少し以前の話だが、建設新聞に掲載された記事について、1月19日付の同紙では次のように書かれている。
記事全文ですが、私なりにまとめてみました。
●市立ゆきぐに大和病院は移転新築
魚沼基幹病院建設で既存施設は撤去する方針を明らかに - 県
①県は南魚沼市立ゆきぐに大和病院の現駐車場に計画する魚沼基幹病院(仮称)の建設で、 現ゆきぐに大和病院など
既存敷地内の施設は原則撤去する方針を明らかにした。
・現大和病院の敷地内にある福祉関連施設(健友館、八色福祉の家)なども立地しているが、基幹病院建設後に
原則撤去。
・基幹病院着工までに、建設地に既存する車庫、薬草園は移設又は撤去する予定。
基幹病院の工事期間中は、市が現ゆきぐに大和病院敷地の南東部に隣接して現在と同規模の駐車場を用意する予定。
②新ゆきぐに大和病院は、魚沼基幹病院と再編後の医療体制(地元案)の中で、市が運営主体となって、主に
大和地域の一次医療等を担うことになっている。
病床規模については基幹病院との連携・役割分担の中で開放病床等の利用を含めて検討する方針が示されているが、
新病院の建設予定地については現段階で非公表。
③魚沼基幹病院は、南魚沼市立ゆきぐに大和病院の現駐車場に、3万3,000㎡程度(19科454 床)の建物を新築するもので、
総事業費228億円が見込まれている。
現在は設計者の選定中。整備スケジュールでは、21~22年度に基本設計、22~23年 度に実施設計、23年度の着工、
27年6月頃の開院を目指している。
④市立ゆきぐに大和病院の他、県立小出病院、県立六日町病院を再編し機能移転を図る周辺病院整備には、
総事業費59億6,500万円が見込まれており、25~27年度に事業を実施する予定となっている。
以上である。
南魚沼市は基幹病院設置後は、市立ゆきぐに大和、六日町の2病院を維持していくとの方針を出しているが、上記記事に
従えば、ゆきぐに大和病院は基幹病院と一体的な医療機関と位置づけられるようだ。
開放病床の設置を検討するのであれば、むしろ一体化した方が効率的だと思えるのだが。
それで細かい話になるが、建設中の駐車場の用地取得を市が賄うというのは、少し疑問を感じてしまう。
更に、六日町病院を今後地域医療を維持していく上で、どう位置づけ機能維持を図っていくのか課題はあるように思える。
以下は、この記事だけでなくこれまでの情報をまとめて、思いつくままにいくつかを。
①再編後の六日町・小出病院の病床規模が各々100床程度との説明がされているが、これらが市立の病院となって、
病院経営の上で維持可能なのか。
②他の自治体の心配はしないが、六日町病院が市や隣の湯沢町の医療も引き受けてきたこれまでの経緯を考えると、
城内診療所・湯沢病院をはずして考えることができるのか。
いずれも医師の確保や経営上の問題を抱えている実態である。
③お金をかければ、基幹病院も新六日町、新小出、新ゆきぐに大和病院というハコをつくることができるが、医師や
看護師、臨床技師などの医療スタッフをどう確保していくのか。
記事全文ですが、私なりにまとめてみました。
●市立ゆきぐに大和病院は移転新築
魚沼基幹病院建設で既存施設は撤去する方針を明らかに - 県
①県は南魚沼市立ゆきぐに大和病院の現駐車場に計画する魚沼基幹病院(仮称)の建設で、 現ゆきぐに大和病院など
既存敷地内の施設は原則撤去する方針を明らかにした。
・現大和病院の敷地内にある福祉関連施設(健友館、八色福祉の家)なども立地しているが、基幹病院建設後に
原則撤去。
・基幹病院着工までに、建設地に既存する車庫、薬草園は移設又は撤去する予定。
基幹病院の工事期間中は、市が現ゆきぐに大和病院敷地の南東部に隣接して現在と同規模の駐車場を用意する予定。
②新ゆきぐに大和病院は、魚沼基幹病院と再編後の医療体制(地元案)の中で、市が運営主体となって、主に
大和地域の一次医療等を担うことになっている。
病床規模については基幹病院との連携・役割分担の中で開放病床等の利用を含めて検討する方針が示されているが、
新病院の建設予定地については現段階で非公表。
③魚沼基幹病院は、南魚沼市立ゆきぐに大和病院の現駐車場に、3万3,000㎡程度(19科454 床)の建物を新築するもので、
総事業費228億円が見込まれている。
現在は設計者の選定中。整備スケジュールでは、21~22年度に基本設計、22~23年 度に実施設計、23年度の着工、
27年6月頃の開院を目指している。
④市立ゆきぐに大和病院の他、県立小出病院、県立六日町病院を再編し機能移転を図る周辺病院整備には、
総事業費59億6,500万円が見込まれており、25~27年度に事業を実施する予定となっている。
以上である。
南魚沼市は基幹病院設置後は、市立ゆきぐに大和、六日町の2病院を維持していくとの方針を出しているが、上記記事に
従えば、ゆきぐに大和病院は基幹病院と一体的な医療機関と位置づけられるようだ。
開放病床の設置を検討するのであれば、むしろ一体化した方が効率的だと思えるのだが。
それで細かい話になるが、建設中の駐車場の用地取得を市が賄うというのは、少し疑問を感じてしまう。
更に、六日町病院を今後地域医療を維持していく上で、どう位置づけ機能維持を図っていくのか課題はあるように思える。
以下は、この記事だけでなくこれまでの情報をまとめて、思いつくままにいくつかを。
①再編後の六日町・小出病院の病床規模が各々100床程度との説明がされているが、これらが市立の病院となって、
病院経営の上で維持可能なのか。
②他の自治体の心配はしないが、六日町病院が市や隣の湯沢町の医療も引き受けてきたこれまでの経緯を考えると、
城内診療所・湯沢病院をはずして考えることができるのか。
いずれも医師の確保や経営上の問題を抱えている実態である。
③お金をかければ、基幹病院も新六日町、新小出、新ゆきぐに大和病院というハコをつくることができるが、医師や
看護師、臨床技師などの医療スタッフをどう確保していくのか。