くて、そっちの方が生活上合っているのかなと思った。性別がどこにあてはまるのかというと、「勝手にみんなで判断してください」って感じ。どうでもいいかなと思う。性別に「男」「女」「エイリアン」とあったら、「エイリアン」を選ぶと思う。深く考えていない。悩んでいた時はすごく悩んでいた。苦しかったのをどうやって抜け出したかと言うと、やりたい目的、こういう格好したいとか、そこを全部やりたいことやっちゃうと、納得がいってこうなる。ここが一番生きやすい、なりたいラインだなと思って。好きなファッションとかあっても、それが着たいとなって、毎日着るとする。でもそうすると、もういいやとなる、みないな感じ。一回やりきって、そのあとは、過ごしやすいし自分のままでいる。

 

・自分は手術が今の目的。成人が18歳に成人が下がったのはありがたい。中学校のこと考えると、あと1年もあるんだなと思う。

 

・性別は定まってないけど、体の違和感はある。声が嫌。お風呂入る時に、自分の身体が華奢なのも嫌。

 

〈生理・治療について〉

(医師より)・生理は子どもを産むための準備だけど、中高生、毎月準備はいらない。今はいいということで、子宮内膜が分厚くならないようなホルモン剤を服用することはある。中学生なども使っている。「成長に悪いんじゃないの?」と言われることもあるけど、ホルモン剤使うことによって、成長ホルモンが止まるなどそういうことはない。月経困難症かどうかというのは、1クールに2.3回以上も鎮痛剤を使うとか。生理は、ご飯食べて便が出るというのと同じレベルの生理的なこと。生理的なことに対して痛み止めを使う、痛み止め1クールに2回以上飲んでるとか、1か月で1箱12錠全部なくなるとか。生理の時にずっと保健室で1日寝てる子とかには、月経コントロールの話を親にしてあげた方がいい。

 

(医師より)・病院にかかりたいと言う子がいるけど、「なんのために受けるのか」が大事。将来的に例えば胸が出てきて嫌とか。それなら二次性徴抑制ホルモンもある。体はどうでもいいと思うのであれば診断はいらない。基本は、18歳以上だけど、2年以上病院で診てもらっていて自認が強いなど、違和感が体に対して強かったら使える。自分が生まれた戸籍の性別ではちょっと生きにくいとかであれば。

 

(医師より)・ホルモン療法では、外見が少しずつ変わってくる。ホルモン剤で納得する人もいる。次の段階で診断。診断しながらホルモン療法をして、自分は下がついてるのがしんどいとか生活のQOLが十分でないとかとなれば、判定会議が開かれて手術しないとしんどいなとなれば診断。岡大はしっかりしている。精神科、婦人科、泌尿器科、ソーシャルワーカー様々な立場の人がチームを組んで話し合われる。ただ、ホルモン治療した時、外見が変わったときに、まわりから、「どんどんこの人変わって、精神的におかしいんじゃないかとか思われてしまうことがある。そうじゃなくて、家族、学校、職場、まわりのみんなで変わっていくことが大事。男女変わるということは、別人格になるぐらい、それぐらいの大きな変化がある。1人だけで変わってはいけない。

 

〈カミングアウトについて〉

・カミングアウトの反対はクローゼット。クローゼットっていうのはタンスの中に入っている状態。なんで入っているかと言うと、日本は男島と女島しかない、その中で住みにくいからクローゼットにいる。日本でも多様性が保証されているところやったらカミングアウトしたらいい。外に出たら、「なんですかその格好」など揶揄されたり、ねちねち言われる、そこにカミングアウトする必要がありますかということ。親に言いたいと思ったら事前に試験をすることが大事。同性婚訴訟のことが新聞とかに載っているけど、「同性婚を認めないのは違憲とかって言うけどどう思う?」とか聞いてみる。「なんやそれ、意味分からん」「気持ち悪い」と言う親ならカミングアウトはやめといた方がいい。手術要件のこととかも、「そういうのどう思う?」とか聞いてみるといい。その状況によっては、まだまだクローゼットの方が安心な場合もある。

 

次回1月15日(月)


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11月鳥羽ミーティング報告

2023年11月20日 | Weblog

2023年11月19日(日)鳥羽市民体育館 中会議室

 

トランスジェンダーの子を持つ親 1名

バイセクシュアル当事者 1名

           計 2名

 

2名で悩んでいること等を交流しました。

 

・思春期のことから、「何か違うのかな」と感じてたが、まわりが結婚とか、子どもができたなどで、意識するようになり、最近怖さを感じて、精神科と泌尿器科を受診した。たくさんの相談窓口に相談し、つなぐ会の電話から、鳥羽での対面相談を知り、その結果をジェンダーの医師と話したかった。

→日本以外では、多様な性は、当たり前。視野を広げてほしい。

 

・いなべ市の対面相談にもぜひ行ってみたい。

 

次回1月21日(日)


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第2回「カラフルサプリなにわ(大阪ミーティング)」報告

2023年11月15日 | Weblog

2023年11月11日(土)18時より、大阪市北区の大阪市北区民センターにて第2回「カラフルサプリなにわ(大阪ミーティング)」を開催しました。

今回は、学校教職員や対人援助職などのアライの方々および当事者の方々の計7名の参加でした。

第2回目は、「インターネットの付き合い方」についての学習会を行い、前半は様々なSNSの利用状況や目的、インターネットでの人権侵害の件数やその内容等、国や大阪府等が公表している統計データに基づいて概要を説明し、LGBTQ当事者の直面している問題についてパワーポイントにて説明しました。

40分程度の学習会の後にグループディスカッションを行い、日常生活の中でインターネットやSNSをどの様に使用されているか?使ってみて良かった事や問題点などについて参加者のみなさまより、活発で内容の濃いディスカッションとなりました。

特に今回は、教職員の方や教育機関でSNSによる相談業務をされている方、自治体での人権相談業務に関わるもいらっしゃったので、現場の生の声を伺う事が出来ました。特にSNSでのいじめやトラブルは、小・中・高校生が多く、その相談件数が非常に多い事、逆に社会人になるとSNSによるいじめやトラブルは少なく、人権相談業務自体もSNSよりは電話やメールが多う傾向である事が浮かび上がりました。
つなぐ会でのメールや電話でのお問い合わせも主に大人からの相談が多いので、そのままの傾向が反映されている事を再認識しました。

また、日常生活でSNSを使った日記やブログなどを投稿されている方より、旅行などでの写真を投稿する時には人が写り込まない様にしたり、撮った写真にモザイクやぼかしを入れて人が判別できなくなる様に編集してからUPしているとのご意見や、小学生のお子さんの居るお母さまより、コロナ前には撮影が自由であった学校行事のカメラや動画の撮影が禁止となり、プロのカメラマンにより撮影したDVDを希望者に配布すると言う形に変わったとの話もあり、個人情報保護についての主旨は理解できるものの息苦しさを感じる世の中になった事をより身近に感じました。

Youtube等の動画コンテンツについても、ライブ等の音楽コンテンツや、医療やメンタルヘルスに関するコンテンツ等で気持ちをリラックスしたり勉強になるとても有用なものが多い一方で、検索履歴等からおすすめのコンテンツが似たようなものになる傾向になってしまい、同じテーマを取り扱ったものであっても、果たしてどれが正しくてどれが間違えているのか?情報の取捨選択が非常に難しくなっているとのご意見もありました。

教育現場でもネットリテラシー(道徳的なものを含めたネットの活用)についても教えてはいるが、生徒たち自身も「頭では解っているけど、心ではついていけない」状況であり、SNSでのいじめの抑止にはつながっていない事があり、ネット社会の今だからこそ、家族で気軽に話し合う機会を増やして、いじめを防止したり、オンラインゲームの利用もほどほどにする等の意見もあり、これらはLGBTQ当事者を含む子どもたちすべての問題である事を共有できました。

新聞を読んだり、テレビを見たりする時間が減った代わりにネットを利用する時間がまずます増えている状況において、利用者としての日頃の心がけがいじめやトラブルの防止に繋がる事を改めて再確認した第2回のミーティングとなりました。
これからも、様々なテーマの学習会を企画して、アライの人々、そして社会人のLGBTQ当事者の人々が、次世代を担う子どもたちに何が出来るか?についてお互いに学び合って行きたいと思います。


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11月名古屋資生堂メイクアップセミナー

2023年11月08日 | Weblog

2023年11月6日(月) いなべ市役所シビックコア棟2階

『資生堂メイクアップセミナー』報告

トランスジェンダー当事者5名

Xジェンダー当事者1名

同性愛当事者1名

当事者家族3名

障がい者メイク研究者2名

資生堂さま4名
 
初めての試みで、メイク説明の時は皆さん緊張していましたが、
終了時は皆さん笑顔で写真を撮ったりして、安心して、ほかの参加者さんと交流もあり、開催してよかったと思いました。
 来年度も開催したいと思いました。


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第136回神戸ミーティングの報告(10月29日)

2023年11月04日 | Weblog

今回は、久々にゲストをお迎えしての講演会と言う形式で実施しました。
参加人数は23名。最近の神戸ミーティングとしては大規模なものとなりました。
神戸市内の特別支援学校で教員をされているトランス男性(FTM)のM先生をお招きして、ご自身の経歴の事、教員としてのお仕事や職場での人間関係、家族の事、LGBTQの最近の事情の事など多岐に渡るお話を伺いました。
先生は、生まれた時の性別は女の子として割当てられましたが、自らの性別に違和感や疑問を抱えていたものの、まだ日本ではLGBTQと言う言葉もない時代を過ごされ、学校の教員としてのキャリアを重ねて行きました。
配属となった、神戸市内の聴覚障がい者の特別支援学校の先生として、聴覚に障がいがある生徒さん達と共に様々な学校行事も共にされました。

学校行事を終えた時の生徒のみなさんの笑顔を見て、先生が生徒さんたちに「自分らしくて良いんだよ。」と言葉を掛けた時、教員の立場でありながら「自分に嘘をついている自分」を再認識し嫌悪感を感じたそうです。
これを機に性別を男性へ移行される事、周囲にカミングアウトする事を決意。家族の理解や校長先生はじめ学校の職員の方々への理解を得て、学校の生徒さん達にも公表して行きました。

生徒さんたちも「M先生はM先生に変わりはないです。」との返事をいただいたり、性別を移行した当時は、まったく理解できなかった年配の先生の退職後にいただいたお便りの中で「当時は、M先生の事を理解するできなかったが、そんな自分が今では恥ずかしい。」と書かれていたそうです。

講演会の後に、2つのグループに分けて、参加されたみなさんの感想やM先生への質疑応答等、時間ギリギリまで活発に行われました。講演会後にいただいた参加者のみなさまからのご感想6件を紹介します。

***参加者のみなさまからいただいたご感想(6件)***
①親の立場として、やはり子どもが、どれだけ悩んでいても、100%わかってあげられる訳では無いので、それは、M先生の親御さんも同じ思いだったと思います。講演の中で、親への感謝を述べられた、先生の言葉は、親御さんにとっていかばかりだっただろうと思うと、聞いてるこちらまで、胸がじ〜んと感じました。(Yさん)

②M先生のお話、本当に力をいただきました。
先生が集めた20年以上前から集めてきた新聞記事の何十冊ものスクラップノートを持ってこられて講演され、多くのトランスジェンダーがいることをあらためて教えていただいて、我が子たちになんの非もないこと、自分の人生を自分として生きていいんだ、当たり前の権利なんだと普通に思えるようになりました。(Fさん)

④M先生は、これまでの辛かった過去の事はあえてそんなに語られず、カミングアウトをした時の周りの良い反応、良い関係がその後も続いている事、また、カテゴリーの概念にとらわれるんじやなく、「その人はその人自身」「自分は自分自身」だ、など聴いた人が当事者であってもそうでなくても前向きに捉えられるお話で、親の立場として聴いてもとても気持ちが明るくなりました。
我が子が普段話している事と同じ事を話されているのも印象的でした。(Aさん)

⑤「特権を得たいのではなく、ただマイナスをゼロにもどすだけ」、「理解や誰かの許可でなく、ただ当たり前にそのままでいい。」M先生がおっしゃられて、自分も改めてそう感じました。(Gさん)

⑥時間の都合で少し遅れて入室しましたが、M先生の話を聞いて、これまでの人生経験を語っていただけた事に感謝しかありません。そして、私自身もLGBTQに対する無知な人生を送ってきた事に反省するばかりでした。
また、一番ビックリしたことは、参加者の人数です。こんなにも身近に感心をもって下さってる方がいる事それだけで涙が出そうになりました。
M先生のこれまでの人生をお聴きして感じたのは見守っていく事、親子関係から子供に直接できる事は、これからも限られると思いますし、だからこそ必要な時に頼ってもらえる親でありたいと思いました。
また大事なのは差別を受けない共生社会がいつか来る日のために啓発を行っていく事が親としてできる事なのではと改めて感じました。(Nさん)

最近は少しずつLGBTQに関する認知や理解が進みつつあるものの、当事者を取り巻く環境はまだまだ厳しいものがあります。
しかし、M先生のお話を伺っていると、周囲への理解を得るには時間は掛かるものの「見ている人は必ず見ている。」と言う事を再認識し、当事者も家族も決して一人ではなく、身近な所で頑張っている人がいると言う事を改めて確認した講演会でした。


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10月東京ミーティング「Sexualityは揺れる」報告

2023年10月31日 | Weblog

 10月15日(日)、今回は都内西部に移り、講演形式の交流会となり、「Sexualityは揺らぐ」をテーマに、当事者の会員さんと親御さんにライフヒストリーをお話しいただきました。

 Sさんは、子どもの頃より、無論無意識なのですが、割り当てられた性別に即する言動をしない子どもだったらしく、周囲の人々から訝しげに見られていたようです。ご本人も自身を「中性なのかな?」と思っていたとのこと。女の子だとは思わないまでも、周りの男の子の振る舞いが荒々しく乱暴なのが嫌だったそうです。けれども枠に嵌っていないと安心できないところもあり、なんとなく周りに合わせながら過ごしていたのでいじめられることはなかった。先生からはもっと男らしくしろと言われたりして、居心地悪いまま高校を卒業。その後、縁があって渡米したところ、アメリカではセクシュアルマイノリティが日本ほどクローズではなく、自由に自分のままで暮らすことができるので楽だった。自身の生き方を探求することに熱心な年頃でもあり、ボランティアに勤しんでいたそうです。当地ではゲイコミュニティに入ってみたりもしたが、何か違う感じで、男性と付き合うと優しくしてもらいたい自分はもしかしたら女の子なのかも?と思ったり。その後十数年セクシュアリティが定まらないまま今に至るそうです。

 この話の後、FTMからXジェンダーにセクシュアリティが揺れ動いた子どもを持つ親御さんの話がありました。社会人男性として10年近く過ごした後のカミングアウトで、そんなことがありうるのか?と驚いたが、ジェンダーの専門家に尋ねると、社会体験を重ねるうち、様々な人との出会いを通してセクシュアリティが揺れたり変わったりする人もいるそうで、欧米では「gender fluid」の呼称で知られているとのこと。十年近い男性化の後の変貌は親でもたじろぐほどだったが、理解のない他人からの視線は容赦ないだろうと思い至り、以降LGBTQ+支援に本腰を入れるようになった。

 質疑応答では、周囲の人への思いを尋ねられ、Sさんは、セクシュアリティがどうであれ、相手をあるがまま受け止めてほしい、と。親御さんも、社会には男と女しかいないのではなく、セクシュアリティは千差万別であるし、揺れ動く人もいることを念頭に置いて、固定観念で人の性別を決めつけないでほしい、と言われました。

 男女二元論が当たり前だと思われている世の中で、セクシュアリティが揺れる人の話を聴くことは稀です。けれども、若者の間でXジェンダーやQ(クィア)、ノンバイナリーを名乗る人は確実に増えてきています。参加者の感想にも、「初めて聞く話だった」「実際に体験されてきた方の話を肉声で聴けて貴重な時間」「親が子どもの変容にショックを受けながらも、あらためて子どもを受け入れる心情に至った経緯を聴けてよかった」等々。実際の体験談は、聴く人の心に響きます。

 性の多様性とは、バラエティーに富んだ彩であると言えるのではないでしょうか。セクシュアリティが男女二色ではなく人の数だけあるということを、これからもさらに伝えていきたいと思いました。                                M

                         


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