Lynyrd Skynyrd - Saturday Night Special (studio version)
レーナード・スキナードは世界的に人気のあるバンドである。
オールマンと違うのは、ハードロックファンを引き込んだことだ。
ハードロック、ヘヴィメタルロックが大好きな、イギリス、ヨーロッパのファンが結構大好き!
そして、この曲こそが、その原因になっている、と思う。
聴いてわかるようにハードロック的なドラマティックな起承転結があり、レーナードの曲の中でも異質である。
三本のギターが壁のようにリフを刻んでいく展開は、まさにハードロックファンが、「ああ、かっこいい!ゾクゾクする!!」という感じだ。
ギターソロも見事に計算されていて、粗野で、アバウトなサザンロックのイメージとはかけ離れている。
隠し味として、ドラムのハイファットとキーボードのシンセもいい感じだ。
この曲を楽しむのはスタジオ録音の方がいい!
計算しつくされたアレンジが味わえるから。
ライブはナマで聴けば違うんだろうけど、ライブ録音を聴くとスタジオ盤より音がスカスカなのだ。
うん、初めて聴く人にはスタジオ録音をじっくり味わってほしい。
この曲で、レーナードを好きになり、サザンロック全体を好きになったロックファンは世界にいっぱいいるはず。
その功績は大きい。
まあ、私の中学時代の友人みたいに、この曲を聞かせたら、えらく興奮して気に入り、アルバムを買いに行ったのはいいものの「この曲以外はハードロックがない!!」とがっかりした人も多いでしょうけど。
この曲はバート・レイノルズ主演の映画「ロンゲスト・ヤード」の導入部で、ラジオから流れてくる。このシーンも思い出深い。
なお、Saturday Night Special とは38口径のピストルのことらしい。直接的な言い方では38スペシャルという表現もあり、これは弟バンドのバンド名になっている。