文楽普及のために在阪テレビ局が合同で企画した〈うめだ文楽〉、今年で二年目です。
各回、トークショウがあってゲストと文楽絡みよトークがあるのですが、今回のゲストは漫才師矢野・兵動の兵藤さん。なんと文楽未見ながらも番組の企画で太夫入門なんかされてる方。ちょうど最近、その様子も放送されていて、非常に筋がいい。
まだ文楽を聞きに(見に)行ったことがない目線の質問、またすこし触れたその感動とか面白かったです。
テレビでは、三味線さんと「裏門の段」もされてましたが、今日はおつるのセリフとか侍の笑い、それに義太夫ではなくて兵藤さんのアドリブの喋りに吉田幸助さんが人形で当て振りに拍手喝采でした。
トークの後は、
「傾城阿波の鳴門~十郎兵衛住家の段~」
以前見たときは母親おゆみが子どもおつるを追いかけるところまででしたが、今回はその先まで小住さんの語りと寛太郎さんの三味線に泣かされました。←ほんと
幸助さんは珍しく女形で、心理描写を動きでみせるという最近の私の課題について考えさせられました。←ほんと
最後のカーテンコールには幸助さんがご挨拶。若手の床が長丁場を語る機会はなかなかないなか、がんばっていたこと、人形使いも若手がかためていたこと、また来年にも続けられるように、ということで一日目終演でした。
うめだ文楽は、27日まで一日二公演あります。