笑福亭仁鶴一周忌追善落語会@NGK
無料招待公演。通常興行のあと19:30開演と遅い時間からはじまり、大崎社長×仁智さん対談、一門挨拶、落語三席、お弟子さんによる思い出話、最後はおばちゃんのブルースを一門全員で。
懐かしいお写真や若い頃と晩年の「初天神」の比較、たかこ姫との映像など盛り沢山。
無料ってだけでありがたいのに、志と書かれた手ぬぐいまで。お盆興行で3公演ある期間。
それでも御命日にとNGKでの興行だったのは、やはり吉本興業としての仁鶴さんへの功労を称えたものだったと思う。わたしは落語ファンになる前、10代はじめのころから吉本ファンであり、深夜ラジオファンだった。マンスリーよしもとを買い、所属タレント名鑑も持っていた。また深夜ラジオは最終的に立派なズズグロいサイキックリスナーとなった。時はバブルからバブル崩壊のころである。そんな時代でも何回も仁鶴さんスター伝説を番組で聞いたものであるロールスロイスを乗り回す話、現金で支払われるギャラの話、それを話す当時若手から中堅のタレントさんたちにとってもそのような売れ方は、もう夢の世界だったのだろう。わたしが物心ついたときにはすでに落ち着いた”おっちゃん”タレントだったのであの仁鶴さんが全国区の押しも押されぬスターだった。
そして、落語を聞くようになりまたその伝説をトレースして知り、勢いのある30代のころの落語に出会い今日に至る。
昨夜はそんな一端を実際に映像や写真、お弟子さんの言葉を交えてNGKで聞けてよかった。