南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
活き活きとした顔が溢れる元気なまちをつくろう

救命病棟24時 シーズン4 他

2009年08月25日 | Weblog
救命病棟24時 第4シリーズ

大地震後の救急救命を描いた2004年の第3シリーズに続く4シリーズ目、火曜21時放映中。
ほぼ5年に1度の間隔で制作されるフジテレビのドラマである。
今回はいつもの江口洋介、第1シリーズの松島菜々子主演。

毎シリーズ、シリアスな内容。
ドラマなので誇張・強調はあるが、充分に現在の医療が抱える課題や問題の勉強にもなる。
特に前シリーズから大きなテーマに基づいて制作されているようだ。
今回のテーマは今日の救急救命の置かれている課題、医師の不足、訴訟など重い内容がテーマか。

テレビ・ドラマはほとんど見ないが、NHKの大河とフジの「Dr.コトー」「救命病棟24時」は大ファン。
現在は第1シリーズのDVDは販売されていないようなので、レンタル店にはないが、第2、第3、スペシャル2話は
どこのレンタル店にも置いてあるようです。
特に第2シリーズがお薦めです。

「禅」

監督・脚本 高橋併明 

禅宗の開祖、道元の物語。
最初のシーン、母との問答の「生の中にこそ浄土が存在する」というところから道元の悟りへの旅は始まります。
映画に描かれるいくつかのエピソードはいずれも象徴的ですが、全く不要な部分はありません。
自らの浄土は、自らの中にあり、それは全てをありのままに受け入れることから始まる。
苦しみにあえぐ者を受け入れ、苦しみを共有しながら支えようとする道元禅師の生き方に感動する。
ただひたすら静かに座ることによって、自らを知り、世のはかなさを知る、そういうことなのだろうか。

仏教用語が多く出てきてよく理解できない部分もありますが、見終わった後に自分の精神状態が
とても落ち着いて、悟ったような気分にさせてくれます。
ラスト・シーンがとても良い作品です。

クライマーズハイ

監督・脚本 原田眞人 

1985年8月日航ジャンボ機墜落事故を巡る地元新聞社の記者を描いた横山秀夫氏の小説の映画作品。
著者は上毛新聞社の記者で、事故を題材にして小説化。

主人公で事故報道の全権デスク悠木和雄役で堤真人が迫力ある演技を見せている。
「チェック、チェック、ダブルチェック」というセリフが何度か出てくる。
真実を報道すべき立場として当然のことだが、私にはとても懐かしい言葉だ。
ものによっては「トリプル・チェック」ということもありますね。
せっかちな性格で、思いこみや推定で時々失敗したことを思い出してしまう。

「クライマーズハイ」とは、登山者の興奮状態が極限まで達し、恐怖感が麻痺してしまう状態のことだそうだが、
未曾有の航空機事故と地元新聞社の事故報道を巡る奮闘が、正にクライマーズハイの状態であったと
伝えるドラマ展開。

迫力ある演技やスピード感のある展開に引きこまれてしまう。
また若くして急逝した山仲間とその息子との谷川一の倉沢への登山や自分の息子との確執を越えて
いくサブストーリーとのリンクも渋い味わいがある。

NHKのドラマ版も素晴らしい作品だったが、映画版はその谷川の美しさをはじめ映像の迫力も相まって
より一層楽しめる作品に仕上がっている。