先月が『世界の果てのビートルズ』でスウェーデンの片田舎の話、今回は『彼方なる歌に耳を澄ませよ』でカナダの移民一族を巡る話という読書会。その間に読んだ『博物館の裏庭で』もイギリスの庶民の何世代にも渡る話だったので、このところ民族(一族)と個人を題材にした作品に縁があるようです。
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』は、6代前にアイルランドからカナダに渡ってきたという主人公が語り手で話が進むのですが、現代の主人公自身の生活や心情にはさほど深入りせず、100年以上前に生きた人たちのことや祖父たちについてはまるで昨日のことのように語られています。作者にとっても力を入れたい箇所だったのでしょう。
この作品、実に13年の歳月をかけて書かれたもので(作家が生業じゃなかったからこそ)、熟成された味わいがあります。
おじいさん、おじいちゃん、おばあちゃんのキャラが心に残りました。
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』は、6代前にアイルランドからカナダに渡ってきたという主人公が語り手で話が進むのですが、現代の主人公自身の生活や心情にはさほど深入りせず、100年以上前に生きた人たちのことや祖父たちについてはまるで昨日のことのように語られています。作者にとっても力を入れたい箇所だったのでしょう。
この作品、実に13年の歳月をかけて書かれたもので(作家が生業じゃなかったからこそ)、熟成された味わいがあります。
おじいさん、おじいちゃん、おばあちゃんのキャラが心に残りました。
彼方なる歌に耳を澄ませよ (新潮クレスト・ブックス)アリステア・マクラウド新潮社このアイテムの詳細を見る |