天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」

2015-01-25 21:00:13 | 映画
KANO 1931海の向こうの甲子園

昨年、台湾で大ヒットした映画です。
戦前、台湾の嘉義農林学校を甲子園出場へ導いた日本人の監督と生徒たちの物語。
野球は日本人のものだった当時、このチームは台湾人、原住民、日本人の混合チームでした。
映画はほとんど日本語で、この映画がこのまま台湾でヒットしたことが奇跡のようです。実際に日本統治を美化しているという声もあるようですが、統治を美化ではなく、“近藤先生”が差別などなくひとりの人間として3つの民族のチームを率いる様を描いていると思います。
この映画、「野球経験者」が第一の条件だったため、嘉義農林チームの台湾キャストはほぼ“素人”!!※野球の他に原住民初のゴルフ選手も。
youtubeにアップされているメイキングを見ると事前の合宿はほぼ“野球”!!

でもね、この配役以外にないんじゃないかと映画を観終わった後思っています。
セリフは彼らにとって母語ではない日本語や台湾語(しかも、古い台湾語らしい)なのでセリフのまずさってのは分かりにくいし、感情表現はホンモノ。負けて悔しい、野球ができた喜び、闘志…そのどれもに心を揺さぶられました。

近藤先生役の永瀬正敏さんが試写舞台挨拶で台湾キャストの手紙に感極まって…というニュースを読みましたが、この映画を見るとその気持ちが分かるような気がします。
という私は、最初から最後まで折々泣き続け、劇場を出る頃にはすっかりまぶたが腫れ上がっていました。

実話を元にしたこの話。最後にメンバーのその後が文字として浮かび上がります。その中の日本人2名は…甲子園にでたであろう数年後に戦死されたそうです(日本人として出征した台湾の方も多いので日本人だけが戦死したという意味で書いている訳ではありません、念のため)。
また嘉義農林が甲子園に出た前年には大きな抗日暴動も起こっており(この映画のプロデューサーがその映画を撮っています)日本統治が台湾にもたらされた負の歴史は小さいものではありません。
それでも、個人対個人が真剣に向き合うときに真の交流がなされるのだと思います。

さて、甲子園に出場した彼らは初出場ながら決勝まで勝ち進みます。その甲子園の試合を見ようと詰めかけたのが実に5万5千人という観客だったそうです。遠く台湾からきた民族混合チームを応援した人たちが沢山いたのです。

最初は若い男の子らの顔の区別がつかなかったのですが、どんどん引き込まれしまいにパンフレットを買ってなめるように読んでおります。
現役の大学野球のメンバーは大学に戻って野球をしているそうですが、アイドル級の人気で試合に人が押しかけているそうです。さもありなん。
調べていると有馬温泉のPRで招集されていたり(動画がyoutubeにありましたよ)。ああ、すっかりはまってしまいました!!

【KANO 電影主題曲】/ 勇者的浪漫 (官方全曲MV) -中孝介、Rake、范逸臣、舒米恩、羅美玲演唱

台湾でも人気の高い中孝介も参加しているテーマソング。最後に原住民の歌声がサンプリングされています。
コメント (2)
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