裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか (ゼノンコミックス) | |
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徳間書店 |
昨日の日記の後にこの漫画の紹介どうよ。
ジュンク堂でジャケ買い。
北尾トロさんの法廷レポートを漫画化している(ドラマにもなっている)漫画家の実録、弟の裁判を追ったドキュメント漫画。
女子高生100人を使って売春の元締めをしていた普通のサラリーマンの弟。女手ひとつで育てた母から見れば三兄弟のうちただ一人大学を出て結婚した「ちゃんとした子」の弟。兄たちから見れば何を考えているか分からないところもあり、本当の反省を促すために実刑を望む。。。
参観日で着ていたスーツを裁判に着ていくお母さん。それを傍聴席で見守る兄二人。
当事者としての物語の迫力。お母さんを思うと胸が詰まり、罪を自分の問題と捉えていない弟に憤慨してしまいます。
漫画家として、自身の身内の犯した罪を白日の下にさらすには客観的な視線も必要でよくぞここまで書かれたと思います。
この手の罪は捕まったことが運が悪いとか、自分が悪いとは思わないから本当に罪を悔いるのは難しい。
だから、この作品を弟のために書かれたのでしょう。
人は生まれ変わることはできる。
でもそれには、とてもたくさん必要なものがあるのです。